ポンコツ・マキ

おそらく役に立つ文章は書けません(笑)日常を流れるもの、自分でつかんだものをエッセイ、…

ポンコツ・マキ

おそらく役に立つ文章は書けません(笑)日常を流れるもの、自分でつかんだものをエッセイ、詩のようなものを投稿していきます。

最近の記事

ルネ・マグリット「人間嫌いたち」を観て 諸橋近代美術館にて

以前、NHKの日曜美術館で特集されていた 諸橋近代美術館で開催中の「生誕120周年 サルバドール ・ダリー天才の秘密ー」に行ってきた。 諸橋近代美術館自体初めて訪れたが、山の中の涼しいところにある。 周りには、高級そうなペンションやリゾートホテルが建っており、 軽井沢みたいな避暑地なんだろうか? 美術館も周りのホテルに合わせてなのか、ペンションや城のような 立派なつくりをしており、敷地には小川が流れ、池がある。 (別の方が撮ったものだが、イメージ写真に映っているのは 諸橋近

    • 片桐はいり『グアテマラの弟』を読んで

      ブックオフで100円コーナーを丹念に探して見つけた1冊。 『わたしのマトカ』を読んだことがあったので、なんとなく 読んでおきたかったのだ。 内容はグアテマラに住む弟さんを訪ねる、というもの。 シンプルに書けばこうなるが、筆者の個性やグアテマラの国柄(?)も あいまって随分面白いエッセイだ。 その国で出会った人との交流も面白かったのだが、 筆者の弟さんもなかなか日本人離れしており、 「さすが名女優片桐はいりの弟、こうこなくっちゃ!」 と思ってしまう。 行ったことない国だけ

      • 決定的瞬間 記憶に残る瞬間

        ここ2週間はテレビでオリンピックをやっていれば、 起きてさえいればほぼ見ていた。 開会式からリアルタイム視聴で楽しんだ。 夜中に競技のあるものは、仮眠をとってまで 観た。 一視聴者としては、努力しているつもりでも いいシーンを必ず観れるというわけではない。 柔道とスケートボード、体操の団体の競技時間が もろ被りした日なんかは、チャンネルを切り替えたが ためにメダル確定のプレイシーンを見逃した。 かろうじて体操の団体だけは、競技の終了が遅かったので 観れたが。 昨夜もたまた

        • 夏のある日

          今日は比較的涼しかったので、クーラーなしで一日過ごした。 久しぶりに窓から自然風を入れる。 揺れるカーテン。レースカーテンを通して日の光がやわらかく 差してくるのがいい。 窓を開けることも、揺れるカーテンを見つめることも、 何一つ制限されない自分の今の状況に感謝する。 今日は8月9日。 世界平和に思い馳せながら。

        ルネ・マグリット「人間嫌いたち」を観て 諸橋近代美術館にて

          しおり2 #日常の道具たち

           今もコロナの病気がなくなったわけではないが、街にはマスクをしない人も増え、コロナが流行る前と同様の風景が広がっている。  コロナ禍では街から人影が消え、どの店もシャッターが下ろされ、やっぱり異常事態だったと思い返す。その期間、通っていたジムが閉まった時期があり、運動不足が我が家では深刻な問題だった。  そこで母と二人、週末には散歩に出かけた。その当時は外で人とすれ違うことすらまれであったが、紫外線対策し、しっかりマスクも装着。通りの向こう側の規模の大きな運動公園まで。た

          しおり2 #日常の道具たち

          虫刺されのある夏

          着替えるときに、太ももに手が触れると 少し腫れあがっている。 「あ、虫刺されだ」 右足に二か所。 昨年の夏は暑すぎたのか、蚊そのものが少なかったのか、 虫刺されができることなく終わったのだ。 今年の蚊は暑さへの耐久性が向上したのか、 うまく生き残っているようだ。 小さなころは蚊取り線香を焚いても、 毎朝新しい虫刺されを発見し続けながら 秋に向かっていたような気がする。 何度も何度もかゆくてひっかくので、 母から虫刺されに爪で×印をつけるように 言われたものだ。 ×をつけた

          虫刺されのある夏

          怖がりな私の怖い話 #今日の旦那日記

          私は小さいころから怖い話が嫌いだった。 子どものころ映画「学校の怪談」が流行っていた。 ほかの映画を観たいと映画館に行けば、嫌でも「学校の怪談」の 予告を見る羽目になり、そのたびに目をつぶってやり過ごした。 耳から聞こえてくる音だけは、手で塞いでも漏れてくるもので おどろおどろしい声が聞こえてくるのは本当に嫌だった。 毎年夏になると、怖い映画か怖い番組をやっている。 映画館のポスターやテレビの番宣の段階で、もう怖い思い をしているのだから、私は「お得な」人間だろう。 私自

          怖がりな私の怖い話 #今日の旦那日記

          ロルバーンの手帳 #日常の道具たち

           社会人になってから、手帳をロルバーンにした。学生時代はマークスのストレージイットを使用していたが、リングのところはペンを挿すのに使えるし、クリアポケットが複数ついているのが使い勝手がよさそうで乗り換えた。  近年の物価高の影響かクリアポケットは枚数が減っているように感じるが、クリームイエローの温かな色味の紙に薄くマス目が印刷されているところも気に入っている。ロルバーンに切り替えた当初はスケジュール部分にはその月の予定を書くなどお決まりの使い方をして、たくさんあるフリーページ

          ロルバーンの手帳 #日常の道具たち

          しおり #日常の道具たち

           最近読書量が増えた。紙の本を読む場合はしおりを使うことが多い。しおりはレシートでも付箋でも何でもいいのだが、読書を中断するときに限って手頃なものがないことが多々あるので、読み始めの本を手にした段階でしおりを本の目次付近にセットしておくことにしている。  数年前まで書店で売られていた文庫本には、その出版社のしおりなり、読者アンケートのはがきなどがはさんであったような気がしたが、最近手に取る文庫本にはそれらがないことが多い。読み始める前にしおりになるものをセットしておかないと

          しおり #日常の道具たち

          魂の見えた日

          スーパーに行こうと外に出る。 近所のアパートの敷地を横切ると、ミミズがいた。 暑いのに頑張って動いているな~、と思って見ていた。 スーパーからの帰り、信号待ちの交差点でどこから流れてきたのか わからないしゃぼん玉が一つ、風に吹かれて漂っていた。 「お前は一体どこから来たんだい?」 そう尋ねるでもなしに見ていたが、強風に吹かれた一瞬で消えた。 なんだか惜しい気持ちになった。 そのしゃぼん玉はしゃぼん玉特有の膜によって、青やピンクに光る ということがなく、ただ白色の光のみによっ