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“お気に入りの一冊”に出会えるグッドデザインを紹介します

グッドデザイン賞公式インスタグラムでは、毎日1点ずつ、受賞作品の写真と解説をアップしています。今日はこれまでに投稿したデザインの中から、まだ見ぬ“自分だけの本”に出会うための場所12件をご紹介します!

【2021年度グッドデザイン賞】
さまざまな活動を包み込む “森”のような、新たな学びの空間

図書館を中心にホール・ギャラリー・カフェ・行政窓口の機能を持つ、市民のための交流拠点です。JR黒磯駅の駅前広場を含む周辺一体も含め、駅と街をつなぐ開かれた場所としてデザインされました。本に接する機会を増やすとともに、地域のくらしの質を向上させていて、まちづくりに貢献する図書館として機能しています。

【2021年度グッドデザイン賞】
駅前に賑わいを生み出し、市民に多様な居場所を作り出す、街と人をつなぐ図書館

小牧市の中心市街地に新たに誕生した図書館です。中高生世代を中心にワークショップを行うことで、市民の意見やアイデアを反映させながら設計を行いました。四層の吹き抜けによる大空間が特徴的で、館内約600の席で、各々が自由に過ごすことのできる居場所になっています。

【2020年度グッドデザイン賞】
快適な空間を生み出す大屋根が、雨水を供給するしくみを兼ね備える図書館

長崎県立図書館と大村市立図書館を一体化させた施設です。図書館に求められる快適な大空間を生み出した結果、どうしても生まれてしまう大屋根が、雨を集めて施設内のさまざまな空間に雨水を行き渡らせています。建築とランドスケープのデザインが、それぞれの必然的な設計根拠によってうまく結びついていると評価されました。

【2020年度グッドデザイン賞】
建物を貫通する象徴的な光の井戸が、異なるテーマの4フロアを繋ぐ

中国・江門市の中規模書店です。書店を中心に、カフェなどで複合的に構成された4フロアにまたがる空間を、象徴的な光の井戸が貫きます。天から注ぐ太陽の光が、来訪者の内面と書店がやわらかに繋がる装置として機能し、本の持つ落ち着いた内面的な性質をも表現しているようです。

【2019年度グッドフォーカス賞 [新ビジネスデザイン] 】
まだ見ぬ本と出会うための、入場料のある本屋

東京・六本木にある、入場料制で珈琲・煎茶飲み放題の本屋です。人文・自然科学からデザイン・アートに至るまで約三万冊の書籍が並べられ、一人で本と向き合うための閲覧室や複数人で利用可能な研究室、小腹を満たすことができる喫茶室が併設されています。街中の本屋の価値を再定義し、本の購買体験や読書体験に焦点を当て、ビジネスモデルから空間・サービスデザインに至るまで包括的にデザインしています。

【2020年度グッドデザイン賞】
小さな書庫の中に大きな世界を広げる、文学館のリノベーション

日本の文芸評論家、秋山駿が逝去するまでに所蔵していた約1万5000点の蔵書等を開架、展示した文学館です。武蔵野大学のキャンパス内にある教育施設の一角を改修し、資料を収集、公開しています。書架の隙間を縫うように、様々なタイプの場を立体的につくりだすことで、所蔵者の頭の中をのぞくような空間構成を実現しています。

【2021年度グッドデザイン賞】
一人で学びを深めることも、地域との交流を図ることもできる、現代の都市型キャンパス

閉鎖的だった礼拝堂を、学びと交流の実践の場として開き、大学と地域をつなぐ新たなシンボルにするために建て替えました。チューターが常駐するラーニングコモンズと、グループワークにも対応する図書館が、ダイナミックな吹き抜けの空間に設置され、学習意欲の向上を促しています。礼拝ホールへ繋がるエントランスには、地域向けの選書が並ぶブックカフェが併設され、人々を引き込む交流の場となっています。

【2020年度グッドデザイン賞】
自分と家族をもう一度考える、自分史書籍と製作のプロセス

プロフェッショナルの手がすみずみにまで入り、高いクオリティを実現した自分史書籍。時間をかけて丁寧に取材を行い、レイアウトや編集を行うなど、ある種「自己満足」に終わりがちな自分史本を魅力的なコンテンツへと引き上げています。またこの本の制作過程そのものが家族間の対話を促すということも本の価値を大いに高めていると評価されました。

【2020年度グッドデザイン金賞】
市民とともに作り上げた、駅を中心とする公共空間の新たな形

宮崎県延岡市の駅舎・複合施設・自由通路・駅前広場などを含む周辺一帯の整備プロジェクトです。ただ新しい建物を作るのではなく、市民とのワークショップを重ね、地域との関係性を築きながら、市民が集える場、使える場としての公共施設を実現しました。カフェが併設された図書閲覧スペースには2万冊の本が所蔵されていて、書籍の販売も行なっています。

【2021年度グッドデザイン賞】
廃校になった小学校をリノベーションした、思い出をつなぐ新たな地域の拠点

あそび場や児童クラブといった子ども用のスペースから、図書館や生涯学習の拠点まで、地域の誰もが利用できる福島県石川町の施設です。町民サポーターが主体的にカフェなどの運営に関わることで、持続可能なあり方を目指しています。人々の思い出が詰まった校舎を取り壊さず、記憶と歴史をつなぐために、減築により小学校の面影を残しつつ、開放的な空間を実現しました。

【2021年度グッドデザイン賞】
土地と文化の特性を生かした公共空間で、自分だけのお気に入りの場所が見つかる

図書館、ホール、公民館、郷土資料展示等の機能を持つ、高知県土佐市の複合文化施設です。地元の素材や技術をちりばめた「ミチ空間」が施設内を立体的に繋ぎ、市民が互いの活動に出会うように設計されています。パブリックスペースでありながら、一人ひとりのための多様な居場所が設けられていて、それぞれのお気に入りの場所を見つけられる空間です。

【2019年度グッドデザイン・ベスト100】
非日常空間で本に囲まれ、多様な知と出会えるブックホテル

出版取次会社が箱根・強羅温泉に所有していた保養所をリノベーションし、12,000冊すべての本が購入可能な、書店機能を持つホテルを作りました。
著名人の頭の中・構成を知る選書企画「あの人の本箱」や、会員制プログラム「本箱会」での気軽な宿泊・日帰り利用など、多様な価値に出会おうという行動欲求のスイッチが入る滞在体験を創出できていることが高く評価されました。

このほかにも、毎日さまざまな受賞作品を紹介しています。
グッドデザイン賞インスタグラムはこちらからどうぞ!
https://www.instagram.com/good_design_award/