健康経営はなぜ必要なのか
こんにちは天照のSOMAです。
本日は僕も仕事の一環で関わることのある健康経営について書いていきたいと思います。
近年海外では経営に対して社員の健康はとても重要視されており、僕も健康経営アドバイザーの資格をとり普及活動を行っています。
こちらの記事でも紹介されており、少しずつではありますが認知度が増加しています。
今回はより内実に沿って書いていきたいと思います。
健康経営とは?
この様に経済産業省のホームページで書かれてる様に従業員の健康状態を経営的な視点で捉えて健康投資を行う経営方法になります。
あくまで経営的な視点で健康投資した方が良いとデータから判断されており、オカルトや道徳的な問題ではないと言うことです。
何をするのか?
まずは職員に対して健康診断、ストレスチェックの実施を促します。
ただ多くの企業が目的なく形骸化しており、何故か必要だと言われたので行っておきましょう、といった程度で行っています。
健康診断は受診して問題点が見つかった場合は早期で治療しなくてはいけませんし、多くの職員に同じ問題が見られるのであれば対策をしなければいけません。
食事が決まった時間に食べられているか、毎日使用する食堂のメニューは栄養が偏っていないだろうか?沢山改善する余地が見られます。
健康経営の問題点
健康についてはあくまで個人の自由、あえて厳しい言葉で書くと自己責任と捉えられています。
自己責任と思うかどうかは価値観によると思いますが、病気や怪我で職員が離脱するのは会社に多くの損害を与える結果となります。
現在はメインの労働世代の年齢が上がっています、ベテランの社員の長期離脱、離職でどれだけ損害が出るか分かりません。
残念な事に現在の企業の大半はコストが見合わない、面倒であるといった事情で取り組むことが出来ていません。
健康経営優良法人認定制度
健康経営には経済産業省が認定する制度が存在します。
大企業部門であるホワイト500に認定された企業をまずは紹介致します。
・株式会社ニトリホールディングス
・イオン株式会社
・アース製薬株式会社
・第一生命ホールディングス株式会社
・住友商事株式会社
・株式会社パソナグループ
あくまで一例ですが名だたる企業が名を連ねています。
これらは大企業であるために実践している訳ではなく、働く社員の活性化は多くの人材を抱える会社にとってはとても大きな利益となるためです。
また、ホワイト500だけでなく中小企業向けにもブライト500など部門が分けられています。
優秀な人材の獲得に有効
ブラック企業には就職したくない。
これは全学生及び社会人の考えです。
更には日本の中小企業はどこも人材不足であり常に優秀な人材の獲得を目指しています。
上記のアンケート結果では、給与面が一位になっていますが、それは現在の状況では無理に上げることは出来ません。
二位の将来性は市場環境など様々な要因がありますが、人手不足の企業は将来性が決して高いとは言い難いのが現実です。
また健康経営は三位の福利厚生にも含まれており、現状の誰も使わない地方施設の優待券よりは直接社内で行う健康へのイベントやアプローチの方が広報もしやすく、よりダイレクトに社員へ還元することが出来ます。
また近年では、学生雇用、転職活動でもネットやSNSを使って多くの人が様々な情報収集を行っています。
それは良くも悪くも会社の状態を表しており他社との差別化を図るためにも健康経営に対して投資をしているという事は絶好のアピールになります。
健康経営の落とし穴
これは実際に感じることではありますが、健康経営に対する投資が一部の経営陣の自己満足や中身を伴わないアピールとなってしまっては社員はより不満を募らせる事がとなります。
実際に社員が会社に対して信頼を感じる事が出来て初めて正しい投資となります。
実行するだけでなく結果がどの様に変化したのかなどPDCAサイクルを回すことは健康経営においても重要になります。
最後に
今後人口が減りゆく日本では多くの企業が人材不足に陥る可能性があります。
その中で望まぬ社員の離脱を防ぐためにも企業側も新たな努力が必要になると思います。
大変な時だからこそ皆で頑張って乗り越えましょう。
↑データを用いてより詳細な生産性への影響について書いています。
↑個人の健康に対してフォーカスした記事です。
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