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『童心に帰ろう。私よ、子供心を忘れるな。』 瀬戸内海 離島の旅。

時まかせ運まかせ〜(笑)。
今回の旅、私は出逢う人々との時間を一番大切にしたい。開催中の瀬戸内国際芸術祭を精力的に見るわけでもなく、毎日その日を直感と流れで動く。以前の私ならガチガチに行く場所のスケジュールを組んで食べるものも決めてしまう。
『 もうそういう旅はしたくなーい!! 』
この旅は童心に帰り一瞬一瞬、今を思いっきり楽しみたい。

今回人生初めて訪れた瀬戸内の島々。男木島、直島、小豆島。それぞれの良さと雰囲気がある。共通しているのは、島の人は皆穏やかでとても親切。そして夜は早く寝る。たとえ芸術祭開催中であっても、飲食店も早く閉まる。なんとタクシー会社も休みなのだ。ここぞとばかりに『商売するぞ』という雰囲気はなく、あくまでも島のペースで時間は流れてる。

男木島

直島や小豆島と違って男木島はあまり知られていない島だと思う。

男木島は人口150人ほどの小さい島で、信号はなく、基本歩いて回る。観光客用レンタサイクル無し。コンビニなんてもちろん存在しない。島の山の斜面に古い家々が立ち並び、どこかノスタルジックな島だ。温かくて素朴な気の良い島の人々。観光客などお構い無しに、のんびり昼寝している猫たち。ここはゆったりとした時間が流れる。

男木島 海征食堂のおっちゃん

フェリーが出港する度に、陸から大きな旗を振って見送ってくれるのが男木島だ。その光景には胸にグッとくるものがある。

島滞在最後の日。神々しく美しい夕日を眺めながら改めて思う。

シンプルに生きて良い。私だけでなくみんなも! 大人になるにつれて背負い込んだ不要なもの。世間体とか見栄や勝手な思い込みなど。少しづつ荷を下そう。自分を偽ることなく。私よ、子どもの頃の自由で好奇心いっぱいの心を思い出せ!!

今回私を快く旅に送り出してくれた夫と息子には、心から『ありがとう』と言いたい。

一年前の私は、乳癌の治療中でもあり、自分の人生をこんなものかと半ば諦めたところがあった。

今はそんなことは無い。いろいろ思い描く未来があるし、なによりも生かされている。

今回の旅のように素晴らしい出逢いがこれからも待っているだろうから‼︎

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