Annie Girardot

こんにちは ポツポツと小説書いていきます。 よろしくお願いします。

Annie Girardot

こんにちは ポツポツと小説書いていきます。 よろしくお願いします。

最近の記事

そんなもん

    • 夢見るも

      たまに、数ヶ月に一回の頻度で夢にみる。 あの頃の姿のままで夢にみる。 そりゃあそうか、その後の姿は知らないから。 何の感情もないなんて言ったら嘘になる、だけどもう10年も前のお話。 あの頃よりも傷は塞がった。 瘡蓋の上に更に瘡蓋、その上に瘡蓋。 ちょっとの衝撃じゃ剥がれなくなっている。 他の人を好きになったこともある。 真剣に将来を考えた人もいる。 それでも夢に出てくる日、その1日だけは考える。 花火が怪獣のように飛び散る。 それを手を繋いで見ていた。 ゆっくりと手

      • 引き出しは?

        思うに夢を追いかける人は、きっかけがあったんだと思う。 夢は小説家。 たとえ行動に移していなくても、口だけはそう動く。 きっかけは引き出しだ。 僕の引き出しは中学生の時。 中学の担任の先生は、毎日日報を書いて生徒に配っていた。正直あまり真剣に読んだことはなかった。今思えば申し訳ない。 その日国語の授業で、小説を書くことになった。僕は教室にある段ボールで作られたマスコット視点で物語を描いた。 途中恥ずかしくなって、めちゃくちゃふざけてそれを提出したのを覚えている。 その物

        • bish

          2020年GW、コロナのせいで16連休をもらった。やることもなくてひたすらにアニメとYouTubeを彷徨っていた。 ふと見つけた動画 「アイナの声に殺される」 それが始まりだった。 すぐに引き込まれて動画を見漁った。 AAA以来の推しができた。 当時の自分は誰にも言わなかったけど、死にたかった。周りと自分を勝手に比較してただひたすらに未来が真っ暗だと思ってしまった。 死にたかった。 そんな時、bishに出会い、モモコの言葉に引っ張られた 「死にたいと思った時、同時に生

          福島へ〜3〜

          そこには震災当時の詳細な出来事と、それを切り取った写真が展示されていた。 女性スタッフに案内されながら館内をくまなく散策した。 津波の写真や半壊した家屋。 写真はどれも震災の大きさを物語っている。 その中でふと足を止めた写真があった。 半壊した家屋の前で、毛布に包まる女性。 写真の下には「子供を探す母」と書かれていた。 鼓動が早くなるのがわかった。 タイトルの下に無事子供は見つかったと記されている。 しかし依然として、鼓動は早い。 改めて確信する。 あの時、あの瞬間に、

          福島へ〜3〜

          福島へ〜2〜

          車を走らせる僕は、友達がいる東京へ向かった。 そこで2泊を過ごして福島へと進む。 高速道路を走っていると見慣れぬ電光掲示板が目に入った。 mSv、0.1や0.2 そんな数値が表示されていたと思う。(2年前の記憶なので違ったらすいません) 放射線か。 気づいたとて何かが変わった様子はなかった。 高速からは大した景色は見えないし、車も通っている。 ナビが高速を降りるように指示をする。 従って降りたのは自分の車だけだった。 そこは福島県双葉町。 中浜海岸と郡山海岸を目の前

          福島へ〜2〜

          福島へ

          2011.3.11 聞いたことない警報を聞いた。 当時受験を終えた僕は友達と塾に向かっていた。 その道中で鳴り響くサイレン。 「空襲警報やん!」 そう言いながら、少し騒ぎながらペダルを回していた。 塾について先生から東北のことを聞いた。 驚いたけど、遠い国の話みたいで。 それまでも地震なんて何回もあったから特に気にも留めなかった。 受験の自己採点もいつも通り始まった。 家に帰ってテレビをつけて、息を呑んだ。 文字通り本当に息を呑んだ。 原発が燃えている映像。 津波。 崩

          卍解!!八方美人四方塞がり

          どうも、アニーです。 アニーは世の中で言うところの 八方美人です。 昔からそうだったわけではありません。 小・中までは割と自由にやってた気がします。 自分の意見は言うし、気に食わない相手がいたら喧嘩とかもしてました。 殴り合いとかはしてないです。 逆に女の子に女子トイレに無理やり連れてかれて泣いてました。 そんなアニーが八方美人になったのは紛れもなく 高校です。 高校は地元の隣の市に通っていました。 知り合いはほぼ0(喋らない女の子は二人いました)、それはアニーにとって初

          卍解!!八方美人四方塞がり

          青と緑とゴジラ

          夏になると現れる怪物 ゴジラ。 いつも山の向こうに、ゆったりと居座る。 指を指して、ゴジラ、と言う。 「入道雲のこと?」 君が聞く。 国道なんてなくて、代わりに農道が。 自販機はあるけど、現金のみ。 古びたバス停には、誰かが捨てたキャラメル色のソファが落ちていた。 手にもつアイスは青に照らされすぐに溶けてしまう。汗と混じって、地面にシミをつくる。 朝6時、まだ青になりきれない色が空を空間を包む。バス停に着けば、裏の田んぼで作業をしているお婆ちゃんがいた。麦わら帽子を

          青と緑とゴジラ

          人生とは

          工場で働いていた時、夜勤明け、家に帰ると外の階段でタバコを吸っていた。 決まってうんちをしたくなる。 もう限界ギリギリくらいまでしたくなる。 しかしタバコはまだ半分。 これまたしかし、門番は言う。 「もう限界だって!言ってんだろ!!出すぞ! 次の一吸いしたら出すぞ!わかってんのか!!!」 ごめん、まだ三分の一あるんだよ。 「うわぁぁぁぁぁぁぁあ」 その後、もはや少し出てるんじゃない?という状態でトイレに座る。 その時に思う。 人生とはうんちを我慢しながら、タ

          けいおん!

          深夜アニメ=オタク=まずい を 深夜アニメ=天才=オタク に変えたアニメ。 当時自分は中学生。友達がPSPのゲームやっているところを見たのがきっかけ。 あまり深夜アニメを観ていることを知られたくない当時の自分はこっそりと見ていた。 リビングにある一家に一台しかないパソコンで。 親にもバレたくなかったから、暖房も何もつけずに画面に齧り付いたあの冬。 そこにはトラブルとは無縁な女子高生の日常。でも最高に楽しそうで、どうしても手の届かない日常があった。 世の中はけいおん!

          けいおん!

          [エッセイ] 始まりは

          なんでアニージラルドなのか。 いや、長いからアニーで。 本名はかずき。 でもアニー。 誰かがつけたわけじゃない。 その日たまたま赤に近い茶髪で、オーバーオールを着てたのでアニーです。なんて言ったら、アニーになってしまった。 今でも覚えてる。あの空間を。ちゃぶ台みたいな机を8つの椅子が囲んでいた。それぞれが隙を探るような、見せないような雰囲気。 4月の午後2時くらい。冬に比べれば陽が高くなったけど、翳り始める時間。誰かが喋った後、ため息を吐いて外を眺める時間。 「アニーで

          [エッセイ] 始まりは