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【本紹介】女性の世界地図(著:ジョニー・シーガー)

今日はこちら。

ジェンダーに関する世界的な指標と言えば、GGGI(グローバルジェンダーギャップ指数)が有名です。主に、経済・政治・教育・医療の4分野で測られています。日本は教育と医療においては平等さが高いのですが、経済と特に政治の不平等が知られています

 この本では、あらゆる面におけるジェンダーギャップを世界地図上にマッピングすることで、その地域性を見やすくしています。

 個人的な偏見ですが、東南アジア~中東、またアフリカなどは女性の権利が全般的に低くなっているのではないか?と思っていました。しかし、例えばルワンダでは大胆なポジティブアクションの採用により女性の政治参加が非常に進んでおり、ジェンダーギャップ指数が低かったり、あるいは先進国だと思っていたアメリカが、国連女子差別撤廃条約に批准していなかったり…、そのせいで女性の中絶の権利が脅かされていたり、など。。日々の不勉強を目の当たりにさせられると同時に、色々な気付きをもらえる本でした。

 最後に、印象に残った文章を紹介します。

フェミニストは長年に渡り、女性が社会進出において達成した物事を当然のものと見るべきではないと警告してきた。それらは壊れやすく、後戻りすることもあり、常に圧力にさらされている、と。

 歴史が後戻りしないための市民の活動の1つになれたらと思い、このnoteを続けていきたいと思います。


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