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スイス コルビジェ「小さな家」へ行く途中で飲みすぎる件(その2)
こんにちわテンプラです。
もう随分前に書いた記事の続きです。↓
とても楽しみにしていた名建築視察。
スイスvevyの街中で、スイス名産ワインのシャセラで皆さんと盛り上がってしまい、罰当たりにもグデグデで名作に向かう訳です。
徒歩でも数十分かかる「小さな家」。レマン湖を見ながら歩きつつ酔いをさまし、途中何度かトイレに行きたくなる衝動を抑えつつ向かったのです。。
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そもそも小さな家とは、コルビジェが30代にデザインしたお父さんお母さんの為の家。
お母さんは1960年100歳まで30年間長く生活されていたとの事。
実際街を歩くと、レマン湖湖畔で人はゆるりと過ごしている感じがする。
(我々も酔ってフラフラしてたからかも。。)
山側は世界遺産の葡萄畑が広がる。建物も高くなく密度も低い。自然と人工物のバランスが心地よい街。
お母さんも目の前がレマン湖湖畔の中で動物達と共に静かにゆったりと過ごされていたのでしょう。
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コルビジェは言わずと知れた現代の建築を造った大巨匠の一人。
日本では上野の西洋美術館が唯一の作品。
顧客とのトラブルも多く、なかなか厄介なオジサンだったらしいが、そのくらい我が強くないと生き残れない。
いまの地位には付けなかったでしょうね。
※厄介なオジサンエピソードはまた今度記事をアップします。
で、ふらふらしながら憧れの小さな家に到着。低層の塀で囲まれた建築。意識しないとそのままスルーしそうな感じ。
変なオーラがなく街に溶け込んだ姿。
が、ここからは若干記憶が薄く(酔ってたから)、イメージを膨らませて話しましょう(酔ってたから)。
建物は15m×4m、レマン湖の景色に溶け込んだ親に贈った小さな家。写真にある通り道から見ると更に低い建物で景色の邪魔にならない。
建物の配置はレマン湖から4mしか離れていないらしく、当時は湖の湿気(湿潤性リューマチ症になりやすい?)、湖面の光の反射など、建物配置が湖に近い事に対して大変批判を受けたらしいが、コルビジェ先生はリューマチにはならない理屈(湿気は横には移動しない)、湖面の反射は太陽の入射角に対する論理な意見で批判を返している。
ただ地盤が悪かった様で、時期によって地下水位の上下移動による地盤の動きにより建物へ亀裂が入るので外壁を当時新しいアルミ製の薄い板のサイディングに変更している。
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よく評価が高いのが横長の水平窓。まだ発表してなかった近代建築の5原則の一部にも登場する。
確かに水平の横長窓によりレマン湖の景色がこれでもかとダイナミックに迫る。
土地のイメージを想定して、間取りも作ってから、この建築とイメージした風景に合うベストな土地を探したとの事だから、まさに土地と建築が融合したデザインであります。
内部もキュビズムの影響のあるパステルカラーの壁が楽しげな空間を構成している。
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私が1番良いと思ったのは、どん詰まりの無い回遊動線。
エントランスから入って左へ向かうとリビング。右へ向かうとキッチンや水廻り、収納。
そして、それぞれから寝室へも回れる。どん詰まりが無くて機能的、また水回りの素材感や可愛い天窓からの光、素材や色の変化、どこも工夫が見られて楽しい。
また天井の高さが2.5mとの事(最小の規定寸法)だったが、間口の狭さの効果もあって高く見える。
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水回りの一つ一つが、なんか可愛い。天窓の光と壁の質感が心地いい。
またタイルの色を変えてエリア分けをしている点も親に対する優しい配慮を感じる。
小さな家の回遊動線の重要性と、移動空間それぞれの変化の面白さ。
ちなみに2階はコルビジェが来た際に泊まる宿泊室が簡易に設置。
近代建築の五原則の一つ屋上庭園もある。コルビジェは自然の断熱効果として設置した。
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あと、外部の半建築的な壁も有名。私は昔の写真に写っている庭の大きな木が無いのが1番気になった。
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とまあ、取り留めなく書いてましたが、思い出しつつ、写真見て判断しつつ、書きました。
書きながら、やっぱ良い建築だなぁと確信したのです。
たぶん当時は酔いつつ、トイレに行きたくて、それほど集中できずに見ていたと思います。
名作のトイレ使えないし。。
重要なのは、酔って名作見ちゃダメ。という事で話終。
この後、ローザンヌ行くのでした。
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