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『大人の発達障害&HSP 困りごとがスッキリ! 生きづらさを感じるあなたが 自分らしく生きられるヒント』第一章・無料全文公開

書籍『大人の発達障害&HSP 困りごとがスッキリ! 生きづらさを感じるあなたが自分らしく生きられるヒント』より、第一章「バタバタの毎日 何でこうなるの?」を発売前に特別で無料全文公開!
下記リンクはAmazonストアでの商品ページになります。書籍の概要や目次もこちらでご覧になれます。

①毎日がサバイバル ギリギリセーフの連続

朝、予定の時間にスッキリ目覚めて、予定通りに身支度をして、予定通りの電車に乗る。
あなたはそんな日が、1年にどれくらいありますか?

「え? 普通にだいたいそうだけど?」と思われた人もいるでしょう。
「朝は弱いから、半分くらいかな」という人もいるでしょう。
私はというと、そんな日はほぼありません。1日をスムーズにスタートできる日が、まずないのです。

「綱渡りの毎日」
自分の日常を一言で表すなら、そんな言葉が浮かびます。

朝から晩まで、間に合うか間に合わないか、セーフかアウトかのサバイバルゲームのよう。ハラハラ感の連続です。

ギリギリのラインで滑り込みセーフを繰り返し、日々生き残れている。そんな感覚です。
もちろん、アウトの数もいっぱいです。

ちょっと具体的に、出掛けるまでの様子をお話しします。

◆出掛けるまで

・朝の目覚めは、意識朦朧の状態で起きるか、大幅に寝過ごして飛び起きる
   ↓
・支度中、時計は見るけど、次に見たときは予想よりはるかに時間が進んでいてびっくり
   ↓
・慌ててお化粧をするので、マスカラを失敗し、アイメイクがパンダになってやり直す
   ↓
・髪の毛のセットは、細かな所まで気になって時間オーバー。焦って巻いたヘアアイロンで、軽く火傷
   ↓
・爪が引っかかってストッキングが伝線。履き替える
   ↓
・何を着るか迷った挙げ句、「これだ!」と選んだ服はボタンが取れている
「あ! ボタンつけ忘れた~」シミ抜きを忘れる、アイロンがけを忘れる、いつもこう別の服を選んだら、今度はそれに羽織るカーディガンが見つからない!
   ↓
・身支度の最後が荷物準備。洋服に合わせてバッグを替えようものなら、入れ替えで手間取り、「あ、カギ」「あ、名刺入れ」とバタバタ。さらに、仕事の資料がない、折り畳み傘が見つからないなど、あちこち探し回って出発時間がどんどん過ぎていく
   ↓
・もう限界! という時間を感じて、ダッシュで玄関を出る
走る! 走る! 「朝から何でこんな苦しい思いを」と、自分に腹が立ち、情けなくなりながら、ゼエゼエいって走る!
   ↓
・やっとの思いで駅に着き、乗る予定の4、5本後の電車に飛び乗る
「ハァハァハァ。良かった。乗れた。で、でも……疲れた」

毎日がこんな感じです。朝からぐったりです。
学生時代も、会社勤めのときも、フリーで仕事をしている今も、なぜいつも同じことをしてしまうのか。学習しないのか。自分でも不思議でした。

②計画、段取り、遂行 どれもしっちゃかめっちゃか

計画や目標が、思いっきりズレていることが多々あります。
性格的に緻密な面もあり、細かいところはとことん詰めるのに、計画や段取りに関してはものすごくアバウトなのです。

時間感覚がフワッとしていて、すべての目算が甘いといえます。
自分の仕事の通常スピードがどの程度かも、理解していないようです。
何となくパパッと片づくイメージが浮かんでしまい、想定した期限や結果と実際の差が、大きく開いてしまうということがよくあります。

いつも思った通りにできないのに、どうして毎回「パパッとできる」というイメージが湧いてくるのか、不思議でなりません。目算の甘さは、さまざまな混乱の始まりです。

◆あるプロジェクトがスタート

・仕事量全体のボリューム感を少なく見積もっている
   ↓
・「このくらいでできそうかな」と、ザックリしたイメージを描く
   ↓
・「結構余裕でできそう」と、勘違いする
   ↓
・「じゃあ、まだいいかな~」と、しばらく手をつけずに放置
   ↓
・「そろそろ始めなきゃ」と思い、まずやりやすいことから取り掛かる
   ↓
・すぐに飽きて、その瞬間に興味を惹かれたことに手を伸ばす
   ↓
・「あ! やらなきゃ」 時間が過ぎ、本来の業務に戻ろうとするも、繰り返す
   ↓
・「ヤバい! 時間がない」 いよいよ期限が迫り、慌て出す
   ↓
・慌ててケアレスミスを連発し、やり直しで二度手間 「あ~ん、もうっ!」
   ↓
・一つひとつの仕事も想像以上に複雑で、確認作業など予想外に時間がかかる
   ↓
・ようやく当初のスケジュールにムリがあったことに気づき、食事も取らずに集中
   ↓
・誰もがムリだと思うような中、徹夜を続け、奇跡の土壇場力で仕上げる
   ↓
・疲労困憊! 抜け殻のようになって数日動けず

これが、よくやってしまうパターンです。はじめからムリのあるスケジュールなのに、間際で始めるのでアタフタするのは当たり前です。

加えて、ただでさえパンパンなスケジュールの中に、途中で人から頼まれごとをすると、安易に受けてしまうのです。
断れなくてというよりも、「できる」と思って。
そういう安請け合いで、さらに過酷なスケジュールに自分を追い込むことをしてしまいます。

こういうことがときどきならば、まだ体力のある20代、30代は笑い話にもなるかもしれません。私も、武勇伝のように語っている時期がありました。
しかし、40代以降から、その後の体力・健康へのダメージが激しいものになりました。もはや笑いごとでは済まない現実があります。

また、自分の健康も大事ですが、仕事上の立場も現実を見なければなりません。
こんなドタバタ劇を頻繁にしていたとしたら、信頼はどうなるでしょう。
周りで影響を受けて、ドタバタに巻き込まれている人の迷惑はどの程度でしょう。

自分のため、そして周囲のためにも、真剣に改善したい!
でも、どうしても繰り返してしまう。なぜいつもこうなのでしょう。

③マルチタスクは至難の業 頭も手元も大混乱

仕事の多くは、複数のことが同時並行で進んでいきます。
複雑な、種類の違う作業を分単位でさばいていく、ということもあるでしょう。

こういった、「あれもこれも」という状況が、とても苦手です。
やるべきことがたくさんあると、どこから手をつけたら良いのか、頭の中が一気に混乱して、パニックになってしまいます。

ToDoリストで書き出したり、カレンダーやスケジュール帳に付箋を貼ったり、いろいろ試してはみています。
ただ、根本的に頭が整理されていないので、リストを見落としたり、付箋だけがやたらと増えていく、という状況になりがちです。

おそらく、個々のポイントを押さえ、それぞれをどうさばけば効率良く進むか、優先順位をつけることができないのでしょう。

全体を把握してから順序立てをしないため、とりあえず目の前のことに取りかかるといった状態です。必然的に効率の悪い動きをすることになります。一生懸命ではあっても、要領が悪いのです。
人ごとのように分析していますが、仕事をするにあたって、本人としては大きな悩みです。

原因につながる自覚症状として、大きく2つあります。

1.モノや情報が多いと混乱すること
2.さっきまで覚えていたことをすぐに忘れてしまうこと

◆モノや情報が多いと混乱する

まず、モノの多さ、情報の多さで、目がクラクラ、頭がクラクラ。
頭の中は、グルグル混乱した後、真っ白になって思考停止状態に陥ります。
その状態から回復するまでは、何かを正確かつスピーディーに理解すること、判断することは難しくなります。

みなさんにイメージしていただきやすい例を1つ。
私は仕事がら出張が多いのですが、1泊の荷造りに6~8時間もかかってしまいます。
平日、仕事終わりの夜から始めた場合、終わるのは明け方。
そのため、出張のときはたいてい2時間程度しか眠れず、毎回睡眠不足で頑張るはめになります。
たかが1泊の支度に、何をそんなに時間をかけることがあるのか、不思議でしょう。自分でも不思議です。

仕事道具、必要資料、衣類やスキンケア類など。準備するモノが多いために、収拾がつかなくなってしまうのです。
必要だと思ってモノを出してみたものの、お店を広げた状態を目にして、混乱→フリーズ→思考停止。
旅好きなので出張自体は楽しみなのですが、用意をする度に泣きたくなる思いです。


◆さっきまで覚えていたことをすぐに忘れてしまう

聞いたそばから忘れ、やろうとしていたそばから抜けていきます。
そのため、手順や道順などを覚えるのも苦手です。
1つのことも忘れっぽいのですから、複数になればなおさらです。

また、何か作業をしているときに話しかけられたり、指示を出されたりすると、覚えていたことが飛んでしまいます。
頭も手元も大混乱となり、焦りからついイライラ。
そこからのリカバリー力も低いため、仕事環境によって、自分のパフォーマンスは大きく左右されます。

④忘れ物・なくし物の嵐 家の中にはブラックホールが

今まで、どれだけのモノをなくしてきたでしょう。
忘れ物、なくし物の多さには、ただただ自分で呆れるばかりです。

●海外旅行先で
・現地ガイドの送迎車に、機内持ち込みバッグ
・タクシーにお財布
・観光バスにiPadと充電器

●海外旅行 前後で
・空港に行く前にお財布
・空港に行く前にスーツケースの鍵
・帰国直後に駅の切符売り場で、お土産一式を入れた袋

●電車で
・仕事用のバッグごと置き引き(→始末書)
・ホームベンチに仕事資料が入ったサブバッグ(→始末書)
・通勤時、網棚に乗せたダウンコート
・旅行の帰り、網棚に乗せた旅行バッグ
・買い物をした帰りに、買い物袋

その他、デパートやレストランでなど、挙げたらキリがないです。
重要なものであっても、その瞬間、完全に意識から抜けています。
私物ならば自分が痛い目を見るだけですが、他人の大事なモノを預かる役目は、できれば避けたいところです。

外での忘れ物もこんな調子でひどいのですが、家の中でのなくし物も負けていません。そして、七不思議感があふれています。

我が家には、ブラックホールがあるのではないかと本気で思うのです。
焦っているときの探し物は、9割見つかりません。

整理整頓はできていなくても、だいたいモノの在りかは把握しているつもりです。ところが、いざというときに「え? ない!」
焦る気持ちを落ち着かせて、第2候補の場所を捜索するも、「ない!」
これはもう、プチパニックです。何とか冷静に、最後に見たときの記憶を思い出そうとするのですが、「記憶もない!」

今使っていたモノを無意識にあちこちに置いてしまうのはよくありますが、しばらく使ってもいない、絶対そこにあるはずのモノが存在しない。
もう、謎なのです。

さらに、他のことをしているときに視界に入っていて、さあ、それを使おうと思って再びそこを見ると、「あれ? ない!」
「なんで? さっきまでそこにあったよね?」

消えるのです。本当に消えるのです。
いえ、きっと見間違いか、自分が無意識に触って動かしているのだとは思います。でも、自分の感覚としては、そこにあるモノが「消える」感覚なのです。それも頻繁に。
そして、後からまったく別の、意外な場所で発見することがあります。

もう、ブラックホールか、神隠しか、テレポーテーションか!

さらなる不思議は、探しものをしていて、一度そこを見たときにはなかったモノが、もう一度見ると「ある!」と驚くこともしばしば起きます。
先ほどと逆パターンです。突如そこに「現れた」かのように、視界に入ってくるのです。

オカルトチックな話ではありません。
現に、夫にはまったくそんな現象は起きないようです。
家の中で、私限定で起きている、妙な現象です。

⑤話を集中して聞けない 頭の中は連想ゲーム

人の話を集中して聞くことが苦手です。聞きたくないわけでも、関心がないわけでもありません。相手が好きか嫌いかも関係ないです。

話に出てきた単語をきっかけに、頭の中で情報の引き出しが次々と開いていってしまう感じです。ちょうど連想ゲームのように。

芋づる式に出てきたそれらの「言葉」は、ずっと頭の中で喋っています。
なので、相手の話が頭に入ってきにくいのです。

意識が移るのは、視覚からも起こります。
たまたま目に入ってきたモノに注目してしまい、そこからまた連想ゲームが始まり、相手の話とはまったく関係のないことが頭を占領するのです。

文章を読むときも、同様です。
わかりやすくお伝えするために、例を挙げてみます。
たとえばこんな文章を読むとします。

「ある所に、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。おじいさんは山で木を切り、おばあさんは畑で野菜を育てていました」

この文章を読むとき、私の頭の中では次のような会話が発生します。

「ある所に、おじいさんとおばあさんが……」
(ある所ってどこだろう。これって、「桃太郎」の出だしに似てるな。岡山かな。あー、きびだんご食べたいな。きびだんごって、結構小さいんだよねぇ。子どもの頃、きびだんごって、おはぎくらいの大きさかと思ってたなぁ)

ハッ! あ、読まなきゃ。

(最初から)「ある所に、おじいさんとおばあさんが暮らしていました……」
(田舎の山かな~)

「おじいさんは山で木を切り……」
(やっぱり山か~。おじいさんは、木こりなんだ。木こり……? そういえば、木こりって何で「木こり」っていうんだろう。「木」は木だからいいけど、「こり」って何だろう。こりっ。こりっ。あ~、そういえば、肩凝ってるなぁ~。マッサージ行きたいなぁ)

ハッ! あ、読まなきゃ。

(また最初から)「ある所におじいさんとおばあさんが暮らしていました。おじいさんは山で木を切り、おばあさんは畑で野菜を育てていました……」

と、まあこんな状態です。

この後もおばあさんのくだりで、どんな畑? 何の野菜? と、次々疑問と想像が浮かんでしまい、その都度我に返って最初から読み返します。
いっこうに進みません。

人と話していても、本や資料を読んでいても、頭からイメージが、わ~~~っと広がっていき、我に返ってシュ~~~っと現実に戻ってくる、そんな感じです。

⑥細部にこだわり、変更を嫌う

ここまでは、私のうっかりグセや適当さにまつわるエピソードをお伝えしましたが、一方で私には、堅苦しい生真面目な面もあります。

自分が関心を持っていることは、とことん探求する傾向を持っています。
仕事でも、「そこまで必要ない」と言われるレベルまで調べたり、資料を作成したり。

どうも、自分にとっての「基準」が、他の人とは違うようです。
より詳しいほうが相手にとってわかりやすいだろうと、ディテールに入っていきがちです。さらに、その詳細情報のエビデンスは……など、どんどん深掘りしていきたくなります。

趣味でしている分には良いでしょうが、仕事の場面では厄介です。
期限が迫っているようなときも、大量の業務をさばかなければいけないときも、状況がどうであっても自分の「基準」を元に行動してしまうからです。
正確性にもこだわるため、時間ばかりかかってしまいます。

こういう融通の利かなさから、「決まったやり方を変える」という事態になったときは、明らかな拒絶反応が起こります。

一度自分の中に「最良なやり方」としてインストールされたものを、書き換えていくことがとても難しいのです。
それは、物事を自分に落とし込むとき、膨大なエネルギーをかけているからです。
本質、内容、手順、効果など、さまざまなことを考え、ベストなイメージが固まり、現場で習得を重ねてようやく自分が納得します。

ですので、度々方針を変更したり、思いつきのアイデアを次々試そうとする上司の指示には、なかなか従えません。
日頃は素直でも、そこに関しては頑なに、自分の決めたやり方を通そうとするところがあります。

普段は自分自身も、ひらめきで行動するところがたくさんあるのですが、特に仕事になると、こうあるべきの「べき論」が非常に強くなるようです。ルールにも厳しくなります。

そのため、あまりに自由度の高い振る舞いの人、自由度の高い組織環境というのは、どうしても馴染めなくなります。

周りを見れば、みんな柔軟に合わせています。ということは、周囲から「決まりにうるさい人」「ノリが悪い人」と思われているかもしれません。

家庭では、やはり夫は私に対し、「こだわりが強い」と感じているそうです。
家事ではとかく、細かな「マイルール」ができやすいものです。
私もたくさんありますが、たとえば、洗濯物を干すことに関してだけでも。

・どのランドリーハンガーの、どの位置に何を干すかを決めている
・物干し竿や浴室乾燥のバーに干すとき、シーツやバスタオルなど、夫と自分の位置を決めている

慌てているときにうっかり定位置を間違えてしまうと、時間がないときであっても気持ち悪くてやり直してしまいます。

やはり、効率や要領よりも、「決まり」に重きを置いているのがわかります。

⑦瞬間的に相手の気持ちがわかり、空気を読み過ぎる

人の感情がわかる察しの良い人や、気持ちに寄り添える優しい人は、大勢いると思います。
私の場合、少しその域を超えていて、人疲れを起こします。

人の気持ちを推し量っているわけではなく、瞬時に相手の思いがわかるので、なるべくそれに合わせて振る舞うクセがついています。
共感しようとしたり顔色を窺うというよりは、図らずも飛び込んでくる、といった表現が近いと思います。

ほとんど他の人は気づかないような、些細なエネルギーの変化が、0コンマ何秒という速度で伝わってきます。

相手の感情と考えが両方飛び込んでくるので、瞬間的に相手がどう感じ、何を考え、私に何を求めているのかを受け取ります。
そして、相手が次の思考を巡らせる前に、望む言動を取ります。

集団でいるときも同様です。
今ここで自分に求められている役割、発言、行動を察知し、それに見合う態度を自動的にしてしまいます。

するとどうなるか。私は「いい人」になるわけです。
相手の気持ちに添った言動をするため、よほど相性が合わない場合を除けば、その人にとって不快さを感じない人となります。

誤解のないように言いますが、「いい人」になりたくて計算しているわけではないです。自動反応のように染み込んでいるのです。

その分、自分の感情というものをどこか置き去りにしてしまいます。
感情を表すことが、本当に苦手です。
無理をして押し殺すという、悲壮なものは感じていません。
子どもの頃からなので、適当に自己完結して自己処理ができてしまうというか、そういう思考回路ができあがっているようです。

セミナーを受講しても、その講師に対して気を遣う。
こちらがお客でも、店員さんに対して気を遣う。
いつでもどこでも誰に対しても、その場の空気を良くすることを自分からしよう! と、常に優等生なのです。

社交性やコミュニケーション力はわりとあるので、人間関係はとても良好です。
相手を尊重する思いで常に人と接するので、多くの人と信頼関係を築けていると思います。

でも、やはり疲れます。常時、人の感情を感度の高いアンテナでキャッチして、無意識でもコントロールしているわけですから。

なので、休日がとても大事になります。
10代の頃から、休みの日はどこにも出掛けず、部屋で1人静かに過ごすことが、最高の過ごし方でした。
友人ともほとんど遊びに行かず、ショッピングは必ず1人でした。誰かと一緒だとペースが乱れて落ち着かず、楽しめないのです。

彼氏ができてデートに誘われても、休日は断ることも多くありました。
1人の時間を作らないと、次の1週間がもたない程、神経がヘトヘトになるからです。
それは、50歳を過ぎた今も変わりません。
10代、20代の頃は、特に疑問に思わず、単に疲れやすい体質だと思っていました。

「何で自分はこうなんだろう」
正体のない生きづらさを感じ始めたのは、社会に出て何年かしてからです。
「でも、みんなこのくらい頑張っている」
「だから私も、もっと頑張らなきゃ」
ずっとそう思ってきました。

そんなとき、私の人生に大きな転機をもたらす「きっかけ」がありました。
私がサラッと生きられないのには、原因があったのです。
第2章では、原因となっていた、「発達障害」について、お話ししていきます。

*   *   *

第一章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子書籍ストアにて7月8日より随時発売しておりますので、是非お買い求めください。
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著者プロフィール

結城 操(ゆうき みさお)

1967年 神奈川県生まれ
人材派遣の営業、弁護士秘書、フリーアナウンサーなど、さまざまな業種、職種を経験。その後、企業研修講師として活躍し、17年。約300社、1万人以上の受講者に指導。ビジネスコミュニケーションに関する領域を専門とする。
仕事では、常に高いパフォーマンスを発揮してきたが、実は日常のあらゆる場面で困難さを抱えていた。2019年、発達障害(ADHD、ASD)との診断を受ける。
さらに、HSPを併せ持ち、自身の特性を見つめ直す大きなきっかけとなる。
成果主義で走り続ける生き方から、自分の魂が喜ぶ生き方へ転換。凸凹の凸に光を当てることで、本来の自分にフィットした、新たな人生がスタート。
発達障害やHSPへの理解の輪を広げるべく、講座や講演、ワークショップなどの活動を展開中。わかりやすさと親しみやすさで、毎回大好評を得ている。
VIRTUS(ヴィルタス代表) HP https://virtus-misao.com

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