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複雑すぎる評価は不要!ABC評価で人財育成を加速させる方法

前回は職層手当についてお話ししました。今回は、それに関連する「評価」について取り上げます。皆さんの事業所でも、定期的に人事考課を実施していることと思います。
弊社でも、多くの事業所から評価についての相談を受けていますが、「事業所の数だけ評価シートがある!」と言っても過言ではありません。
実際、あらゆる評価項目を目にしてきましたが、中には評価項目が100項目近くあるケースもありました。面談時、上司とスタッフが向き合い、100項目を一緒にチェックするなんて、考えただけでもゾッとします(笑)。

さらに、多くの人事考課でよく耳にするのが、「機能していない」「評価が難しい」「評価者による差が大きい」といった声です。特に難しいのは点数化です。例えば、10点満点で6点と7点の違いを、スタッフに明確に説明するのはほぼ不可能でしょう(笑)。不思議なのは、こんなに難しい評価に多くの時間を割き、結果として双方に不満が残ることです。そして、評価項目が見直されることはほとんどありません。

では、評価の方法についてですが、複雑にすると機能しません。シンプルなABCの3段階評価で十分です。「挨拶をする」といった項目なら、できていればB、できていなければC。ここまでは問題ないと思います。重要なのはA評価です。A評価は、他者に指導や働きかけをしているかどうかを基準にします。具体的な運用についてはここでは詳しく述べませんが、この「指導できるかどうか」という基準は、自己評価でも他者評価でも有効に機能します。

そもそも評価とは、人財育成を目的としています。組織は常に将来のリーダーを育てなければなりません。リーダーに求められるスキルは、部下を育て、指導することです。評価において「指導する」という項目を全員が意識すれば、「わかりやすい人事考課」と「リーダー予備軍の育成」が同時に達成されます。さらに、「全員で新しく入社したスタッフを育てる」という職場の風土づくりにもつながります。一石三鳥の効果がある人事考課、さっそく導入してみませんか?

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