東に降りていく

手厚い歓迎には慣れたもので
いいえ以外の選択肢を覚えなかった子供たち
序盤で最後の展開まで読んでしまえば
面白くないしねと思考を殺して大人になる

成る程どうして時計を疑わない

共鳴に感じた声は精神性のバグでしかなく
山彦よりもずっと確かな方法で
最期まで貴方が存在してくれないなら
其の前に死んだ方がマシです私

花瓶に残った水を棄てなければ
次の花は咲かないという与太話

食い違えたふたりは死に合うことも出来ず
きっと永遠ではない延々に愚かでいて
美意識を汚物と言ってほしかったのに
死体を食べようとする私に天使の輪が付いて
このままでは生きていけないから
さよならの代わりになろう

ここで頂いたものは血となり肉となります。どうぞよろしくお願いします。