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【日記】木漏れ日

目の中をきらきらでいっぱいにしたくて、フィルムカメラを手に、光を探しにいった  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (きらきらをいっぱいみるほど目はきらきらになって、目をみつめたひとにもそのきらきらをおすそわけできる って信じていっしょうけんめい、お腹に赤ちゃんがいてあまり動けない兄のおよめさんとあかちゃんのためにめをみひらいてかえりみち雪のまっしろなきらきらををめにやきつけていた主人公が太宰治のどこかの小説のなかにいた) (足元しか見ていないから、上に木があるの知

    • 雑記:生活を愛する

       生まれたからには生きのびたい。できるだけ脅かされることなく納得のいくような人生を心身ともに健康に。それがどんなに儚くて叶わないものでも、絶望に飲み込まれることや絶望して死ぬことは不条理なこの世の流れに殺されてるみたいですごく悔しい。いつかぜんぶ終わっちゃうまでに私は私を生き抜きたい。  精神的に生き延びるには自分の軸が必要だ。見失いにくくて折れにくい、適度な柔らかさを持った太い軸。  自分自身を愛することを軸にするのは難しい。あまりに近すぎて見つめすぎるとぐらぐら不安定にな

      • 通信制大学生の日記

        単位取得など大学の状況が前進した。こころに余裕ができたら、以前漠然と周囲に対して自分と同じ気持ちでいてくれることや足並みをそろえてくれることを期待していた部分があったことに気が付いて反省して、そういう気持ちと決別したら苛立ちや焦りのようなものがすうっといなくなった気がした。 人にかなり期待してしまうのは自分の性だ。期待すること自体は悪いことじゃないと思っているけど、自分が人に合わせたいどころか人に合わせてほしいと思ってたなんて我ながら傲慢になったものだな、と笑ってしまった。も

        • どの季節も好きなのだけど、好きな音楽は春か夏の曲ばかり、というか春と夏の曲しか知らないから春と夏は堂々と好きな曲を聴けるぶんだけ堂々と生きられる感じがある。予感の季節。秋と冬の曲もあるはずだけど、音楽になんとなく今じぶんがほしい感覚に火をつけてくれる役割をもとめているのかな 

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        【日記】木漏れ日

        • 雑記:生活を愛する

        • 通信制大学生の日記

        • どの季節も好きなのだけど、好きな音楽は春か夏の曲ばかり、というか春と夏の曲しか知らないから春と夏は堂々と好きな曲を聴けるぶんだけ堂々と生きられる感じがある。予感の季節。秋と冬の曲もあるはずだけど、音楽になんとなく今じぶんがほしい感覚に火をつけてくれる役割をもとめているのかな 

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        • 夢以外(詩みたいなの)
          6本
        • 移ろう記憶(思考抑制・離人感の再現)
          2本
        • 夢日記
          2本

        記事

          春!失恋世界

          わたしは恋多き女だ。 「恋多き」というのはいわゆる恋愛に限定したものではなく、 色々な季節や天気やものや風景、風、光、音楽、友達、先輩、後輩、過去の思い出、昔好きだった人たち、人からもらったことば、昔飾っていたもうどこにもない花、花の匂いや手触り、都市開発でなくなった場所、物語や未来、自分やひとの感情、信念、身体、だらしのなさ、真面目さ、表情 ひとつひとつ恋してて、 このまえいくつかいっぺんに失恋した。数日だけ世界と喧嘩してたのでご飯食べられなかったけど回復した。 失恋する

          人間のこと嫌いになりそう! でも愛している人たくさんいるの みんな弱い動物で、あたしも弱い動物 愛ってすごい気持ちよくて気持ち悪くて バカなとこも愛せる人と愛せないバカがいるだけ 気持ち悪いこの場所で心臓止まるまで自分で自分のことを愛せる馬鹿にする努力はしたい 愛させてよ 大嫌い

          人間のこと嫌いになりそう! でも愛している人たくさんいるの みんな弱い動物で、あたしも弱い動物 愛ってすごい気持ちよくて気持ち悪くて バカなとこも愛せる人と愛せないバカがいるだけ 気持ち悪いこの場所で心臓止まるまで自分で自分のことを愛せる馬鹿にする努力はしたい 愛させてよ 大嫌い

          夏!暴走する欲望!!

          脳みそがとろけてる。ふわふわしてぼーっとして常時頭のなかから甘い液体が滴って止まらない感じ。かろうじて人のふりをしてるけどそろそろ限界かも。もうバレてるかも。ネカフェのドリンクバーで作れるちゃっちいソフトクリームみたいな感情、お手軽にできちゃって甘すぎて毒、はやく食べ終わらなきゃ。エアコンも壊れちゃって、修理する気もおきなくて、このままじゃ何も手がつかない。自分の体が表面から奥までこんなにも柔らかくて熱い。ただいつものように蛇口の水を含むだけなのに、ご飯を噛むだけなのに、こん

          夏!暴走する欲望!!

          めも 言葉にならなかった感覚を再現する

          前置き ※今の気持ちではなく、言葉にならなかった時(思考抑制・離人感)の気持ち、とびとびの記憶の一面を再現している。 ※さいきん、私は自分の心を考える時パフェを思い浮かべる。コーティングされたチョコみたいな楽観とその下の悲観、その下のとろとろのアイスクリームみたいな愛憎と、スポンジ生地みたいな空洞だらけの劣等感、1番深いところにコーヒーゼリーみたいな絶望のような諦めのような静かで暗く重たいものがあって、そのさらにしたに、きらきらの希望があるような、ないような。(もしかしたら

          めも 言葉にならなかった感覚を再現する

          これは文芸ではない

          文芸を使うなよ 私の作品は私になれない だから私の震えながらでてくることばはもうなにひとつもきみの作品じゃないんだ目を逸らすなよ 文芸とかどうでもよくてただ話をしてみたかったんだ 表現が大切、私のことばが私にとって大切なものだってわかったから逃げない 勇気をくれてありがとう。ばいばい。私の弱くて鮮やかな季節

          これは文芸ではない

          幼遊び(3年前に書いた詩)

          朝、カーテンの向こうで白い匂いがした。 たぶん、おひさまの細胞が朽ちるにおい。 立ちのぼり、透きとおり、夜、熱を喪い神話になった。 好きなこと、嫌いなこと、どうでもいいものもぜんぶ、ぜんぶぜんぶ壊れないように抱きしめたい。ちゃんと、しんじゃえってささやきながら。 神さまの指先の触れられて叫びたい、くらい神経が軋んだ。そのまま絡まって、部屋のすみで埃をかぶっている。   。      。                 。問いかけてみたけれど、              まま

          幼遊び(3年前に書いた詩)

          Untitled

          わたしは、雨に打たれていたかったのです。 もっと前から、花や木々や石ころと同じように、この皮膚は、雨粒を受けるべきでした。 冷えてしまうよ、と、幾度もやわらかいタオルで包まれ、傘をいただいたけれど ずっとずっと、わたしのたましいには静かな灯があって、冷たい雨の中でこそ、それは熱く鮮やかに燃えるのだとわかっていました。 曇り硝子に描いた人間の顔が、涙を流しました。そうして気が付きました。今まで、忘れてしまっていました。 雨のない日でさえ、海のなかの魚たちはきらきら、その銀色

          めも 諦観

          1、だれか 「病んでるときのほうがいいことばが発せられる」なんて言っていたのを懐かしく感じる。 あのときのほうが苦しかった、のかな。よく覚えていない。 もしそうだったとしても、今のほうが救いようがないかも。これは健闘結果の負傷ではなく、ただ私が〈わたし〉から逃げようとした罰でしかないから。 くるしい  たすけて しにたい 鬱で機能低下した言語野が出力できる言葉はせいぜい四文字×3。どんなふうに苦しいのか、どうして死にたいのか、浅ましい逃避と抑圧を続けすぎて説明できな

          凸凹画用紙 統合失調症のおばさんが赤のクレヨンで描いた神様と生と死 頭から離れなくて ここはいつでも春のはじまり 羊水のなかみたい 貴方の生ぬるい優しさに閉じこもり ケーキを壊す夢をみる 色彩が現実に滲んでいく 夢のような痛覚 冷蔵庫入れ忘れたさみしさが静かに恋を腐らせていった

          凸凹画用紙 統合失調症のおばさんが赤のクレヨンで描いた神様と生と死 頭から離れなくて ここはいつでも春のはじまり 羊水のなかみたい 貴方の生ぬるい優しさに閉じこもり ケーキを壊す夢をみる 色彩が現実に滲んでいく 夢のような痛覚 冷蔵庫入れ忘れたさみしさが静かに恋を腐らせていった

          「このからだは私のものだ」と何度も何度も唱える。これは信仰で、疑ってはならない。何一つ思い通りに動かせずに痛みが生じても、手足や光の感覚を手放さないように。私が私から逃げることを諦められるように。いつか濁りのない目であなたを見つけるために。私は一人ではいられなくて、この白い部屋は

          「このからだは私のものだ」と何度も何度も唱える。これは信仰で、疑ってはならない。何一つ思い通りに動かせずに痛みが生じても、手足や光の感覚を手放さないように。私が私から逃げることを諦められるように。いつか濁りのない目であなたを見つけるために。私は一人ではいられなくて、この白い部屋は

          【回想録】サナトリウム・風のはじまり

          すこしむかし、ある秋晴れの日、私は森に向かいました 森林浴によって私の肥大した脳と脱力した身体は均衡を取り戻す――その予定だったのですが いままでは安らぎをもたらしてくれていた頭上に広がる木の葉 それらはその日、黄、赤、橙、緑、その他散らばった色彩をして、出所不明の風に揺さぶられ騒いでいました 木々が、風が、私を攻撃するわけがありません それでも不愉快で恐ろしい光景だと感じるのです 私の感覚は以前と比べ少し狂ってしまっているようでした (ここから、逃げなきゃ) また始

          【回想録】サナトリウム・風のはじまり

          夢日記②(登場人物:ぬいぐるみ、夕焼け、雲、天使、体温計)

           久しぶりに覚えてる夢をみたので書き残します 1 「箱舟」  せかいじゅうのぬいぐるみだけがノアの箱舟(ノアの箱舟はカップ焼きそばや牛乳パックの空いたやつをくっつけたものでできている)に乗っているけれど、その中でも船の操縦権とかの争いが起きてしまっていてかなしかった。ぬいぐるみはみんなふわふわで、だれのことも傷つけないと思ってたのに。 2 「夕焼け」    道がでかくて空がやたら広くて見晴らしがいい、どこかの地方都市を、だれかと二人で歩いていた。道は作られたばかりなの

          夢日記②(登場人物:ぬいぐるみ、夕焼け、雲、天使、体温計)