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今週のグッドデザインを紹介します(6/17 〜6/21)

今日は、 6月4週(6/17 〜 6/21)のとれたてグッドデザイン5点をまとめてご紹介します!



6/17 Recycling Center[The Recycling Center in Kaohsiung Municipal Guang Wu Primary School], Taiwan

曲線を描く開放的な壁面や導線を示すわずかな地面の傾斜、道具置き場など子どもたちがリサイクルのプロセスを直感的に理解できる、小学校内のリサイクルセンター。

The Recycling Center in Kaohsiung Municipal Guang Wu Primary School

受賞者によるデザイン紹介
リサイクルセンターは、キャンパス内の重要な公共スペースであり、その位置づけであるため、従来の考え方では非効率な空間デザインに悩まされ、使い勝手が悪く、雑然として整然としない遊休空間となっていました。このプロジェクトでは、TDRIとのコラボレーションにより、学校のニーズを慎重に再確認した上で、リサイクルエリア全体、サインシステム、照明の総合的な改革が行われました。

審査委員からのコメント
ゴミを捨てることが楽しくなるのではないか。十分なスペースが確保され、リサイクルのための集積所を「見せる」、植栽を積極的に採り入れる等の試みは高く評価されるべきだろう。ゴミ・リサイクルに対する子どもたちの関心が高まることに期待したい。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/19977

6/18 ナイトアートフェス[YohaS -夜ハス-]

千葉市の花・大賀ハスをシンボルに、夜に咲かないハスをデジタルやアートで咲かせるナイトアートイベント。

YohaS -夜ハス-

受賞者によるデザイン紹介
千葉市が管理運営する都市型総合公園「千葉公園」において、公園の魅力と価値の再生、周辺地域の活性化を目的に、同市と民間組織が共催する夜のアートイベント。市の花・大賀ハスをシンボルとし、2018年から6年連続開催。‟日常"の空間である千葉公園の施設や自然環境を創意工夫により低コストで最大限活かし‟非日常体験”を演出。

審査委員からのコメント
行政と地元企業が取組を続け、6年間継続されている公園のナイトアートイベント。使われにくかった夜間利用のきっかけから、利用者層の拡大、ナイトエコノミーの活性化が目論まれている。地域に密着した、ささやかで確実で、持続的な建て付けであることが素晴らしく、今後もプロセスから実施まで地域の人々と「ここならでは」を作り上げてほしい

https://www.g-mark.org/gallery/winners/17582

6/19 Sesame oil[Xiaomo]

ごま油のパッケージデザイン。あふれる情報量にもかかわらず、整理された印象を与えている。

Xiaomo

受賞者によるデザイン紹介
中国の調味料ブランドは、過去40年間、いかに製品の味を向上させるかに集中していましたが、製品のパッケージの重要性を見落としていました。 瀘華の製品の品質は間違いなく中国一であり、製品名がすぐにわかるように、すべての情報を中国の古い新聞のレイアウトでデザインし直しました。

審査委員からのコメント
かつて、中国では調味料が新聞紙に包まれて販売されていたことをヒントにしたパッケージレイアウトデザイン。これでもかと商品にまつわる情報を全面的にレイアウトしているが、整ったレイアウトとカラーリング、多彩なフォント使いによって、意外なまでに押しつけがましさはなく、ぐるりと一周読み進めたくなるデザインに仕上がっている。使用量が見える目盛りなどの小ネタも本パッケージデザインに楽しさを加えてくれている。これだけの情報量にも拘らず、パッケージデザインとして重要なシズル感と差別化を両立していることは素晴らしい。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/20103

6/20 調光器付きブラケットライト[arkia]

ライトと調光器が隣り合い、ダイヤルをまわすことで用途や設置スペースに適した明るさに調節できる。縦・横・左右反転状態で取り付け可能で自由な使い方を提案するライト。

arkia

受賞者によるデザイン紹介
調光器付きのミニマルデザインブラケットスポットライト。 コロナ禍から増加したテレワークスペース向けに開発。調光機能付きであるため時間・用途に応じて適したあかりを自在に設定できる。 ベッドサイド用途としても適しており、幅広いシチュエーションで活躍できる使い勝手の良いアイテムとなっている。

審査委員からのコメント
奇を衒わず、調光器と照明器具を一体のデザインとし、シンプルにまとめ上げたことで、高い操作性とインテリアへのフィッティング性を実現している。 外観は単純な直方体と円筒体のみの組み合わせだが、表面の艶を抑えることで石膏デッサンで使われる幾何形態の石膏模型のような存在感がある。 また、ミニマルなデザインでメーカーロゴのプリントなどもないので、左右上下逆転しての設置も可能で使用状況に合わせた取り付けができることも魅力だと感じた。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/19671

6/21 つけペンタイプの筆記具[いろうつし]

万年筆のペン先がついた、つけペンタイプの筆記具。万年筆と同様にペン先にはインキに浸けるラインが刻印されている。

いろうつし

受賞者によるデザイン紹介
使い捨てのペン先を用いる従来のつけペンではなく、万年筆に搭載されているペン先がついた新しいつけペンタイプの筆記具。すでにガラスペンやつけペンを楽しんでいるユーザーの、よりなめらかに書きたいというニーズに応えながら、今までインキを使ったことのないユーザーにも、気軽に複数のインキ色を楽しむ体験を提供する。

審査委員からのコメント
文字は「書く」から「打つ」時代となり、「書く」ことの体験を、さまざまな文具メーカーがもう一度デザインできないかと試行錯誤をしている。多様なインキが開発されていることやイベントも多くなっていることも頷ける。レコードを聞く時間やフィルムカメラで撮影することにも近く、文具の世界でも文化的な市場が力を取り戻し始めている。いろうつしは、ガラスペンや万年筆などの良いところを合わせることで、双方の良い部分を引き出している。価格も抑えられ、書くことの体験を楽しみたいと思うライトユーザーが、書く楽しさを取り戻す入口のようなプロダクトに仕上がっていることに評価が集まった。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/14708

この連載では、グッドデザイン賞インスタグラムで毎日1点ずつアップしている受賞作品をまとめています。
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