【アニメ感想】 TVアニメ『変人のサラダボウル』

TVアニメ『変人のサラダボウル』2024年春アニメ
原作 平坂読　原作イラスト カントク
監督 佐藤まさふみ　全12話

一見きらら系みたいな絵柄だが…

　異世界からお姫様と女戦士が現代日本の地方都市(岐阜)に転移してきて町はハチャメチャ大変なことに、、、はならない。
　アニメの新番組が異世界転生モノばかりになった状況が数年続いている中で真逆の設定。典型的なお嬢様貴族なお姫様は私立探偵に拾われ、その臣下の薄い本に出てきそうなテンプレ女戦士は、お姫様とは別の場所に転移してホームレスのコミュニティに加わる。
　絵柄はきらら系萌え4コマっぽい感じだが、一般的な萌え4コマや日常アニメのようなユートピアではなく、現実寄りな社会。
　女戦士は開始即ホームレスになり困窮。怪しい人々からターゲットにされ水商売やヤバいカルト宗教に誘われたりする。日銭を稼ぐため騙されガンプラ転売屋をしたりパチンコ中毒になるエピソードまであり、現代日本を描いている。
　しかし、そのままでは近年の邦画に多く見られるような悲惨な状況になりそうなところを、超人的戦闘力や美貌、カリスマ性といったアニメ主人公補正的ギフトと、正義感や純粋さといったアニメ主人公らしい人間力により状況を覆し、斜め上の変なコメディ展開に着地する。後半は何故か知らんが自然な流れでバンドアニメにまでなってて変だった。
　地味に面白くて最後までノンストレスで楽しむことができました。