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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

はだかの太陽 (アイザック・アシモフ) (2) ※ネタバレあり

今日からネタバレ有りで書いていきます。ネタバレ回避すると、ほんと書きにくい。ちゃんとネタバレタグつけますね。いま第九章「出し抜かれたロボット」を読んでいるところです。これ、名作ですし、世界的な作品ですが、この前まで読んでいた眉村卓先生の「燃える傾斜」の方が断然読みやすいです。それは、読み手の私自身がやはり日本人で、シロタに近い自我構造を有しているからではないかと思います。ベイリは一貫していて、とてもかっこよいのですが、わたしとはかけ離れすぎていて、感情移入しにくいです。すぐに読むのを止めてしまう自分がいます。なんか、西欧人と日本人の精神構造の文化的な差異の大きさを感じてしまいます。訳文はとても読みやすく、意味の取れない箇所もないので、やはりキャラクター造形の問題だと思います。日本人が海外SFを読むというのは、自分たちが自覚している以上に異文化的な体験なのだと、今頃になって痛感しているわけです。なんとなくで読むこともできるのですが、つまりあらすじを読み取れればいいやというスタンスで読んでもいいのですが、やはり感情移入、共感したいわけです。でも、なかなか難しい。アシモフとわたしの生育環境の文化的差異がかなり大きいのだと思います。日本人が海外SFを本当に深く体験的に読むことが可能なのか、考えていきたいと思います。

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