26ベランダのハウスがお気に入り

あれから、おとうさんのまぶたの傷はすっかり良くなった。

まったく入らないハウスをベランダに出していたら
次の日の朝には入っていて
今ではお気に入りになった。

今では一日のほとんどをハウスで過ごす。

お腹が空いたり、私に構ってほしいときだけ出てきて
用が済んだら
「はよ開けて」
と寒くても外に出てハウスに戻るくらい気に入った。

ベランダ行くからはよ開けてよと言うおとうさん

雨風しのげるし、自分の体温でハウスの中は結構暖かくなるみたい。
前みたいに鼻水をたらすこともなく、快適に過ごせてるみたいでよかったと思う。

だけど食べたらそそくさと帰りたがるおとうさんの姿は
なんとなく寂しい。

「ごはん」に反応するおとうさん

介護食のトロトロごはんに飽きたらしく、今はちゅ～るの総合栄養食を食べている。

すごくうまいと朝に3本、夜に3本
3本目はカリカリにかけて食べさせている。

うちの家を守ってくれているのか、物音がしたら起きて見に行ってくれる。

見に行ってくれるんだけど、ハウスでずっと寝ているので脚が痺れて歩きづらそうにしていた。

少し頼りない番猫だ。

昼間の番猫中おとうさん

夜の番猫おとうさん