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今日から使える商品企画の方法を紹介!

おはようございます😄
今日は商品企画について書きます。
これは私が学んで実践している方法になります。
元々はP&Gや花王、ユニ・チャームなどのマーケティングカンパニーが作り上げた方法です。

日用品、日雑品の世界が先進的にマーケティングに取り組み体系化したものを私は株式会社ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)時代に学ぶ機会があり、そこから実践し続けているものになります。
もちろん日用品とゲームでは少々異なる点もあるので、カスタマイズしたものになります。
まず商品企画する際に

①お客様(ターゲットユーザー)は誰か?

ということから考えます。
商品開発はすべて消費者のため、消費者ニーズに答えるものを開発することがゴールですからどんなお客様向けなのかということを考えます。
それもなるべく大きいパイの一群で、強いニーズを持っている人たちはどんな人たちなのかということを掘り下げます。
例えばヨガをする女性向けの商品開発をしようとします。
一見、ターゲットが定まっているようにも思いますが、これでは商品企画は失敗します。

何故かというと、ヨガをする女性といっても働いてる人もいれば主婦もいるわけですが、主婦はどんな時間にヨガをするでしょうか?
働いている女性はいつどんな時にヨガをするでしょうか?
まったく違うタイミングでしているはずです。
働く女性であれば、おそらく帰宅後の夜という方が多いでしょうし、主婦であれば朝の家事が終わった後の午前や午後という方が多いでしょう。
そういう生活サイクルによっても、どんな商品やサービスが求められているのかは異なってきます。
さらに掘り下げれば働く女性と言っても独身の方もいれば既婚の方もいますし、お子さんがいる人もいればワンオペの人もいますから、それぞれにニーズも消費行動、生活スタイルも異なります。
ぼんやりしたお客様像ではなく、実生活に根ざしたリアルなお客様像をしっかりと定めることが大切です。

②定めたお客様はどんなニーズを持っているのか?

コアターゲット、サブターゲットという具合に私の場合は2グループぐらいの主たるお客様を設定します。
その後にそれぞれのターゲット毎にどのようなニーズを持っているのかを考えます。
考えると言っているのはリサーチなども伴います。
わからない時は定量調査、定性調査、フィールドワークなどもします。
ここでニーズと一言でいっても3つのニーズがあります。
 Have(所有)ニーズ
 Do(行為)ニーズ
 Be(人生)ニーズ
があります。
これらについてはすでに下記の記事に記していますので、そちらをご覧ください^^/

Haveは代替手段が大量にあり、充足手段が世の中に溢れているのでヒットを狙うのであればDoニーズやBeニーズといった高位のニーズを探索するのが良いです。

③お客様のそのニーズをどういうアイデアで満たしますか?

ニーズが定まったら、そのニーズを叶えるアイデアを考えます。
ここが結構、難しいです。
というのも代替手段が存在するアイデアは除外していくからです。
そうしないと差別化されていない、または優位性とはならないプロダクトアイデアだから、商品力にはならないからです。
代替手段のないプロダクトアイデアで叶えることができるベネフィットは、ユニークで強固なものになります。
そういうプロダクトアイデアが複数あれば、その商品企画は売れる可能性が高いと言えます。
ここでも思い込みではいけませんから、本当に代替手段がないのかということについては、広範に調べる必要があります。
また、ものによっては特許の有無といったことも確認します。

④一言でいうと、この製品は「何」ですか?

数々の③を一文で表すと?というのを考えます。
これは表現コンセプトとも言われているものです。
それはなにでどう良いかがわかる一文を考えます。
これは広告宣伝の時にも役立ちます。
いわゆるキャッチコピーというものとイコールなものになります。
洗練されていればいるほど、そのままキャッチコピーとして使えます。
商品の魅力やベネフィットを端的に伝えることができる言葉は重要です。
それはお客様に対してのコミュニケーションだけではなく、開発チームのベクトルを揃えるためにも役立ちます。
よく、あれ?我々は誰向けのどんな製品を、何を重要視して作っているんだっけ?となることがあるからです。
迷走しないためにはしっかりとした道標があるとブレないです。

⑤商品コンセプトの要約を書き出してみましょう!

一文ではなく、今度は要約を考えます。
こちらも④で書いたように開発チームにとっても、お客様とのコミュニケーションにも役立ちます。

⑥ネーミング案を考えましょう!

それは何でどう良いか?を一言で表しているものが最上とされています。
これを徹底している企業があります。
小林製薬です。
「熱さまシート」
「ブレスケア」
「ガスピタン」
「ケシミン」
「トイレそのあとに」
「消臭元」
どうですか?
まさにそれは何でどう良いか?がわかりますよね。
マーケティングを学ぶまで、どうしてこんなイケてないダサい名前なんだろう?と思っていましたが、今はなんてわかりやすく秀逸なネーミングばかりなんだろうと思っていますw

これは店頭で商品名を観ただけでどんなものか分かるようにしていることで、購入機会を最大化するためでもありますし、あれなんだっけ?ということの抑止にもなります。
店頭ではPOPや説明も限られていますからパッケージとネーミングが重要なのです。

ネーミングについては下記の記事にまとめていますので、詳しく知りたい方は御覧ください^^

⑦自社のメリットはなんですか?

この商品を開発し、販売することで得られる金銭面以外のことも含めたメリットをしっかりと考えます。
企業活動ですから、メリットのない商品開発をするのは変な話だからここで言語します。
これは短期的に売れれば良い、売り逃げれば良いというような短絡的な商品企画にならないようにするためでもあります。
中長期でも意味のある商品開発や企業価値を上げていくような商品のほうがより良いからです。

⑧製品の成功のカギはなんですか?

この製品を、商品開発を成功させるためのカギを考えます。
これは裏返せば、留意すべき点でもあるわけですし、商品開発上の要点をあらかじめ明らかにしておくことで、対処対応を考えて望めたり、注意を払えるのでみすみす地雷を踏むというようなことを抑止できるので、重要です。

⑨特許性のあるアイデアはありますか?

特許も非常に大事です。
この段階でユニークなプロダクトアイデアが出ていたら、弁理士に頼んで調査や出願のためのトライをします。
もちろん所有権は所属する企業のものですが、発明者、発案者として私の名前が載っている有効期限がまだあるものもいくつかあります^^

という形でこういったことを最初にやり遂げてから本格的にチームアップし、商品開発を進めていくようにしているのですが、0から企画する場合は1〜2ヶ月は軽くかかります。
なのでこの手法を体得するために、既存製品の棚卸しをこのフレームワークに沿って行います。
それは0から商品企画をするよりかは容易ですし、理解促進にもなります。
ですので、まずは身近な商品やサービスの分析から行ってみることをオススメします。
副産物として、改良開発の気づきやセールス活動に役立つ気づきなどを得ることができるハズです。

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