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【第37位 リンクの冒険】今の時代はアウトな話&今の時代に繋がる話

こんにちは。ハルリです。
今回は、第37位「リンクの冒険」を紹介します。

1987年1月、ファミコンディスクシステムで発売されたこの作品は、前年に発売された初代「ゼルダの伝説」の続編となる作品です。

私的にはとても面白かった記憶がありますが、大ヒットとなった前作とはシステムが大きく異なったため、賛否両論が巻き起こった作品でもありました。

そして、超個人的な思い出にはなりますが、購入した日のことは今でもよーく覚えている作品です。

今回も、ぜひ、最後までお付き合いください。


情熱から高熱へ

「マリオシリーズ」「ドラクエシリーズ」「FFシリーズ」。
ファミコン時代から現在に至るまで、ゲーム業界において、数多くの人気シリーズが展開されています。

その中でも、現在1・2を争う人気シリーズといえば「ゼルダの伝説シリーズ」です。初代「ゼルダの伝説」を表から裏までハマった私は、続編である本作に期待をせずにはいられませんでした。

発売日1987年1月14日は水曜日。平日です。

元号は平成の前の昭和の時代。
もちろん、ダウンロード販売なんてありません。

私が住んでいた地域でソフトを買おうとすると、田舎だったこともあり、家から自転車で15分程度のところにあるおもちゃ屋に行くしかなかったのですが、閉店時間は確が19時。

当時中学1年生。部活が終わって帰宅するのが19時ぐらい。しかも塾もあったりで、ゲームを買うのはもっぱら週末になります。

実際にソフトを手にするまで高まり続ける情熱。そして待ちに待った土曜日がやってきます。が、その日は忘れもしません。

情熱がいつにまにか、高熱(!)に変わっていました。
朝から38度ぐらいの熱があったんです。
冬なので風邪をひいてもしょうがないんですが、なにもこの日にひかなくても・・・

今の時代、熱が出たら簡単には外出してはダメですよ。
もちろん、当時でも熱があったら家で安静にするのが基本なんですが、どうしても「リンクの冒険」がやりたかったんです。
他のソフトならそんなことはなかったと思いますが、なにせ、あの「ゼルダの伝説」の続編です。

ただし人気ソフトということは分かっていたので、一応、近所のおもちゃ屋に電話で問い合わせをしてみました。すると・・・

「ごめんなさいね、リンクの冒険は売り切れちゃったんです」

もう一つのおもちゃ屋に電話をしてもやっぱり品切れ。
そこであきらめないのが、当時中学一年の私。
熱があるにも関わらず、アホなガキです(恥)

さらに離れたディスカウントストアでも、ファミコンソフトを取り扱っていたので電話をしてみましたが、やっぱり品切れ。
その後、いくつかのお店に問い合わせしましたが、すべて品切れでした。

そして最終的に、私が取った行動は・・・デパートに行ってみる!
電話で聞いてもよかったのですが、デパートへの電話は敷居が高いと思ったのか(笑)、問い合わせせずに一か八かで向かいます。

場所は、名古屋市の中心にある松坂屋。

そして・・・あったんです!!リンクの冒険が。
ソフトを買う前に、すでにエンディングを迎えたかのような充実感(笑)

ソフトを購入できた安堵感もあったんでしょうか、当然、熱は下がらず38度のまま。
帰宅後は、ゲームをやらずに寝込むことになりました。

繰り返しになりますが、今の時代、熱が出たら絶対安静です。

抜群のアクション性

結局、ゲームを始めたのは、熱が下がった翌日。
ゲーム内容は、前作と大きく変わるものでした。

大きな変更点としては、前作はすべて見下ろし型のフィールドやダンジョンでゲームが進行していきましたが、今作は、フィールド画面こそ見下ろし型ですが、フィールド上で町や神殿のシンボルに重なると横視点でゲームがすすみます。

(左右)フィールド画面 (右)画面上の敵シンボルに触れると戦闘シーンに切り替わります
(左)町 (右)神殿内部

そして敵との戦闘はフィールド上の敵シンボルに触れると戦闘が始まります。その場合も横視点での画面となり、前作に比べてアクション性が重視され、非常にやりごたえのあるゲームとなりました。

(左)切り替わった戦闘シーン (右)フィールド上の特定の場所に触れても横画面になります
任天堂HPより

上記のイラストは任天堂HPからの転載です。

通常の戦闘シーンにおいて、「上段攻撃」「下段攻撃」に加え、途中で「ジャンプ突き」と「下突き」を教わります。

これらの技に盾での防御も組み合わせると、非常にアクション要素が高く、敵との戦闘に大変苦労します。
また、リンクの持っている剣のリーチが非常に短く(笑)、慣れないと、序盤の敵ですら苦労するかもしれません。

ゲーム全体を総評すると、前作と比較してよりアクション要素が強くなったことから、アクションゲームの得意不得意で、評価が変わるかもしれませんが、私はとても面白く遊ぶことができました。
本文では触れなかったですが、BGMも相変わらずカッコいいです。

初代「ゼルダの伝説」が偉大すぎるため、前作との比較という意味では評価が厳しくなる面もありますが、熱を出してまで買いに行った本作は、私の中でやっぱりはずせない思い出の作品です。

36年経って今思う事

初代「ゼルダの伝説」の大ヒットを考えると、二作目はマイナーチェンジのような作品になるのが普通だと思います。

しかし、任天堂は違いました。
今振り返っても「攻めたなあ~」という感想しかありません。

攻めるとどうしても賛否両論になりがち(むしろ否の方が多い)で、安全にいきたくなるところです。しかし、そうしませんでした。

では、「ゼルダの伝説シリーズ」がその後どうなったかというと、最新のハードSWITCHでは超特大ヒットとなりました。

もちろん、「リンクの冒険」を発売したから、最新のゼルダが大ヒットしたという因果関係はありません。

しかし、少なくとも、リスクを恐れずチャレンジするという精神が、様々な形で受け継がれながら、今のゼルダが生まれたという面はあるのではないでしょうか。

最近、いたるところで多少のリスクすら恐れて行動せず、結果、社会全体が、息苦しく感じる場面が本当に多い気がします。

任天堂に限ったことではありませんが、攻め(=行動する)のスタイルは、これからの人生でも大事なことだと、今回の記事を書きながら感じています。

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