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魂の見えた日

スーパーに行こうと外に出る。
近所のアパートの敷地を横切ると、ミミズがいた。
暑いのに頑張って動いているな~、と思って見ていた。

スーパーからの帰り、信号待ちの交差点でどこから流れてきたのか
わからないしゃぼん玉が一つ、風に吹かれて漂っていた。
「お前は一体どこから来たんだい?」
そう尋ねるでもなしに見ていたが、強風に吹かれた一瞬で消えた。
なんだか惜しい気持ちになった。
そのしゃぼん玉はしゃぼん玉特有の膜によって、青やピンクに光る
ということがなく、ただ白色の光のみによって
己が輪郭を描いていた。
普通のしゃぼん玉とちょっと違う気がした。

行きと同じ道をたどって家に帰ろうとすると、
先ほどのミミズが動きを止めて力なく横たわっていた。
あのとき最後の力で動いていたんだね、と思った。
雨も時々降る、夏の日。

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