見出し画像

こんな奴にゴマをすれ。あなたが会社でゴマをするべき相手

自己紹介

中距離恋愛中の彼女の「今の職場を辞めずに一緒に同棲したい」というトンチを斜め上からの方法で解決するため、会社を辞めることを決意しました。 彼女が生命線なのでゴマをすって生きたいと思います。あなたも 一緒に、ゴマをすろう。

こんな奴にゴマをすれ。あなたが会社でゴマをするべき相手

正直言って、僕はごますりの天才だ。

僕は普段会社で全く協調性のある行動をしていない。ロッカーで着替えをするときは天気か気温の話しかしないし、定時になったらするりと帰る。すれ違うときは声を掛けることなく無言会釈、何かグループで会話になっても数言発言してあとはただの聞き役でうなづいているだけ。会社の中で何か誰かと仲良くしたりとかいい関係を築くことに執着していないのでそれは当然とも言える。

にもかかわらず、付き合いの飲み会には必ず誘われる。全員参加型のではなく数人で個別に飲むタイプの飲み会だ。それは多分「呼ぶと便利だから」という側面が強い。欲しいタイミングで欲しいお酒と料理を滑らかに注文することができるので「セカンドスタッフ」の異名を持ってるし、二次会でお店や会場に困ったら基本自分に頼ってもらえれば解決する。そういうことが功を奏してか奢ってもらえることが多く、お店の前で「アザース!」とお礼を言って退散していく。

彼女からは「なんで私の気持ち、わかったの?」と凄腕マジシャンよろしく心理トリックを披露することもできる。その流れで普段抱えている悩みを聞くこともあるし、何をしてあげたら喜ぶかをよく考えている。でも本音をいうと僕の彼女は嘘をついたり隠しごとをするのがワールドトップクラスに下手くそなので油性マジックぐらいの濃さで顔に書いてある。それを素直に読み解いて欲しいものをあげることは誰にでもできる、簡単なことだ。

この「相手の必要に応じて、必要なものを与える」能力をごますり力と定義しよう。

そしてスカウターを通して僕のゴマすり力を測定したのならば、53万は軽く超えてくるだろう。あなたのスカウターを壊してしまうことになるので、スイッチは点けないことをおすすめする。

何が言いたいかというとそんな僕から「あなたがゴマをするべき相手」を伝授しようということだ。

「ゴマをする相手?そんなの上司や先輩、目上の人じゃないの?」とそこのあなたはお思いだろう。

断じて否だ。

僕は誰にでもゴマをすっているわけではない。上司にはむしろ、するべきゴマなんてない。熬りゴマでも与えておけ。当然ある程度の目星をつけてゴマをすっている。その目星の付け方はどうしているかを説こうというのだ。

組織の潤滑油になりたいと言って内定をもらい、この春から潤滑油として機能するため慌てて「コミュニケーション能力」なんぞのお勉強をしている新入社員は特に全裸で正座しながら読んでもらいたい。

それではレッツ、ゴマすり。

こんなやつにゴマをすれ。①ムードメーカー

これは非常にわかりやすいと思う。ムードメーカーは誰とでも仲良くできるので話のネタを持っていることが多く、面白い話を抽出して教えてくれる。そのネタを1個でも聞けば色んな場所で何度でも話題にできるのでゴマを擦りながら情報を聞き出すことだ。また、自分が困った時にムードメーカーに相談すると、解決に至るアドバイスをくれるか、頼りになる人を紹介してくれる場合が多い。困ってからでは遅いので平時から常にゴマをすっておこう。

こんなやつにゴマをすれ②弱っている人

弱っている人。疲れている人。目から生気がなくなり働くのに嫌気が差している人。まあ、こっちもね、打算的にゴマをすっているわけだけど、流石にこういう人を見かけたら優しくしてあげようね。おじさんとの約束だぞ。

こういう時はとにかく一番辛そうなタイミングでそっと常備しているお菓子をあげる。おすすめとしてはやはり夕方頃だろうか、みんながぽつぽつ帰り始めているのに土の色みたいな顔をして作業している人に与えるのがいいだろう。あまり作業を邪魔するのもアレなので、話込まずそっと差し出すのがポイントだ。この時与えるお菓子は甘いものか、しょっぱいもので歯応えがあるといい。個人的にはクッキーやじゃがりこがおすすめ。疲労+空腹の折に差し出すと餌が欲しい猫みたいに食いつくぞ。

その辛い時を乗り切った時にいつかお菓子の数倍の価値でお返ししてくれることだろう。

こんなやつにゴマをすれ③場を支配している人

職業のポジションでの目上の人という意味ではなく、その場で最も影響力のある人、敬いや嫉妬、注目を浴びている人にゴマをすれ。

例えば僕の会社でいうと部長や課長と言ったポジションの人でなく、そう言った上司に対しても辛口で文句を言える現場のおじさんや事務のお姉様と言った相手のイメージだ。ちなみに僕の同期の女の子で社長に対してもズバッと物を申せる子がいる。立場的に、社長は自分より強く、同期の女の子は自分と対等な関係なのに時によって同期の女の子が社長より偉くなることが起こる。

人間関係はじゃんけんみたいないもので、自分が上司に頭が上がらなくても、上司も別に頭が上がらない人がいたりする。だからそういう人が味方してくれそうな環境のためにゴマをするのだ。そのためには誰が職場の空気を支配しているか雰囲気を読む必要があり、最も高等テクを要する。

3つの立場に共通していること

3つの立場に共通しているのはゴマをすったらそれと同等かそれ以上のお返しをしてくれる相手だということだ。

「情けは人のためならず」という言葉があるが、最終的には自分に返ってくることを意図して情けを掛けるべきでゴマすりにおいても同じことが言える。最終的に自分にメリットが返ってくる相手に猛烈にゴマをすりに行こう。

ただし、あまり返報を期待せずにゴマをするのがよい。そうすると自分も相手の予想を超えるゴマすりができるし相手も自分の予想を超えるお返しをしてくれる。

本当に相手が気持ちよくなってくれているのならば、ゴマすりは自然と返ってくることなのだ。

さああなたも、僕と一緒にゴマをすろう。


ここから先は

0字

¥ 300

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?