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テラハを見ずに批判しないで

見てから言え、やってから言え。これは誰もが感じたことがあるのではないだろうか。自分が何かに夢中になっていて、その魅力を友達や家族に話した時、勝手に固定観念を抱かれて否定されたら
「知りもしないのに」
と少なからず嫌な気持ちになったことはないだろうか。はなから興味を示されないほど白けた話はないだろう。そんな同じ経験があるそこのあなた、ぜひ最後まで目を通して欲しい。

最近、私も韓国ドラマを見ず嫌いしていたことを後悔している。「梨泰院クラス」ぜひ見て欲しい。
そんなことはさておき、今回私も直近でこの経験をしたため、ここに思いの丈を綴ろうと思う。

コロナ渦で家で時間を持て余し、Netflixをとにかく見漁っていると、オススメの欄に「テラスハウス」が出てきた。毎週更新したらすぐ見ていた私にとって、打ち切り決定当初はかなり沈んでいたが、だんだんと記憶から薄れてきていることを感じ、どこか寂しくなった。

上記や、タイトルにもある通り、今回、主にネットフリックスで配信されていた
「テラスハウス」について話したい。つい先日、出演者である木村花さんの訃報によって番組打ち切りが発表された。10年以上続き、「米紙が選ぶ2018年の番組ベスト10」にも選出されたこともある人気番組の突然の展開に驚きを隠せなかった。

私自身もなんども見返すほどファンである。キャッチーなオープニングが印象的で、一度はテイラーなどを流しながら歩いて出演者気分に浸った人は少なくないのではないだろうか。出演者が一般人寄りということもあり、タレントさんなどよりも親近感をもって視聴していたため、今回の訃報には驚きも大きく、色々な意味で残念な気持ちが残った。

もちろん今回の騒動により、多くの批判が寄せられた。番組の不誠実な対応に関する真っ当な意見が多かったものの、私は、

「私はそもそも見ていなかったが〜」
「人の生活見るなんて気持ち悪いから最初から嫌だと思ってた」

など、見たこともないのに、番組自体を否定し、さぞ見てない私が正しかった、見る目があったと言わんばかりに振る舞う人たちのコメントが多く見られたことが気になって仕方がなかった。

台本の有無など番組の裏側については確かなことはわからないため、ここでは何も言わないでおくとして、約10年間続き、世界190カ国に配信され、映画化までした事実は多くのファンを虜にする要素があったからではないだろうか。日本独特のはっきり言わない文化を学んだり、日常会話が多いため、外国人が日本語の勉強をするツールとしても活躍したりと様々な面で人気を誇っていた。ただ、視聴者の誤った見方が番組を混乱させてしまったと思う。

実際、台本とは思えない、感動する名場面も多く、私も一視聴者として毎週唯一更新を楽しみにして見ていたほど好きであっただけに、見てない人に散々な意見を言われていることが悲しかった。

私はテラスハウスが大好きだった。最初はなんとなく、おしゃれでキラキラしている世界で頑張る人たちの生活を覗き見している感覚が面白かった。ただ、その中で、親近感のわきやすい視聴者に近い立場の人たちが、それぞれの夢(なかった人もいるが)に向かって頑張る姿を見ると自分もどこか触発されていた。
目標に向かって刺激し合う人間模様であったり、葛藤、その人の人生観、価値観について、スタジオメンバーが繰り広げる副音声や、山チャンネルを交えて見ることで、自分自身の考え方を改めたり、生き方を学べる点も多く、いつの間にか虜になっていた。自分と価値観が合う人がいたり、そうでない人がいたり、いろんな考えの人が世の中にはいるのだという一種の社会勉強にもなった。
それに加え、ただ敷かれたレールに従い、大学を卒業してサラリーマンへの道を進んでいる私にとって、自分がやりたいことを見つけ、それに向かって頑張る姿はどこか憧れがあったのかもしれない。

一つ注意して欲しいのが、この番組のコンセプトとしては、「若者たちの共同生活をただ観察するリアリティ番組」である。恋愛をフォーカスした番組なのではと避けてしまう人もいるかもしれないが、正直恋愛へのベクトルが大きいわけではない。恋愛模様も絡むが、もちろん恋人が元からいる人、シェアハウス外で恋人を作る人もいた。なんなら童貞もいた。見たことない人からしたら意外だったのではないだろうか。

私が一番好きだったのは、人と人の繋がりである。大学も卒業に近づき、ある程度決まったコミュニティでしか活動しなくなってしまった僕にとって、日々新しい人たちとの出会いがあり、刺激を受ける彼らを見て、憧れを感じるとともに、自分も入居した気になったりしていた。インスタグラムでリアルタイムで更新される彼らの生活を見れることも番組を楽しむ要素であり、一方的ではあるが、視聴者は友達のような感情を抱きながら視聴している人も多かったのではないだろうか。

個人的な話になるが、湘南編、東京編、ハワイ編、軽井沢編、そして再び東京と進んでいくが、その中で、私が好きなシーン、メンバーをあげながら、見どころ、魅力を伝えたい。見ていた人は共感、見ていない人は少しでも魅力が伝わったら嬉しい。
かっこいい人、だらしなく過ごす人、色々な人がいるため、どうしても視聴者の中で優劣がついてしまう。それが視聴者ごとに違い、様々な視点や意見で楽しめるのがリアリティ番組の醍醐味であったと思う。(その意見を直接本人にぶつけたり、悪口を書き込むのはどうかと思うが)

1)はんさん(半田悠人)
又の名をミスターパーフェクト。学業優秀、明確な夢があり、仕事にも熱心に取り組む、さらには大人の余裕を兼ね備え、芯のある言葉で皆を励ます完璧人間。入居前から彼女もおり、男である私も惚れる存在。卒業シーンは泣ける。まさかのYOUさんも大号泣

2)アーマン
ハンさんと同じ時期に共同生活を送る。当初の夢は消防士だったが、卒業時の夢はハッピーになること(笑)。そんな破天荒で自由奔放でかつおおらかなキャラクターがとても好きでした。

3)徳井さん語録
何と言っても欠かせないのがスタジオメンバーでお父さんとして場を盛り上げるチュートリアル徳井さん。経験豊富な彼から生まれる言葉は、常に適切でかつ独特な言い回しで番組をより引き立ててくれます。雑味のないエロさに加え、名言の数々も必見。

これは本当に代表的な一部にすぎません、、
ペッペのシーンや、山ちゃんのマシンガントークなど、名シーンは数え切れません。
シリアスなシーンも面白いシーンもいろんな面が見れて本当に面白いんです。ぜひ好きなシーンがあったら、見つかったら共有して欲しいです。


話が少しずれましたが、興味が湧かず見てこなかった方、少しでも興味を持っていただけたでしょうか、今回の東京編は打ち切られてしまったものの、ぜひ過去の作品を見ていただきたい。そして副音声をつけて見て欲しい。きっと、見る前とは違った意見が生まれてくるのではないだろうか。

今回、私が話したかったのはテラハの良し悪しではなく、

「最初から知らないのに無条件に嫌うことは価値観を狭めてしまう勿体無い行為」だと感じるということ、そして

「物事を正しく見る目が必要」

だということである。いろんなことにまず興味をもち、その上で取捨選択することで、見える世界が広がり、経験値が増えていくのではないでしょうか。そして、事実を誤認してしまうことがないように視野を広く持つことが生きる上で大切だと思うのです。


読んでくださりありがとうございました。






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