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GOMESS
2022年12月14日 23:54
愛は重力ともするならばやはり我が生は人の為などにないさするば暴力景色は少しずつ項垂れる音を立てて空が虹んでいく幸にも不幸にも大変に短い夜であった人を救うのは暴力かいやしかしと振るう手が指し示す無実我こそはと手を挙げた彼や彼女を一人ずつ撃ち殺してここに立っていた木か何かを尊みやがて墓になれ愛がそこにあったと呟いて
2021年4月22日 18:45
死にかけの虫けらにも僕と同じように笑いかけてくれないか優しいつもりなのかい殺してくれても構わないのに君は俯いて黙ったままそのまま鳴くことができれば春を感じられたかしらあの花が枯れた後にしか出会えない私たち夢写し明星を焦がす筒の向こう星屑の花火僕は人ざっくばらん数の数を数えられない問題の問題が解けない明日の明日は目指せても昨日の昨日には行けない次の次
2021年3月2日 15:01
手厚い歓迎には慣れたものでいいえ以外の選択肢を覚えなかった子供たち序盤で最後の展開まで読んでしまえば面白くないしねと思考を殺して大人になる成る程どうして時計を疑わない共鳴に感じた声は精神性のバグでしかなく山彦よりもずっと確かな方法で最期まで貴方が存在してくれないなら其の前に死んだ方がマシです私花瓶に残った水を棄てなければ次の花は咲かないという与太話食い違えたふたりは死
2021年2月3日 19:14
ご利用分の料金をお支払いください加湿したことで乾く喉連ねた日々に精算などなく強張った筋を切るのはいつも自分自身だ不特定多数に向ける花は要らないがせめて花束にしてしまったなら守ってやりたいとは思うどうすれば宝物になれたかな水の泡を掬い上げるたびに絶望をして洞窟の中で光る石を思い出すのをやめたいつくしが鳥と遊んでいるのを見て陽に焦がされた僕は木でしたお粗末さまです木
2021年1月20日 22:04
引かれたら押すしかないと彼は言う目眩く一瞬に巡ってきた正に千載一遇薔薇の花束は腐ってからが好きなのにあの人のことは今日のうちに棄てておきなさい共鳴で壊せるのは居間の小窓くらいだから本当に幸福が欲しいのなら鍵を探すべきだって本当に?眠れないのは片頭痛のせいじゃないラム酒を少し混ぜたココアに酔う程度の夜横暴な態度では白馬だけが逃げて平凡な王子知った気になどなれる筈もなく何も知りま
2021年1月19日 23:40
少年少女の躍るランドセルが遠目に苛立つ夕暮れのバス停に定刻通り現れた薄紅のワゴン信号機の黄色だけがレーザーの様に目を焼く「待たせてごめんね、さあいこうか。」懐かしい匂いとは裏腹に知らぬ人のふりをした涙目ではあったが笑うことには成功黒っぽい烏が実は茶の鳩だったことに気がつく空はすっかり煤けたようなparadox振り返るにはとっくに手遅れだと判る壊れるくらいなら失くしてしまえと思っ