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無添加石けんと天然の精油で作る「リバッチソープ」のワークショップ@川崎

簡単にできる「絶対に失敗しないリバッチソープ」とは?

私のアロマセラピー教室「AMBER BOTTLE AROMATHERAPY」で時々行っているワークショップ「絶対に失敗しないリバッチソープ」。昨日、神奈川県川崎市の、とある町内会に呼んでいただき、同ワークショップを実施しました。

石けんといっても、苛性ソーダと油脂を化学反応させて作る本格的なものではなく、市販の無添加石けんを削ったものに精油を加えて香り付けし、成形するだけの簡単なものです。グレーダーで粉砕して粗めの粉状にした市販の無添加石けんをベースに、湯、ホホバオイル、精油を加えてから好きな形にして仕上げます。
難しいテクニックは一切不要。誰にでもできるので、その名も「絶対に失敗しないリバッチソープ」というワークショップです。

昨日の参加者は10名で、そのうち9名の方が初挑戦でした。作り方のおおまかな流れを説明したあと、私が実際に作るのを見ながら、一緒に作りました。作り方は本当に簡単です。

まずは、ジッパー付きポリ袋に粗めの粉状に粉砕した無添加石けん100g(1袋)を入れて、その中に少しずつ湯とホホバオイル(小さじ1弱)を加えてまとめていきます。このときに、湯の量が多すぎるとドロリと溶けてしまったり、泡だってしまったりします。少しずつ、固さを確認しながら湯を加えるのが上手に作るポイントです。
粘土くらいの固さになったら手袋をして、袋から石けんを取り出してダンゴ状に丸めます。真ん中にくぼみを付けたら精油を15滴ほど加えます。精油が飛散しないように周りからそーっと穴を閉じて、精油が全体に行き渡るようにこねます。あとは、好きな形に整えればできあがりです。

どうでしょう? こんな説明だけ済んでしまうくらいシンプルです。素材に水と油を加えて練って成形するだけです。
詳しい作り方を知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

なぜ無添加石けんを使うのか?

さて、このリバッチソープは、無添加石けんと天然香料である精油(エッセンシャルオイル)、ホホバオイルと水を使っているため、人にも環境にもやさしいという利点があります。

無添加石けんとは、香料や添加物が使われていない石けん素地でできている石けんです。ワークショップではいつもシャボン玉石けん社の「純植物性シャボン玉浴用」を使用しています。普段の手洗いとお風呂にも使っています。この石けんのいいところは、肌荒れが少ないということです(冬はさすがに乾燥したり、お湯を使ったりするため、どうしても肌のかさつきが避けられませんが)。

この石けんを使い始めたのは、『環境浄化石けん』という一冊の本を読んだからです。かなり前に読んだので、もうあまり内容を覚えていませんが、この本を読んだおかげで知識ができて、毎日自分が使う石けんを変えるだけで環境を守ることにつながると考えるようになりました。

原料は、天然油脂と苛性ソーダ・苛性カリ。天然油脂に含まれる保湿成分が活かされるよう釜で焚かれ、1週間ほどかけて丹精込めて作られているそうです。こうした天然の原料が使われているため、排水として流れたあとは生分解され、環境に戻っていきます。

本書の「はじめに」を今一度読み直すと、「ああ、そうだったっけ」と思い出すこともありました。読んだ当時、軽く衝撃を受けたのが次のくだりでした。

有史以来、人類の歴史とともにある石けんの安全性は数千年にもわたって検証されています。環境中に排出されてもただちに分解され、たとえカスが残っても魚のエサとなって自然の生態系に組み込まれます。

『環境浄化石けん』p.4より抜粋

石けんカスが魚のエサになる。無知をさらして恥ずかしいですが、そんなことはまったく知りませんでした。この文章を読んだとき、自然に戻らない合成石けんの環境に与えるインパクトが一気に身近なものになりました。

そういうわけで、この本を読んで以来、シャボン玉石けんを使い続けています。そして、「絶対に失敗しないリバッチソープ」のワークショップでも、この石けんを使っています。

精油の香りと嗅覚が相まって起こること

教室主催のワークショップでは30種類以上の精油から、参加者の方に好みに合うものを選んでもらいます。昨日は多人数ということもあり、フレッシュさや夏を感じる香りの精油と抗菌作用に優れる精油10種類に絞って用意しました。

・イランイランコンプリート
・オレンジ
・カユプテ
・グレープフルーツ
・スイートマジョラム
・ティートリー
・ヒノキ
・ブラックスプルース
・ラベンダー
・レモン

一番人気はブラックスプールス、次いでレモン、オレンジといったところ。50gのリバッチソープを2つ作りますが、1個当たり0.45mlまで精油を加えます。1種類だけでも、数種類だけでもOK。

いつも行うワークショップでは、1種類だけ選ぶ人はいないのですが、昨日は珍しくオレンジだけ、レモンだけ、ブラックスプールスだけ、という選択をした人がわりといました。おもしろいですね。

香り付けには合成香料ではなく、天然の精油を使います。精油は、植物が生きるために産生する芳香物質です。リバッチソープの香り付けに精油を使うのは、無添加石けんを使うのと同じく環境負荷を考えてのことです。
しかし、それだけではなく、精油の心地よい香りを知ってもらい、香りを感じる楽しさを体験してもらうこともねらいです。

香りを選ぶとき、みなさん、真剣に精油の匂いを嗅ぎます。よく考えると、日常生活では匂いを真剣に嗅ぐことって少ないです。
そして、直感したことを言葉にしたり、自分が今どんな状態なのかを理解して驚いたり納得したりしています。また、香りのおかげで他者との会話が自然に生まれ、コミュニケーションが促されます。
精油の香りと嗅覚が相まって起こるこうした現象に、ワークショップを行うたびに驚かされ、精油の偉大なる力と可能性を感じさせられます。

次回の「絶対に失敗しないリバッチソープ」は、8月3日に杉並区阿佐ヶ谷で開催する予定です。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
【お問合せはこちらからどうぞ】https://amberbottle.com/contact/


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