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詩「蕾」

 もはや
 答えなどいらないのです
 
 小さく、
 頑なに閉じている瞳を
 懸命に開きたい
 
 言葉のいらぬ
 挨拶をかわして
 芳しい香りを
 止めることもせずに
 懸命に開きたい
 
 ああ わたしは未だ、
 蕾なのだ。
 
 隠し持った
 花びらを開くとき、
 
 わたしの祈りは
 他のために
 働くかもしれない。

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