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別府在住。テレビディレクター7年目。日常のささいな世界の見方を変わったことを発信。 「…

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別府在住。テレビディレクター7年目。日常のささいな世界の見方を変わったことを発信。 「アートラボ別府」のスタッフ

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ごまちゃんねる・プロフィール

大分住まいのテレビ局ディレクターの30代です。 滋賀(18年)→神戸(6年)→ドイツ(0.5年)→東京(2.5年)→大阪(2年)→大分(2年目)を住んできました。 生まれてから物心つく8歳まで、スーパー山奥の集落にて、茅葺の家に住んでいました。 下山するのに車で30分。1週間に1度の楽しみは、図書館に行って本を大量に借りて帰って読みふけること。ファンタジーでもフィクションでも、世界の扉が開かれていて、いろんな人の物語が詰まっていました。ちなみに、この時代のリアルの友達は、

    • AYURAの入浴剤の「地続き」の先

      別府に来てから、自宅に温泉があるから、あまり入浴剤を使わなくなった。それまでは5年ほど、転勤前の送別会でもらってからずっと「AYURA メディテーションバスt」をちょっと特別な日に使っていた。そう、「マミコ」も使っていた、あの入浴剤。 先日、「全自動お茶汲みマシーンマミコ(白井瑶) 9月18日発売」になんとなく手が伸びた。概要はこんな感じ。 書店で帯を見ながら、こんな本を進んで読むタイプではないんだけどな、と思った。これまで、何度も「多分、フェミニストに敵と思われるんだろ

      • 「本に埋もれて死にたい」と言った後輩に憧れる理由

        読書録:「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(三宅香帆) 今週、会社の転勤で3年目の後輩が隣の席にやってきた。スタッフのお姉さんに「京都出身沖縄顔の鈴鹿央士」と命名されていた。聞けば、修士卒の文化人類学を研究して、未だに働きながら学会発表しているという。すごすぎる。 仕事の話の流れで、図書館の話になった。 マスメディアで働く身としては、ネタ探しのために、図書館がものすごく重要。新聞、郷土資料含め、あらゆる分野を網羅でき、「先行研究」が大量に眠っている。ふだん働いている

        • 「図画工作」ゼミはじめます

          芸術の秋の季節がやってきました。今年も残すところ4ヶ月😱 実は最近、ひょんなところから、大分県・別府市にある、駆け出しの美術教室「アートラボ別府」の手伝いをしている今日のこのごろ。その中で、ひとりじゃやるほどモチベーションがないけど、だれかと「手」を使ってなにかを表現するって、けっこうおもしろいのかも、と思った話を本日はシェア。 「アート」って、なんだか難しいものになってない? 思い返せば、自分にとって、「アート」ってどんどん高尚なものになっている。美術館の展覧会では

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        ごまちゃんねる・プロフィール

          東京に住んだことあるアラサーにオススメしたい一冊。

          「ほぉ、直木賞候補作か…しかもZ世代をテーマに…」 先週末、ナツイチチェックついでに、たまたま本屋で手が伸びた。 「令和元年の人生ゲーム(麻布競馬場)」 読みはじめると、大学から社会人、東京生活で出会った、私(現在 32歳)と私の周囲のあるあるオンパレード。年齢的には、沼田くんは、私より3つ下の設定。「Z世代」って、カバーでは謳っているけど、これは、ちょい上のゆとり世代がむしろメインターゲット! 意識高い系であって、それでいて動こうともせず、言い訳をして、正義をまきちら

          東京に住んだことあるアラサーにオススメしたい一冊。

          「大学生って、楽しようって感じ。なんのために大学行ってるんですかね」

          先日、とある私立大学のオープンキャンパスに行ってきた。ある一部の高校生は、これから1年間かけて、その大学の運営を変えるプロジェクトに参画していた。 「高校生が大学を変える」 一体どういうモチベーションで参加するんだろう。そもそも、大学に対してどんなイメージを持ってるんだろう。彼ら彼女らに「大学のイメージ」を聞いてみた。 高校生「大学生は目的のないままなんとなく大学に行って、楽して単位を取ろうみたいな感じ。日本の教育を変えていきたい」 私「そうなんだぁ。それって、兄弟とか

          「大学生って、楽しようって感じ。なんのために大学行ってるんですかね」

          「ひな人形って、こんな自由でいいの!?」

          3月3日のひな祭り、今年はいかがお過ごしでしたか?私は多分、最近マイブームの豆乳割り甘酒を少し飲んだ。ゆとり世代ぐらいの年齢層の女性だったら、なんだかんだで多くの人の実家にあるんじゃないかと思うひな人形。私の家にも、多分小学2年生ぐらいまでちゃんと飾っていて、それ以降はずっと段ボールにしまわれ、日の目を見ることはない感じ。 母は、「いつか女の子の孫が産まれたときに…」という思いで残しているようだけど、そんな未来があるのかは2024年3月3日時点では謎です。「多様性」の現代社会

          「ひな人形って、こんな自由でいいの!?」

          インド滞在記③「セルフィーしよう!」って声かけてきた女の子の「夢」はなんだったんだろう?

          ラッシー屋の「黒い女性」と「カラフルな女の子」 ガンジス川のある町・ヴァラナシ。旅の4日目は、日本人の女性ガイドさんといっしょに街をブラブラした。インドの人口の8割を占めるヒンドゥー教の聖地であるヴァラナシだけど、同じ街には、イスラム教(インドの人口の1割強)が多く暮らすエリアもある。そんなイスラムストリートにあるラッシー屋さんで一休みした。店内には、50代ぐらいの恰幅のいいおじさんと、10代の男の子がおしゃべりをしながら、通りを眺めていた。 ちょっぴり閑散気味のところで

          インド滞在記③「セルフィーしよう!」って声かけてきた女の子の「夢」はなんだったんだろう?

          インド滞在記②「来世は、なにになれるのだろう?」

          最近、遅ればせながら、ドラマ「ブラッシュアップライフ」にとてもはまっている。本ドラマは、1年前(ちょうど今日からスタート)放送された、バカリズムさんの秀逸な脚本による連ドラ。平凡な人生を送っていた女性が、今世の「徳」が足りず、来世は魚や動物を宣告され、今世を何度もやり直すお話。(年末に一挙再放送され、Neflixでも配信中!) 私の感想は、いくら今世をやり直せるからっていったって、そこに費やす時間や労力めちゃくちゃ大変だし、それを事細かに日々ぬかりなく生きるってけっこうしん

          インド滞在記②「来世は、なにになれるのだろう?」

          インド滞在記①早朝のチャイ屋で働く少年は、「かわいそう」?

          2023/12/17-12/23、10年ごしの思いで初インドに行ってきた。そのとき感じたことを、ちょっとだけ言語化してみようと思う。 写真の少年は、ヴァラナシのチャイ屋さんで働く、すごく控えめだけど人懐っこい男の子。 彼の作るミルクパンは、とてもおいしい。 あつあつのパンに、ふわふわしたミルクの上澄みのクリームに、たまにジャリっとザラメが甘い。 ひとつ多分20円ぐらい。 訪れたのは、朝8時ごろ。 彼は、学校に行けてるのだろうか… 大学1年生…「国際協力」が息苦しくなっ

          インド滞在記①早朝のチャイ屋で働く少年は、「かわいそう」?

          ニワトリをさばいた話と、培養肉。

          読書の秋、みなさんいかがお過ごしでしょうか。家の積読を確実に消化する「読書の秋」に加えて、今年は「思考の秋」にしたい。 というのも、一度読んで再読したのがこちらの2冊。 「書く習慣(いしかわゆき)」 「キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々(品田遊)」 ちょっと調べてみたら、ほとんど自分と同世代で、しかも毎日ノートを書いてらっしゃる。書かないことにはなにもはじまらないのよね。 培養肉の普及によって、価値観は変わるかも!? 「キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々」

          ニワトリをさばいた話と、培養肉。

          「労働」っていうテーマで絵を描くなら、なにを描く?

          1.働かない秋の休日は最高です。 今日は、博多からこの投稿を書いている。大分から博多には、特急「ソニック」に乗る。本を読んでたけど、ふと窓に目をやると、秋の夕日に輝く稲穂が目に入った。きれいだった。 「あぁ、いい秋の休日だ。最高。働かない土日は久しぶり~(歓喜)」 そんな風景を見ながら、今朝の、知人とのLINEを思い出した。彼は、社会人で芸大受験中で、週末に予備校に通っている。本日の芸大予備校の課題がこちら。 へぇ。こんな課題を毎週、芸大予備校はやってるんだなぁという驚

          「労働」っていうテーマで絵を描くなら、なにを描く?

          タヨウセイ、バンザイ。

          「多様性って全部が迎え入れるべきなのか…正直、ぼくはそう思えないんです。そこに問いを投げる番組なら、見る気がします。もうきれいごとはいいんですよね。」 来週の月曜日に番組企画の締め切りがある。 深夜枠ぐらいで、フォーマットもテーマも完全に自由。 全然アイデアは浮かんでこない中で、同居人の一人に相談したら、こんな返事が返ってきた。 次の日、本屋さんに行ったときに旅の道連れ用に、 朝井リョウの「正欲」という文庫本に手が伸びた。 あらすじはこんな感じ。 読んだ感想としては、も

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          「日本を好きでいてくれますか?」のモヤモヤ

          昨日、日本で暮らす外国人の家族をテーマにした番組をみた。 その番組の核となる問いがあった。 「まだ日本を好きでいてくれますか?」 なんだか違和感をもってしまったのだ。 その問いを彼らに投げることが。 ブラジル出身のお母さんとカフェ。 実は、その番組で出演していた方は、私も番組でご一緒したことがある。 ブラジル出身のシングルマザー・Vさん。 25年前に日本にやってきて、小学生の2人の子どもを育てるシングルマザーだ。 職業は、スクールカウンセラー。外国ルーツの子どもや保護

          「日本を好きでいてくれますか?」のモヤモヤ

          「もしもし、運命の人ですか。」の破壊力

          半年ぶりに恋愛がらみで「これはおもしろい!」という本を見つけた。 (前回は、「傲慢と善良」。こちらすでに10人以上に布教し、好評です笑) 個性派書店の平積みされていた、こちらの本。 「もしもし、運命の人ですか。」 いったいどういうことなんだと。 「もしもし」って、電話しか冒頭にしか使わないけど、あえてふつうでは絶対に続かない「運命の人」という、大胆な言葉をならべることのアンバランスさ。 過去これまでのたくさんの恋愛経験もあって、 もはや運命なんて信じる気持ちなんてほとん

          「もしもし、運命の人ですか。」の破壊力

          はじめての「パレード」

          2週間前、会社の先輩から、東京レインボープライドパレードに誘われた。 正直、構えた。 東京レインボープライドパレードとは、LGBTQなど性的マイノリティへの理解を求めるパレード。今年で10回目を迎える。 PARADE | 東京レインボープライド2023 (tokyorainbowpride.com) 半年前まで、マイノリティーをテーマにした番組制作に関わっていた。 障害者、外国人、部落、そして、LGBTQもテーマに入る。 でも、自らLGBTQに関する企画書を書いたことはな

          はじめての「パレード」