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しごと、おかね、ゆたかさ、20代最後の日


この記事を書いてる2023年2月20日は、ぼくの20代最後の日。明日から晴れて30歳。だからなんだと言われればなんでもないんだけど、"30歳だから"と節目を言い訳にできるちょうどいい時期なんです。

人生についてとか、仕事についてとか、自分の価値観とか、なんだかそういうものにちゃんと向き合い、言葉に残したいと思っています。

それで前回の記事「ホワイトな社会とブルーな気持ち」のコメント欄を見ていただきたいんですが、ぼくの、またはぼくみたいな方々の、人生観にズババババーッと切り込んでくるお言葉をいただいています。今日はここについて、しっかり向き合い、30歳へのスタートダッシュの方向性をしっかり調整していこうと思います。

この記事は夫婦エッセイマガジン「カレーと、ごまどうふと、文章と。」のひとつです。月、水、土に、1000字以上の文章を書きます。月額290円。初月無料。ごまどうふ1こ(300円)と同じくらいの値段で、月10本ほどのエッセイが読めます。

コメント欄のお言葉を一部引用しながら考えていきます。

ふみやさんが、お仕事を頑張ってお金を稼ぐ目的はなんですか。 経験への投資のためでしょうか。 それとも、豊かな暮らしのため?

もう本質の中の本質。
これに答えを持っている20代30代がどれくらいいることか。みなさまはどうでしょうか?

ぼくの答えは、「選択肢を増やすため」です。やりたいことをやりたいときにやれる状況を作るために、一生懸命仕事をしてお金を稼いでいます。

「やりたいときにやりたいことをやれる状況」というのは、それをやるための資金があり、それをやるための時間があり、それをやるための知識や経験があり、それをやるための体力があり、それをやりたいと思える精神力があり、それを一緒に楽しめる友人がいる、という総合的な意味での状況です。

今の仕事を死ぬまで続けていきたいときも、新しい仕事に挑戦したいときも、明日沖縄へ旅行に行きたくなったときも、今夜楽しくお酒を飲みたいときにも、誰かが助けを求めてきたときにも、全部が全部わがままに叶えたいんです。そんな夢みたいな状況を妄想しています。

そんな夢みたいな夢を追いながら、気づいたら70歳になっていて、もう今更お金も時間も要らないよ、とか嘆いていても別にいいんです。夢は見ているときが一番楽しいと理解しています。だから完璧に叶えられなくても、少しでも近づければいいんです。1年に1歩しか進まなくても、ちゃんと進めてることさえ確認できればいいんです。

ぼくにとって、仕事をすることや、お金を稼ぐことは、そんなふうにちゃんと進めていると確認するための作業です。会社の売上が上がっていれば夢に近づいているし、失敗する可能性がある挑戦でも、なにもしない停滞よりは随分マシです。目的は夢に近づくことであり、今の生活を維持することではありません。だから仕事、仕事、仕事と売上のことばかりを考えています。


豊かな暮らしって一体なんでしょう。

お気に入りのブランド物を買って、末永く大切に使うこと?重低音の響くスピーカーで音楽を流しながら、暖かい部屋でコーヒーをすすること?
それとも、どんな贅沢もなしでいいから、どんな困難な時も大切 な人がそばにいてくれること?

最近「豊かさ」という言葉を自分なりに考えています。今の自分が豊かな暮らしができているかといえば、十分できていると思います。「ぼくは恵まれているなぁ」としみじみ思うことは日常の中で結構あります。

ぼくの考える豊かさとは、「自分で選んでいるかどうか」が基準です。自分で、本当にそれがいいと望んで手にしたものなら、そこには豊かさがあります。その基準でいえば、ぼくの好きな人と結婚して一緒に暮らし、ぼくの作りたいごまどうふを作り続けられて、ぼくの作りたいお店を営んで誰かに喜んでもらえています。豊かです。

今って便利な世の中ですよね。ないものがない時代です。暇だなぁ〜って思ってスマホを開けばYouTubeやTikTokやNetflixがぼくたちを楽しませてくれます。すぐそこに思考停止で楽しめるエンターテイメントがあります。他にも、今日はご飯を作るのが面倒くさいからと、帰り道にあるコンビニご飯で腹を満たす。自ら動かなくても、いつでもそこにはエンタメやコンビニがぼくたちを満たしてくれます。そういう与えられた受動的な、(つまり本当にそれがいいと自分で選んでいない)状況は豊かではないと思っています。

便利な世の中だからこそ、自分で選んでいるようで自分で選べていないことってたくさんあります。そこに疑問を抱き、いろんな選択肢をもって、吟味し、自分の頭で考えて、選ぶ。楽しまされているのではなく、自ら楽しんでいる人が、ぼくの目には豊かだなぁと映ります。

つまり、ぼくの思う豊かさとは「自分で選んでいるかどうか」です。


ふみやさんの仕事が仮に失敗しても、 あなたを何の損得勘定もなく好きでいてくれる人はきっとたくさんいるはずです。 そういう 人たちと、何不自由なく生活を送れているということこそ、幸せの真骨頂だと考えたことはありますか。

あなたの事業が成功して、誰かに勇気を与えることができたとして、あなたはまたその快感を求めてきっと新たな仕事に奔走する。決してそれが悪いこととは思いません。

しかし、いまの「生活そのもの」に一番の幸せを感じることがで きないのであれば、事業が成功したとしても、結局いまひとつ、 あなたは人生への充実感を得られないのではないでしょうか。

記事に登場した若者はおそらく、 「大切な人との時間」さえあれば、それで幸せなのです。 彼のような若者は、お金がないからこそ、本当の意味での幸せとは何なのかを知っているのだと思います。

私たちは、なんだかんだ言ってお金にものを言わせる。何を経験するにも、美味しいご飯を食べるにも、 全てはお金、お金、お金。お金で素晴らしい経験を得られる代わりに、 お金がないと豊かな暮らしを送れなくなってしまうのではないかと錯覚する。 しかし、そんなことはありません。

ふみやさんの場合は特に、レストランに行ってもその料理の味を存分に味わうことすらできず、そのお店のお金の生み出し方に目が行ってしまうのですから、尚更厄介な金の亡者ですね。

幸せの真骨頂、本当の意味での幸せ、響くものがありますね。ありがとうございます。
上にも書きましたが、夢に近づくために日々生きています。それと同時に、現状豊かな暮らしが少しはできている自負もあります。だからもちろん感謝はあれど、まだまだ足りん、という貪欲な今です。

24歳の若者には、彼なりの幸せがある。本当にその通りです。でもぼくは、まだまだ自分の幸せを見つけるには早いんじゃないの?と思ってます。幸せや豊かさの価値観は人それぞれ、みんな違ってみんないいの世界線なので、ぼくはぼくの意見を言いますが、出来そうな範囲での幸せを見つけるのは簡単です。お金がないなら、お金のかからない趣味を持てばいいだけだし、時間がないなら仕事に一生懸命になればいい。与えられた環境の中でベストを見つけるのは簡単なこと。

難しいのは、本当にそれでいいの?って自問自答して、それじゃイヤというなら欲のために一歩踏み出すことだと思ってます。

まだまだこの先30年も40年もあるというのに、もう諦めてしまっては、この先の可能性が潰れていくばかりです。いま楽をするか、もっとオジサンになってから楽をするかなら、ぼくは後者を選びます。だから今の幸せにふんぞり返ったりせず、幸せという感情を蔑ろにしてでも将来の可能性を広げたいと思ってます。

それから大前提、ぼくは今も幸せです。だから今の生活がずっと続いたとしても、幸せです。

お金がないと豊かな暮らしが送れないとは思いません。むしろ豊かな暮らしほどお金のかからないものはありません。ちゃんとそれを知っているつもりです。

さて、ならどうしてそんなに仕事仕事お金お金言ってるの?ですよね。

なんででしょうか。ぼくは劣等感の塊だからそうやって仕事ができる人間、お金を稼げる人間になりたいのかもしれません。もしくは代わり映えのしない毎日ってのが苦手なのかもしれません。22歳でごまどうふ屋になってから、毎年毎年年末に「この1年は濃すぎた…」などと振り返っていました。それくらい環境がガラリと変わるアグレッシブな刺激的な数年間を送ってきました。

そして現在、全くお金がなかったあの頃よりも、仕事に使えるお金が増えてきました。本当におかげさまです。そして次に取り組む事業には諸々3,000万以上かけると思います。世の中の会社の経営者からみれば大した金額じゃないかもしれませんが、ぼくにとっては爆発的な挑戦です。

こんなことを繰り返しながら、動かせるお金を大きくして、やりたいことをやりたいときにやれるようになりたいんです。ぼくには生活と仕事の境界線なんてそもそもありません。仕事中でも休むし、休みの日でも働きます。そんな生き方でも楽しくいられるようになりたいんです。でも道半ばでうまくいかないことばかりだから目の前にある大きな壁に膝を震わせ、noteにだけ弱音を吐くんです。

と、まぁいろいろ書いてみましたが、誰かに理解されたいわけでもなく、ただだだ、ぼくは働きたいし、お金をたくさん稼いで、そのたくさんのお金をさらに仕事に注ぎ込みたいだけなんですね。

明日から30歳。
ちょっぴりオトナに進化して、より一層仕事に励みます。今年はどんな一年になるでしょうか。みなさんにとっての豊かさとはどんなものでしょうか。




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新潟でカレーとごまどうふの店を営む夫婦が、日々の気づきや、表じゃ書けない裏話などの「赤裸々エッセイ」を綴ります。

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