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保険内リハビリと自費リハビリのそれぞれの特徴

リハビリテーションの選択において、保険内リハビリと自費リハビリの違いには重要な制限が存在します。これらの制限を理解することは、リハビリテーション計画を立てる際に不可欠です。

リハビリの流れ

急性期後に自宅で生活が出来る場合は松葉杖などの補助具を使い自宅から外来に通う場合もあります。

そのため回復期病院について知らないという人も多いと思います。

回復期病院はADLと呼ばれる基本的日常生活動作が著しく制限されている場合にしっかりと自宅へ帰れる状態まで戻すために集中的にリハビリを行う場になります。

ADLの一例

保険内リハビリの特徴

リハビリは年齢やその他保険の種類によって自己負担額が変化します。

リハビリは疾患にもよりますが1時間 約8000円程度を1割〜三割程度の負担で受ける事ができます。

ただ入院の場合はその他入院費等もかかるので合計は20万円前後になる場合が多いです。

リハビリの期限

保険内リハビリは通常、特定の期間に制限されます。たとえば、手術後のリハビリは手術から一定期間内に行わなければならない場合があります。この期限を逃すと、保険がカバーしなくなることがあります。

また回復期病院には入院日数の制限があります。

・150日
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷

・90日
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、または2 肢以上の多発骨折の発症後、または手術後の状態

また期限内であってもFIMと呼ばれるADLの点数が伸びていない場合は病院の方針によっては2/3程度の期間で退院するケースもあります。

政府も医療保険の圧迫から入院期間は可能な限り短くするよう制度を改編しており、期限越えやFIMの伸びが少ない場合は病院が貰える保険額が減算するなどの対策が取られています。

その結果政府の平均入院日数の調査でも年々入院期間は短縮している事が報告されています。

病院では最低2時間から最高3時間まで衣食住のフルサポートでリハビリが出来ますが、上記のような背景もあり自宅で暮らせるレベルにまで改善すれば退院となるに留まっています。

自費リハビリの特長
 

1. 制限がない、個別の目標を設定出来る。

自費リハビリは一般的に期限や予算に関する保険の制限が少ないです。患者が必要な期間や回数だけリハビリを受けることができます。

入院時はあくまで日常生活が送れる程度の回復で留まってしまいますが、自費リハでは際限なくリハビリを続ける事が可能です。

QOLと呼ばれる、生活の質を向上させるために利用されている患者様も多いです。

現代生活では単純にご飯が食べれて、家の中を歩ける、着替えれるだけでは人間らしい生活は営めません。

外に買い物に出かける、仕事に行く、友人と外食をする、旅行に行くなど沢山運動機能を使う選択肢があります。

また一人一人住む場所やライフスタイルも違うので制限がない事でより幅のあるアプローチがかのうとなっています。

2. 高費用

自費リハビリは保険がカバーしないため、費用が高額になることがあります。

これは、長期間のリハビリやセラピーを受ける場合に影響します。

また人気の施設ですと金額も需要により高まるため10000〜20000円程度まで差があります。

これは病院とは違って地域による差も大きく受けています。

3. 一部の専門家の選択

自費リハビリでは、一部の専門家や施設を選択できますが、選択肢が制限されることがあります。特定の専門性が必要な場合、それに応じたセラピストを見つけることが難しいことがあります。

まだ世の中に沢山自費リハ施設があるわけではないので条件が一致しなければ自身の通える範囲や訪問出来る範囲に施設がない場合があります。

4.施設を選ぶのが難しい

病院のようにある程度半自動的に流れが決まっていない自費リハビリでは自分にあった施設を見つける事が難しいと言われる事が多いです。

会社のホームページやSNSなどをチェックするなどデジタル面での情報収集が得意な方でないとなかなか見つける事が難しいです。

1人で調べて、判断するとなると不安も大きくなるので、ご家族様やご友人と相談したりしながら施設を探していくのが安心です。

また初回のリハビリ時は家族様に同行して貰うなど協力を依頼するのが良いと思います。

まとめ

総括すれば、保険内リハビリは一定の期限や予算制限を伴うことが一般的で、診断に基づいて提供されます。

一方、自費リハビリは制限が緩く、個別のニーズに合わせたリハビリテーションプランを立てる柔軟性がありますが、高費用がかかる可能性があります。

選択をする際には、これらの制限を考慮し、医療専門家と協力して最適なリハビリテーションプランを策定することが重要です。

最低限は病院でしっかりとリハビリを行い、その後は自費リハビリへ移行するなどそれぞれの特徴を活かした方法でリハビリを行っていくのが理想です。

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