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【読書】脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる

こんにちわ、知識の百貨店です。みなさん恋はしていますか?

運命的な出会、ロマチックな甘い夜、そして二人は結ばれる・・。

そんな恋愛は映画やドラマ、マンガ、小説の中くらいなものです、夢に夢見る恋愛は今日でやめて戦略的に恋愛していきましょう!

今回紹介する書籍は世良サトシ著「脳のバグらせ方 、脳がわかれば恋は作れる」です。

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キーワードは人間は潜在意識が9割、実際に潜在意識に働きかけるための7つのコミュニケーション術について要約解説していきます。

記憶をもつれさせやすい言葉を使う

まず一つ目は、記憶をもつれさせやすい言葉を使う、ということです。

みなさん、会話の中で一つの物事を思い起こさせる力を持つ言葉について考えたことがありますか?それが我々が話す言葉に秘められた強力な力、それが記憶のネットワークです。

人間の脳は、一つの概念が他の概念と結びつき、網の目のように広がる巨大な記憶のネットワークを持っています。ここには我々がこれまでに学んだ多くの概念が格納されています。例えば、「信号」という概念を聞くと、それに関連する「赤」や「停止」などの概念が脳内で活性化します。

さて、ここで実験をしてみましょう。「赤」を思い浮かべた後に、「何でもいいから果物を思い浮かべてみて」と言われたら何を思い浮かべますか?その答えはおそらく、「りんご」や他の赤い果物でしょう。これが記憶のネットワークの力、そしてそれがどのように私たちの思考を誘導するかの一例です。

では、これをどのように活用するのでしょうか?例えば、相手に特定の行動を取らせたい、あるいは特定のイメージを抱かせたいときにこの方法を利用することができます。デートの提案を考えてみましょう。直接的にデートを提案するのではなく、「友達の彼氏がさ」と始める話や「映画館で映画が始まるのを待っている時」といったシチュエーションを描くことで、デートに関連した言葉を自然に会話に取り入れます。

しかし、ここで疑問が浮かびます。「全く関係のない文脈でデートを想起させやすい言葉を散りばめても、本当に効果があるのか?」と疑問に思いませんか?実は、記憶のネットワークの力によって、特定の単語を聞くと、それに関連した言葉も同時に脳内で活性化するのです。デートに関連した言葉を頻繁に耳にすると、相手の潜在意識は勝手にデートという概念を連想し続け、その結果としてデートのイメージが強化されます。

人間の無意識は私たちが思っている以上に影響力を持っています。自分の言葉がどのように相手の思考や感情に影響を及ぼすかを理解し、その力をうまく使うことができれば、もっと深いコミュニケーションが可能になります。この記憶のネットワークを活用した戦略、ぜひ試してみてください。

言いたいことを想像させる

二つ目は「言いたいことを想像させる」です。

「想像させる」- この言葉があなたを困惑させるかもしれません。実際、「付き合いたい」という感情を持っている場合、自分が相手と付き合っているという想像を持たせることにはどんな意味があるのでしょうか?結局のところ、それはただの想像で、現実とは異なりますよね。しかし、驚くべきことに、人間の脳は本質的にイメージと現実を区別できないのです。

なぜかというと、実際に経験した出来事や未来の想像は、どちらも脳内での情報処理としては同じように扱われます。これにより、イメージを利用して特定の感情や行動を想像させることで、相手に自分との関係性を意識させることが可能になるのです。

では具体的にどのように切り出すべきか?「一緒に出かけるとしたら、どこに行きたい?」といった問いかけで、相手に具体的なイメージを持たせるように誘導します。そして、ここで特筆すべき心理テクニックとして「ダブルバインド」があります。

ダブルバインドとは何か、簡単に言えば「一緒に遊園地にいかない?」という質問よりも、「一緒に行くなら遊園地とショッピングどっちがいい?」というような質問の方が効果的です。なぜなら、前者の質問はイエスかノーの二択になるのに対して、後者はどちらの選択肢も共に出かけるという選択になるからです。

このダブルバインドのテクニックの凄いところは、相手に具体的なイメージを持たせることができる点にあります。例えば、「遊園地とショッピング、どっちに行きたい?」という質問を聞かれた相手は、あなたと遊園地やショッピングに行くシーンを自然と想像するでしょう。つまり、この質問をすることで相手の脳内に望むイメージを持たせることができるのです。

驚くべきは、これだけの効果が質問の仕方一つで得られるということです。是非ともこのダブルバインドのテクニックを活用し、自分のメッセージを効果的に伝える力を手に入れてください。

恋愛感情を隠す

三つめは恋愛感情を隠すです。

恋愛にまつわる感情は、見せるべきなのか、それとも隠すべきなのか、これは多くの人が悩む問題でしょう。でも、一見不合理に思えるこの「恋心を隠す」という行動、実は心理学的な根拠が存在するんです。

まずはじめに理解してほしいのは、人間という生き物は不確かなものを放置しておくことが苦手だということ。クイズ番組を見ていて答えが発表される直前にCMに入ったら、皆さんどうしますか?きっと、答えが気になってCMを待ちわび、続きを見てしまうことでしょう。

もしCM中に誰かがチャンネルを変えてしまって、続きが見られなかったら、頭の中には「あの問題の答えは一体何だったんだろう?」というモヤモヤした気持ちが残ることでしょう。もしかしたら、それが気になって後でネットで調べたくなるかもしれませんよね。

この「答えがわからない」状態を放置することで、相手の潜在意識に影響を与えます。つまり、相手に対して不確かな状況を作り出すことで、相手の潜在意識がその答えを知りたいと思わせることができるのです。

これは、言わば相手にわざと"モヤモヤ"を感じさせ、その結果としてさまざまなことを考えさせるテクニックです。

さて、この理論は恋愛にも応用可能です。あなたが自分の恋愛感情を相手に対して隠す一方で、相手と楽しく過ごしたり、相手を褒めたりするとどうなるでしょう?それは、相手があなたに対して好感を持つと同時に、「この人は私のことを好きなのかな?」と不確かさを感じるようになり、その答えを知りたいと思うようになるのです。

この状況が続けば、相手があなたのことを考える機会は自然と増えていきます。そして、相手があなたのことを考えるほど、あなたへの好意は自然と深まるでしょう。

恋愛においては、相手に好意を持たれるように行動しながら、自身の恋愛感情は隠す。こうすることで、相手の中にあなたへの好意を育てる土壌を作り出すことができるのです。

全部を教えないことの重要性

四つ目のポイントは全部教えないことの重要性です。

私たちはしばしば情報を完全に共有することが信頼と親近感を作り出すと考えますが、実はその逆が真実なのかもしれません。そこで今日は、全てを教えないことの魔法について語りたいと思います。

人間の心は、答えが見つからないことに対して、不思議と興奮するのです。ある種の謎めいた雰囲気を保つことで、相手は自然とあなたのことを考えるようになるのです。

例えば、「あなたに話したいことがあるんだけど、LINEだと長くなるから、次会ったときに言うね」と伝えるだけで、相手は「何のことだろう?」「早く知りたい」という好奇心を募らせます。まさに、ここでのモヤモヤが重要なんです。相手を思考の渦に巻き込むこの感覚、あなたも経験があるかもしれませんね。

次のテクニックは簡単にトライできるので、初心者にもおすすめです。それは「LINEの返信をすこし待たせる」ことです。即レスポンスではなく、一定の時間を空けることで相手は更にあなたの返答を期待するようになります。

人間は自然と未完成の会話を完成させたくなる性質を持っています。だからこそ、返信にわざと間を開けることで会話の完結を遅らせると、相手はその間、あなたのことを考え続けるでしょう。特に、相手からの質問の直後は効果的です。大事な質問だけでなく、些細なものでも気になってしまいますよね。

もちろん、これらのテクニックはあくまで恋愛を楽しく、深めるためのツールです。誤解を生むような行為にならないよう、適度なバランスを心掛けて使ってくださいね。そうすれば、日常のやり取りも一層、彩り豊かになることでしょう。

まずは少しずつ試してみて、相手の反応を見るのも面白いかもしれません。お互いが楽しく、深いコミュニケーションを取るための参考にしてください。

相手に緊張と視覚とプラス感情を与えれば、好印象を抱かせやすくなる

五つ目のポイントは相手に緊張と視覚とプラス感情を与えれば、好印象を抱かせやすくなるです。

皆さんは、他人からの好印象を上手に引き出すコツを知っていますか?答えは、他人に緊張感と視覚的な刺激を与え、プラスの感情を引き出すことにあります。

誰かに好印象を持たせたいと思ったとき、プレゼントをしたり、会話を盛り上げたり、相手を褒めることで、相手の気持ちをプラスに導くことができます。これは間違いありません。しかし、さらにその好印象を高める方法が存在します。

それは、感情がプラス方向に揺さぶられたとき、その揺れの幅が大きければ大きいほど、相手はあなたに好印象を持つということです。なんだか難しいですか?より具体的に説明しましょう。

日常的に常に良い行いをしている人がいるとしましょう。その行為が当たり前となってしまって、特別な印象として残りにくいかもしれません。しかし、一方で、通常は行儀の悪い人が、突如として良い行いをした場合、人々は「あれ?この人、実はいい人なのでは?」と、好印象を持つでしょう。例えば、よくある話ですが、不良少年が雨の中で捨て犬を拾うような行動を見ると「もしかして根はいい子なのでは」と思ってしまいます。これこそが「緊張と視覚」の効果なのです。

では、どうすれば自分自身もこの効果を引き出すことができるのでしょうか?先ずは、「揺れ幅を大きくする」ために、わずかにマイナスに振ってからプラスに振るということを試してみてください。しかし、その適応が難しいと思われるかもしれません。

「ヤンキーになる」なんて必要ありません。いきなり性格を変えると、相手も戸惑ってしまうでしょう。ここで大切なのは、微妙な緊張を創出し、その後、それを解消することで、相手の感情をプラスに導くことです。

例えば、会話が途切れてしまった時の緊張感を考えてみてください。突然の沈黙は相手に微妙なマイナスの感情を引き出します。この瞬間を逆手に取りましょう。その後、心地よい言葉でその緊張を解消すれば、相手の心は一気にプラスの方向に動きます。その緊張感の原因を、「あの人の魅力によるものだ」と認識することで、相手はあなたに対して好意的な感情を抱くでしょう。

気まずい雰囲気を逆手に取るための対策を数つ持っておけば、あなたも緊張感をうまく活用し、プラスに転じることができます。常に機会をチャンスと捉え、その瞬間を最大限に活用することが大切です。

相手に何かを与えることで、返報性の法則を活かし、相手が何かを返したくなる。

六つ目のポイントは相手に何かを与えることで、返報性の法則を活かし、相手が何かを返したくなる、です。

人間の心理には興味深い法則があります。それが「返報性の法則」です。この法則を上手く利用すると、人々との関係をさらに深化させることができます。

返報性の法則とは何か?それは「何かを与えられた時、人は潜在的に何かを相手に返したいと思う」という心理のことを指します。具体例で説明しましょう。スーパーの食品売り場でよく試食を配っている人がいますよね。これは返報性の法則を巧みに活用している例です。試食を受け取ったお客さんは、「試食をもらったし、何か買った方がいいかな」と思ってしまうのです。

同様に、日常生活の中で相手に何かをしてあげることで、相手は無意識のうちに何かを返したくなるのです。たとえば、「助けてあげる」「相手のいいところを見つけて褒める」などの小さい行為でも効果的です。これらの行為を積み重ねていくことで、人々との関係がより良好になります。

これは好きな相手だけでなく、誰に対しても有効なアプローチです。なぜなら、この態度を自然に取れるように訓練しておくことで、いざというときにぎこちなさを感じさせずに相手に何かをしてあげられるからです。

普段から他人に親切に接することで、それが自分の中で当たり前の行為になります。その結果、特定の人と接する時にも自然とこの親切な態度が出てきます。だからこそ、普段から他人に対しても親切に接することを心がけましょう。それは好きな人だけでなく、周りの人との人間関係を良くする一石二鳥の効果があります。

この返報性の法則を活かした生活を意識してみてください。人々との関係を深化させる一助となるでしょう。

自分に何かをかけさせること

最後のポイントは自分に何かをかけさせることの意味、です。

まずは、皆さんに疑問が湧いているであろうことについてお答えしましょう。「自分に何かをかけさせるとは何か?」それは時間、お金、感情などを相手に投資させるということです。

この考え方がなぜ重要なのか、一つ具体的な例を挙げてみましょう。例えばあなたがある日突然姿を消したとします。その時、あなたの親はどう感じるでしょうか?きっと、あなたが帰ってくることを強く願うはずです。なぜなら、親はあなたに対して多大な時間と愛情を投資してきたからです。人間は何かに投資するほど、その対象を失うことを恐れ、大切にしようとするのです。

この心理は、人間の本能に根ざしています。かつて人類が狩猟採集をしていた時代、食料を失うことは生死に直結する危険でした。その結果、私たちの本能は、何かを失うという経験を避けようと進化してきたのです。

それでは、これを恋愛や人間関係に活かす方法をご紹介しましょう。相手に対して何かをかけさせることができれば、相手の潜在意識が「この人を失いたくない」と感じるようになります。

主な投資の方法としては、時間、お金、感情が挙げられます。時間をかけさせる方法としては、2人で会話する時間を増やす、買い物に同行してもらう、何かを調べてもらう、待ち合わせの場所を自分の近くにする、などがあります。

お金をかけさせる方法は、何かをごちそうしてもらう、自分がおすすめした本を買ってもらい、読ませるなどです。本を買い、読むことで時間とお金を同時に投資させることができます。

最後に、感情をかけさせる方法です。これは、自分の話をたくさん共有したり、自分との思い出を語らせたり、悩みを相談し、その結果を気にかけさせるというものです。

こうした投資を通じて、相手は無意識のうちにあなたに対する価値を感じ始めるでしょう。結果として、あなたに対する好意が育つ可能性があります。

まとめると、人間は潜在意識が90%を占め、その部分が我々の行動を大きく左右します。言葉の選び方、恋愛感情の隠し方、会話に視覚要素を盛り込むこと、そして相手に対して何かをかけさせること。これらは全て相手の潜在意識にアプローチし、感情を操作するためのテクニックです。

上手く活用してみてください。あなたの人間関係が豊かになることを願っています。

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