- 運営しているクリエイター
#クリスマス
(掌編小説)三毛猫のメリークリスマス
忘年会の帰り道。街がキラキラしている。明日はクリスマスイブか。面白くないなあ。実につまらない。私は急ぎ足で電車に乗って自分の駅に着くと、コンビニで安い赤ワインにチーズと唐揚げを買って自分のマンションに向かった。身を切るような風の中、エントランスに滑り込むと私の目の前に小さなサンタクロースが立っていた。いや、サンタクロースに見えた彼女は、真っ赤なコートに白い動物用のキャリーバッグを持った女の子だった
もっとみる忘年会の帰り道。街がキラキラしている。明日はクリスマスイブか。面白くないなあ。実につまらない。私は急ぎ足で電車に乗って自分の駅に着くと、コンビニで安い赤ワインにチーズと唐揚げを買って自分のマンションに向かった。身を切るような風の中、エントランスに滑り込むと私の目の前に小さなサンタクロースが立っていた。いや、サンタクロースに見えた彼女は、真っ赤なコートに白い動物用のキャリーバッグを持った女の子だった
もっとみる