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博士がゆく 番外編「チップがない②」

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それでは本編をどうぞ。
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前回のつづきから)

「一体どうやるんだ?先に言っておくがピペットチップを洗うのはごめんだぞ」

「そんなことしなくても大丈夫」

「Amazonをチェックするんだ」

「研究に関する消耗品や機器は大学や研究機関を出入りしているセールスマンから買うことが多いよね」

「あの人たちの取り扱っている企業にピペットチップの在庫がなくても、Amazonに出品している企業には在庫があるんだ」

「試しに『ピペット チップ』で調べてごらん」

博士は早速Amazonのウェブサイトに検索ワードを入力してみた。

「驚いたな」
たしかに表示された。

ページは10ページ以上にわたっている。

「注意点は、滅菌可能と書いてあっても121℃で15分滅菌にかけるとちょっとだけ曲がっちゃうことだね」

「滅菌可能じゃないじゃないか!」

「普通のプラスチックはオートクレーブにかけると完全に溶けちゃうからね」

「形を保ってくれるだけでも滅菌可能なんだ」

「なるほどな」

「このピペットチップを買えるよう、先生に相談してみるか」

「それがいいね」

「ところで細胞くんは、なんでそんなことを知っているんだ?」

「こう見えてもいろんな研究室に出入りしているからね。いろんな話を聞くんだよ」

「てっきり研究室に住み着いた妖精かと思っていたが、大学に住み着いていたんだな」

「…まぁ、そんなところだね」

細胞くんが少し言葉につまったようにも思えた博士だが、そんなことよりもピペットチップの件を早く指導教員に伝えなければならない。博士はラップトップの充電コードを引き抜き、ラップトップを抱えて指導教員の部屋に向かった。

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