見出し画像

ボードゲームについて-闘病記:鬱状態、体が重い4

初めましての方は初めまして、黒先(@Kurosaki_724)です。
今回は、結構書くかどうかを迷ったのだが、ボードゲームについて書いていこうと思う。
なぜ急にそんな題材になったかといえば、当然、僕がボドゲを遊んできたからだ。
話は地域活動支援センターから始まる。
 

9月10日

ブロックス

僕は今日も地域活動支援センターに赴いた。
主治医には週3回行けと言われている。
今日はその週2回目に該当する。

今日の体調について書こう
まず、睡眠時間は異様に長かった。
昨日24:00に寝て、今日完全に活動を開始したのは14:00。
相変わらず、14時間とやたら長い時間を寝ている。
勿論、質の良い睡眠ではなく、浅い睡眠であるのは間違いない。
ここまで異様に睡眠時間が長いのは、飲んでいる薬の問題なのだが、
兎にも角にも、大量に眠った。

しかし、これだけ眠ったからか、今日の体調は良い方だった。
これなら、勉強が出来る。
そう思って、勉強道具を持って、センターに赴いた。

ところが、センターに入室して直ぐ、僕は声を掛けられる。
見ると、他の参加者が6名程度、円を囲んでたむろしていて、その間にはボードゲームが置かれている。
皆してブロックスというゲームを遊んでいたのだ。

ブロックスというゲームについて軽く説明しよう。
まず、それぞれが自分の色を決め、その色のパズルピースを持つ。
ピースは様々な形で、1マスから6マスとサイズに差がある。
テトリスブロックみたいなのを想像してもらえばいい。
そのブロックをフィールドに置いていき、いちばん多く置けた人が勝ち、という簡単な話なのだが、
置き方にはルールがある。
自分のピースの角が接した場所に、新たなピースが置けて、しかし、面が接してはダメ。
もちろん、相手のピースが邪魔で置けない、という事もある。
レギュレーションは四人対戦用が2つ、二人対戦用が1つある。

2勝3敗

さて、センターに入ってきた僕は、それを遊んでいた女性から早速声を掛けられる事になる。
「黒先さんに変わってもらお♪」
女性は他の利用者達と4人対戦ルールで遊んでいたのだが、
もう既に十分不利な状況になり、そのゲームを投げたかったらしい。
投げるなら投げるで勝手に投げればいいのだが、生憎、投げられたのは僕の元だった。

ということで、本当は勉強をする予定だった僕は、急遽ゲームに途中参加する事になる。

しかし、その女性の色は、本人が思っていた程不利ではなかった。
途中参加した僕はそこから上手く巻き返しを図り、そのゲームで1位になった。

僕が1位になり、周りは盛り上がってくれた。
僕はといえば、悲しいかな、こういう時にASDの特性が出て、うまく喜びを表現出来なかった。
無反応でお高く止まった嫌な奴に思われたかもしれない。
そう思うと少し悲しい。

そこで、誰かがこんな事を言い出した。
「黒先さんならIさんとやっても勝てるかも」

Iさんについて説明しよう。
ブロックスが強い。
以上である。

そう、僕はこの界隈で最強とされるブロックスプレイヤーと、1vs1のレギュレーションで対決することを求められた。
なるほど、任せたまえ。

この神脳が木っ端微塵にしてくれよう!

普通に2回負けた。

強かった。
まず、1戦目。
僕は積極的に敵を妨害し、領土を増やそうと試みたが、
気づいたらカウンターを食らって、自分の方がキツくなっていた。
2戦目はその反省で、ディフェンシブにプレイしたが、綺麗に攻め切られて負けた。

「やっぱりIさんが最強だね」
湧き上がる観衆。

なんというか、普通に悔しい。

その後は再び4人レギュレーションに戻った。
僕は最初に僕に代打を依頼してきた女性と2人1組でプレイする事になった。
この時は、僕がアドバイスをする側だったのだが、
今までの流れで分かる通り、僕はこのゲームの理解度がそこまで高くない。
チームは3位に終わった。

そこで僕はとうとう本気を出す事になる。
元々、もう1回僕はチームを組まされる予定だったのを断って、1人で4人対戦に参加。
というか参加する前に定石をググッたりもした。

"最強"のIはチームを組んでいる。
負ける訳にはいかない。

という事で、序盤定石を学んだ僕は、この対戦でパーフェクトを達成する事が出来た。
パーフェクトとは、全てのピースをマスに置くこと。
しかも、それを達成したのが1番最初だった。
これは勝ちに違いない。

しかし、想定外のことが起きた。
Iのチームもパーフェクトを達成したのだ。

パーフェクトが2組。
盛り上がる一同。

確かに、一番最初にパーフェクトを達成したが、この順番は単にじゃんけんで決まるもの。
パーフェクトが2組なら、もはや同列1位という他ない。

これはかなり悔しかった。
何しろ、このゲームでは序盤の展開で他3人を圧倒し、イジメにイジメ倒したのだ。
それを終盤の詰めの甘さで巻き返され、このザマである。

だが、どんなに悔しくとも1位は1位。
僕は皆から盛大に祝われる事になる。

'すげえ!パーフェクトが二人なんて事があるんだね!'
………
 

終わりに

さて、僕はこの手の頭脳ゲームはそこそこ強い。
こういうゲームがどのIQやらなんやらを問うのかはよく分かっていないのだが、
ある程度は地頭的なモノを参照する筈だ。

だからこそ、Iさんのようなプレイヤーを見ると、少し複雑な気持ちにならざるを得ない。
即ち、彼も高知能であるだろうに、障害を理由に、その才能を社会では発揮出来ていないのではないか。
そういった類の辛さがある。

僕はそうはいかない。
この身が滅びようとも、世界平和に貢献する為に、何かしら実力を付けないといけない。

今日は怠惰な一日だった。
何もなし得ない一日だった。 

それに意味が完全にない訳ではない。
しかし、どれだけ意味があったかは、今後の自分が決める事だ。
また、明日から、誠実に、勤勉に、頑張ろう。
そう思って生きている。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
以上、黒先でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?