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究極のサステナブルファッションは「オーダーメイド」

こんにちは。イギリス大学院でサステナビリティを学んでいるGoです🇬🇧

今回は、購入した“究極のTシャツ”をあまりにも気に入っているのでシェアしたいと思います↓

究極のフィット感

購入したのは「Son of a Tailor」のTシャツ。
コペンハーゲン発のブランドで、「カスタムフィット」が最大の特徴。

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同ブランドには、通常のS・M・Lなどのサイズが存在しない。
身長や体重、年齢などを入力することでアルゴリズムが「最適なフィット」を割り出してくれる。
そのほか、Tight・Fitted・Looseの3種類から自分好みのフィット感を選べるだけでなく、袖や丈の長さ、身幅、アームホールのサイズなどをcm単位で調整できる。

私は、すべてのサイズを自分で調整するのは上級者向けだと感じたため、アルゴリズムに丸投げし、Tightフィットを選択。
そうして「Go's Size」という世界に一つだけのフィットが誕生した。

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注文したのは、HI‑NECK WOOL T‑SHIRT

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大半の半袖Tシャツは、カジュアルになりがち。
今まで見たことのないウール&ハイネックの組み合わせは、ドレッシーな服装が好みの私にとって最適解な気がした。

それだけでは終わらない。購入後、面白い体験をした。

一般的な通販で服を購入したら、注文受付 ➡ 発送の通知メールが来るだけ。

しかし、Son of a Tailor はオーダーメイドだからひと味違った。
注文受付 ➡ 発送までの間の、生地のカット ➡ 縫製の工程も、完了次第メールで知らせてくれる神対応。

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届いた商品がこちら。

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Made for: Go, Made by: Isabel

私のために、イザベルさんがつくってくれたと分かる。

どの工場で作られたのか、どんな人が担当してくださったのかなどはHPで確認可能だ。

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優しそうな方。ありがとうイザベルさん!

そして気になるフィット感は、、

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ジャストフィッッッッッッッット!!!
(汚い学生寮での撮影なので映えずすみません笑)

想像を超える、完璧なサイズでうれしいサプライズでした!

「サステナブルな素材」より大事なこと

ここまで、同ブランドでは普通のブランドと違い、細部にこだわった“完璧なフィット”を追求できることをお伝えしてきました。

しかし、本題はここから。

正直なところ、Tシャツのフィット感で悩んだことは一度もない
ではなぜ、わざわざ高いお金を払ってシンプルなTシャツを購入したのか?

服を買う際に、服そのもの以上にいつも気になっていたのは、「廃棄が許されている仕組み」

それなりに丈夫で、悪くないデザインのTシャツという条件だけを追求すれば、500円でおつりが来る時代。
そういった服は、悩まずに買われ、テキトーに着られ、惜しまれずに捨てられるのが大半。
もちろん、値段に限らずモノを大切にする人はたくさんいる。私もそうしているつもりだ。

でも、大衆のポケットにフィットする商品は、大量につくられ大量に買われる運命。そうした「大量生産・大量消費」のバランスはいつも生産が大きくなって崩れる。買われずに売れ残ったら最後、処分されるのが定番のオチだ。

そんな中、Son of a Tailorを見つけて、「これじゃん!」って思った。

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同ブランドは、注文されるまでは服をつくらない
つまり、在庫ロスや売れ残りの廃棄が存在しないビジネスモデル。

近年は、サステナブル素材の採用、「海洋プラスチック」や「廃棄タイヤ」をアップサイクルするなど、頑張っているファッション企業は増えている。

でも、果たしてそれで十分か?
TwitterやInstagramで「リサイクル素材の〇〇」、「ヴィーガンレザーでできた〇〇」をコレクションのように買い漁り、自己満足的に投稿しまくっている人をよく見かける。
結局そういう人たちは新しいデザインが発売されたり、飽きが来たら、また同じように服を買うだろう。
大量生産・消費のビジネスモデルを継続し、“素材”を起点にしたサステナブルファッションは、こうした「ファッションサステナブル」の人を増やしかねない。

今回のSon of a Tailorでの購入体験は、「悩みに悩んで、最高に気に入る商品を買い、大切に使う」というとても大切なことを思い出させてくれた気がする。

今回買ったTシャツは特別。単なる服ではない。
最高のフィット感、自分で悩んで選んだ形、値段も安くなかった。作り手の人(イザベルさん)の思いを胸に、今後めちゃめちゃ大切に扱う。

「たかがTシャツ。」

こんなことはもう言えない。

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