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イギリスでラブレター書いた。(この街の好きなところを語らせて。)

こんにちは。本州から出たことない人です。

わたくしはすこぶる元気です。
本日もイギリスからお届けします。

今日は、わたくしが留学している街の好きなところを、思う存分語っていこうと思います。わたくしはイギリスの首都・ロンドンから2時間ほど離れた小さな街で留学しています。

結論から言うと、

わたくしはこの街が大・大・大・大・大好きですっ!!


では、一体どんなところに魅了されたのか。
ざっと目次はこんな感じです。


①天気がコロコロ変わる


これはイギリスあるあるなのかもしれませんが、天気がコロコロ変わります。「今日はいい天気だな~(*^^)v」と思っていたら、突然の雨。とか。雨が降ったりやんだり。とか。

1日中ずーっと雨が降り続いている、という日はあまりないけれど、日本に比べて安定した快晴という日はとても少なく、かわりにちょっとどんよりとした天気の日も多いです。あと雲の動くスピードが日本より早い気がします(気のせいな可能性が高いと思いますが)。

渡英して最初の頃は、このコロコロ変わる天気に振り回されていました。

今日はこの後雨降るのかな?
念のため傘持って行った方がいい?
はっきりして?
そんでもって気温は?
暑くなる?
急に寒くなるとかやめてよ?

なんというか、「ものすごく気分屋なお友達のご機嫌を常に伺っている」感じでしょうか。

しかしですね、今はこの天気が気に入っています。
コロコロ変わる人間の感情とか、表情みたいで愛おしいじゃないかと。

どんよりした天気が多い分、朝起きて窓から太陽の光が降り注ぐのを見ると、それだけでいい日になると確信できる。

雨だって多少は濡れてもへっちゃら。
傘をさしている人が日本に比べて少ないです。日本だと小雨でもみんな傘をさしてますよね。わたくしなんて、「ささなくてもいいかな」と思っても、「周りがみんな傘をさしているから」と恥ずかしくなって傘を慌ててさすことだってありました。

でもここでは防水のアウターを用意したり、上着のフードをかぶって雨をしのいだり。
「え、雨なんて降ってませんけど?」とすまし顔で歩くのもよし。
素敵な傘をさしたい人はさせばいい。

各々好きなように雨をしのいでいる様子を見るのも好きです。

刻々と変わる空を観察しようと、よく上を見上げるようにもなりました。


綺麗でしょ?


ほらね、綺麗でしょ?


そろそろ涙出てくるんじゃない?


あ~もう視界がにじんじゃった。


こんな日もあります。こういう日が多い。これが現実です。でも綺麗やな。


②みんな運転がとてつもなく荒いのに、歩行者を優先してくれる


わたくし運転免許持っていませんが、それでも分かります。

この街の人、めちゃめちゃ運転荒いです。

特にバスに乗るといつもちょっと具合が悪くなります。(2階の席に座っていると余計に)いつ事故が起きてもおかしくないくらいの運転の荒さ。

「どうしてそんなに車間距離が狭いの?!」
「落ち着いて!!」と心の中で叫んでいます。

それなのに。なぜ。



なぜ。そんなに歩行者に優しいんだ。



ツンデレか?

普段はオラオラしてるくせに、好きな子を前にすると、「ほら、さっさといけよ」って言うツンデレ、といったところでしょうか。

横断歩道があろうが、なかろうが、かなり高確率でドライバーが止まってくれて「先にいきな」っていうジェスチャーをしてくれます。

優しい。かわいい。嬉しい。愛おしい。

③バスを降りる時、必ずみんな運転手さんに"Thank you"と言う


わたくしのいる街のバスはですね、入り口が1か所しかないんですよ。だから、みんなが運転席の横を通ってバス停に降りていく。

そのときにみんな必ず、運転手さんの顔を見て、"Thank you!"と言って降りていくんです。

わたくしはもう、これを見るたびに心の中で泣いてます。とても心温まる光景です。この世界は捨てたもんじゃない。


そして、これはわたくしも見習わなければいけない。と思いました。


日本にいたときも、挨拶したり「ありがとうございました」って言ってたり、なくはなかったんですけど、正直こんなに心を込めて言うことは少なかった。

安全に目的地まで運んでくれた感謝の気持ちを、この"Thank you"に込めて。ちゃんと言うようにしています。


④いつでも、どこでもおいしい紅茶をいただける


はい。いわずもがなです。これは。

紅茶好きにはたまらない。
紅茶好きに優しい国。それがイギリス。

わたくしの身体は、人生は、紅茶でできているんです。
そのぐらい紅茶が好きなんですよ。

No tea, no lifeなんです。

日本のカフェにも、紅茶なくはないんですけど、コーヒーの勢力には勝てていないような気がします。メニューの下のほうに小さく

「ティー(HOT or ICE)」

って書いてあるだけ、みたいな。

でもここは違います。アールグレイ、イングリッシュブレックファスト、デカフェ、オリジナルブレンド、グリーンティー、グリーンティー with peachとか、それはそれはいろんな種類が軒を連ねています。

そして、頼むとポットででてきます。日本よりもコスパが良くて、おいしい。

イギリスの人たちは、紅茶を結構たっぷりめのミルクで飲む人が多いように感じます。ポットと一緒に多めのミルクがきます(もしくは必ず聞かれる)。

でもわたくしはストレート一択です。以後お見知りおきを。

玄米茶を注文した時に、
”Do you need milk and sugar?”(お主はミルクと砂糖いるんか?)
って聞かれたときは、ちょっとギョッとしました。
玄米茶にはいらないかな。


ザ・イギリスってかんじ。


まさかイギリスでこんな本格的な玄米茶をいただけるとは。


⑤コンビニ感覚で、ちょっと歩くとすぐに素敵なカフェやレストランがたくさんある


この街にはセブンイレブンも、ローソンも、ファミマもない。コンビニというコンビニがないのだ。

でもその代わりに、素敵なカフェやレストランがたくさんあります。ほんのちょっと歩くと、もうほんの数十歩歩くと新しいカフェが見える。

スタバとか、ドトールとか、タリーズのようなチェーン店ではありません。(もちろんスタバとかもあるけどね)

それぞれのお店にそれぞれの空気感と、雰囲気と、特徴と、魅力と、歴史があって、素敵な店員さんと素敵なお客さんが待っている。そんな感じがして好きです。

行きたいカフェがありすぎて、Googleマップの「行ってみたい」の保存リストの数がとんでもないことになってます。帰国までに全部回りきれるかなぁ。

※「イギリスはごはんがあんまりおいしくない」と言いますが、わたくしはそんなことないと思います!!


こんな素敵な景色を見ながら、ひとりランチを楽しむ。


店員さんの愛情がこもったキッシュ。


心にも身体にも優しいスープ。


誰もが1度は食べてみたいであろう、イングリッシュブレックファスト。「なんか茶色ばっかりだね」とか、思ってても言わないでください。


⑥ホットチョコレートがおいしい


「ココア」

じゃなくて

「ホットチョコレート」。

ここがポイントなんですよね。
カフェに行くと、紅茶・コーヒー、そしてホットチョコレートが必ずあります。もう一回言いますけど、ココアじゃないんですよ。

わたくしもココアとホットチョコレートの違いがあんまりよくわかっていないんですが、でも飲めば分かります。

ココアとホットチョコレートはちょっと違う。

何が違うんだろう?ちょっと調べてみました。
検索をかけたら、信頼と実績の明治(meiji)さんが教えてくれました。

引用元:https://www.meiji.co.jp/hello-chocolate/basic/14.html

「ココアバターの含有量」が違うみたいですね。

ココアもおいしいけど、ホットチョコレートはなんだかとてもホットする味です。

あと、店員さんが「ホイップクリームと、マシュマロはのせるかい?」って聞いてくれるのも好きです。キラッキラの笑顔で、「のせちゃって!」って答えてます。


こんな看板見つけたら入るしかないやろ。ホットチョコレート一択や。

⑦中世にタイムスリップしたかのような歴史的建造物


この街は歴史が長い。
その歴史の長さが、建造物からも感じられます。

まるで中世にタイムスリップしたかのような、建物。
趣があって、とっても素敵です。

東京みたいに高いビルがない。だから、空も広く感じられます。

ずっとずっと昔の人たちも同じ建物を、同じ景色を見てたのかな。
そう思うと、なんだかとても不思議な気持ちになるし、

自分もこの街の長い歴史の1ページを見守る一員なんだな。
なんならこの街の歴史を作る1人って言えるのかもな。

と思ってしみじみしています。

目を閉じると、昔の人たちの声が聞こえてきそうです。

※どうやら、スタジオジブリの映画『思い出のマーニー』の原作小説の舞台になった街らしいです。気になった方はぜひチェックを!


うん、素敵。


この通りを歩く時だけは、映画の主人公。


住みたくなってきたでしょ?


この写真撮ってるとき、ほんとに現実なのかな?って思いました。


歴史をつないできてくれた全ての人に、感謝。


⑧時間の流れがゆっくり


この街をぐるーっと見渡してみても、焦っている人とか、イライラしている人を見かけません。

カフェやレストランは地域の人の憩いの場となり、笑顔であいさつと世間話を交わす。

スマホを見るのではなく、本を読んだり、目を見て会話を楽しんだりする。

東京のような忙しなさ、息苦しさがありません。

肩の力が抜けたような、そんな空気。

「ちょっと休みなよ」
「一息つかない?」
「ここにおいしい紅茶あるよぅ」
そんな風に言われてる感じがします。

これはでも、都会から離れた全ての街に当てはまるのかなぁ。


⑨スマートで紳士な人々


「紳士」って言ってますけど、別に男性に限ったことではありません。

紳士という言葉が一番しっくりきたので、使わせてもらっただけです。

目的地のバス停について、降りる順番を待っていたら、それはそれは優しい微笑みで、スマートに「どうぞ」って順番を譲ってくれたりとか。

スーパーのエントランスでドアを開けて、そのまま開けた状態で「先に入りな!」って言ってくれたりとか。(そのときのわたくしは手がふさがってたのかな)

何が言いたいかというと。

よく周りを見ていて、その人が今どんなことをされたら嬉しいか、どんな助けを必要としているかが瞬時に分かる、そしてすぐに行動に移せる。

これなんですよね。
「スマートで紳士」をかみ砕いていうとこれだとわたくしは思います。

わたくしも彼らを見習おうと思います。


⑩人と人とのつながり・人の"愛"が垣間見え、感じられる


わたくしは、この街に住む人たちがほんとうに大好きです。
街の随所に、人とのつながりや、笑顔や、愛が感じられるから。

日本人もすごく優しいし、店員さんとかのおもてなしの精神いいなって思います。でもそれとはまた若干違うんですよ。うまく言葉にできなくてはがゆいですが。

わたくしの日記にはこんな風に書いてあります。

私がこの街で孤独を感じない理由は人の「温もり」かもしれない。日本ももちろん優しい人はたくさんいるし、おもてなしの文化も素晴らしいと思うけど、この街にはそれとはまた違う「温かさ」がある。
カフェで会う人も、店員さんも、私には彼らの心臓のあたりに、心に灯っている温もりの火が見える。

2023年10月17日のわたくしの日記より(原文まま)

心臓のあたりに、優しくて温かい小さな灯り(あかり)が見えるんです。その温もりにわたくしは助けられているのかもしれません。

一言でいうと、とにかく愛おしいです。
心臓がきゅーってなる。


まとめ

いかがだったでしょうか。
お付き合いいただき、ほんとうにありがとうございます。
わたくしのこの街への愛、ちゃんとみなさまに伝わったでしょうか?

この街を一言で表すなら・・・。


「愛おしい」


ですかね。

記事の中で何回か、この言葉を使ったような気がしますが。

景色も、歴史も、人も、紅茶もすべてが愛おしいです。

この街で目にした全ての景色に、
この街で感じた長い歴史に、
そしてこの街で出会った全ての人に、

心から感謝です。

なんかこの街へのラブレターみたいになりましたね。


愛をこめて。
本州から出たことない人 より



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