見出し画像

◎ルールは誰が決めるの?◎「教室」という小さな社会◎

小学校では、たくさんのルールがあります。
ルールとは、人が集まって生活する集団の中で大切なものです。

地球に生きる人間としてのルール(基本的なもの)
日本のルール(法律など)
都道府県のルール(条例など)
住んでいる町のルール(ゴミ捨てなど)
家族のルール

細分化していくことで、より身近になっていきます。

小学校も、1つの小さな社会です。
そして教室を最小の集団と考えれば、
子どもたちにとって、教室でのルールが最も重要だと考えられます。

教室での活動がほとんどですからね。

では、教室でのルールは誰が決めるのでしょう。

担任の先生?

教師の役割

教育とは。
人間を望ましい姿に変化させ、価値を実現させる
教師とは、教育者として子どもたちと接します。

もちろん、そのために国語や算数などの教科知識の習得のために教えることはあります。

ここで重要なのは、誰にとって望ましい姿に変えるのかということです。
それは決して教師ではありません。

教室でのたくさんのルールを教師が決め、子どもたちをコントロールすることは、教育ではありません。

ルールは破るためにある

これはどこかで聞いたようなフレーズ、、、

本能的に探してしまう、ルールの抜け穴。
我慢するのが難しい子どもなら尚更のこと。

社会の中で生きていく上で重要な能力。
「ルールを守る」ということも、子どもたちに身につけてもらいたい1つの技能です。

私たち大人にとっても、
誰かに行動を規制をされるということは、
とても氣もちの良いものではありません。

では、誰もが守りたいと思えるルールとは。

子どもがルールをつくる

ルールを決めるのは、教師(担任)ではありません。
子どもたちがルールをつくるのが望ましいと考えます。

ルールを守り、より良く活動するのは子どもたちです。

人から押し付けられるのではなく、自分で考え決められるのであれば、守りたくなるものです。

しかし、より良い教育環境をつくるためには、教師側から最低限の望ましい約束というものが必ずあります。

子どもがルールをつくるとして、
いくつかの問題点も。

①ルールを子どもたちと考えるだけで、時間がかかる。
②教師側が望むものが出てこなかった場合。

子どもが決めるメリット


さて、学校での活動はたくさんあります。
時間はとても大切です。
何かを取り組む前に、毎回ルールを話し合い、決めることは簡単なことではないかもしれません。
そんな時間なんてない!!
それも十分理解してます。

でも、
時間がかかるのは初めだけです。
これも身につけて欲しい能力のの1つと考えるべきです。

ルールをつくるということ

子どもたちは活動の全体像を捉え、考え、必要な約束を出し合い、話し合い、実行する。

活動後に、良かったことや反省などを話し合い、みんなが楽しめるためのルールに改善し続けていく。

これだけで十分な学習だと思いませんか?

与えられたルールの中で、それに従い活動するよりも、自分で考えたルールで、みんなと自由に活動できる。
とてもステキなことじゃないですか!

「〇〇さんのルール」
名前をつけたら、その子どもは嬉しいでしょうね。
それをみんなが守ってくれているんだから。
もちろん、相応しくなければ、その子は責任を持って改善していくことでしょう。
満足感と責任感を同時に味わうことができます。

この「〇〇さんのルール」を採用していけば、
「先生のルール」枠も作って

どーしてもこれだけは!!!

という、教師側からの最低限必要な望ましい約束もさりげなく入れられる。
もちろん先生も活動に参加する前提で◎

これで「子どもがルールをつくる」問題点も解消!!

そして、
ルールの必要性も理解しているということ。
自分たちで納得して決めたものであるということ。

だったら、みんな守るでしょ◎

ルールは誰のためのもの?

ルールとは、
決して、教師側が子どもたちをコントロールをするためにあるものではないということ。

ルールを守って楽しく活動をする、子どもたちのためのものです。

子どもたちは素晴らしい感性をもうすでに持っています。

誰かを悲しませたり、
自分だけが得をするようなルールは考えません。

思い切って、子どもたちに全てを委ねてみることは、
子どもたちを成長させます。
教師がまず、子どもたちを信頼することが、
とっても大切なこと◎

社会の一員として、
これからの未来を生きる子どもたち。
小さな社会である教室から学ぶことはたくさんあります。

学びの場である教室が、
子どもたちにとって心地良い社会でありますように◎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?