【梨泰院クラス】平手友梨奈の韓国事務所「HYBE」はどこにある?
序章
元欅坂46の女優・平手友梨奈さんが去る12月21日、突然表明した電撃移籍。
しかも移籍先はBTSなど、K-POPアーティストが多数所属する「HYBE」という韓国の芸能事務所だという。
韓国といえば、平手さんが出演した『六本木クラス』も韓国の『梨泰院クラス』のリメイクだった。未だ悲しみに沈む梨泰院だが、韓国の渋谷のような流行発信地でもある。梨泰院は「てち」の聖地になるのだろうか?
ソウル屈指の「国際都市」龍山区とは
梨泰院とはソウル特別市龍山(ヨンサン)区にある地下鉄の駅名である。
そしてHYBEの本社も同じ龍山区の、やや離れた所になるが国電龍山駅近くの「HYBE INSIGHT(BTS博物館)」という複合施設にある。
いうまでもなくアミの聖地である。
それが、てちの聖地リストの最終ページにも追加された。両方推している方にとってはまさに夢のシチュエーションが現実になったのだ。
朝鮮戦争が生んだ軍都「龍山」
ただ誤解してはならないのは、梨泰院=龍山ではない。原宿が渋谷区にあっても原宿=渋谷ではないようなものか。ちなみにHYBE INSIGHT(BTS博物館)の最寄駅は国電龍山駅で、梨泰院から地下鉄で行くと3駅分もある。
龍山は米軍基地の町。郊外の平澤基地に移転するまで、長らく在韓米軍司令部は龍山基地にあった。英語の看板が軒を連ね、アメリカ軍人相手の土産店、飲食店、歓楽街のあった基地西側の龍山、そして基地東側の梨泰院。
かつて外国文化が憧れだった時代。アメリカ人たちの華やかで近代的な生活は、まだまだ貧しかった庶民にとってみれば高嶺の花。
戦後日本において原宿(ワシントンハイツ)と六本木が果たした役割を、韓国において果たしたのが梨泰院と龍山だった。
二面性を持っている悲劇の地「梨泰院」
龍山基地に詰めるアメリカ軍人たちは、基地そのものだけでなく梨泰院まで含めた龍山区全体を「アメリカン・ゲットー(アメリカの飛地)」と呼ぶ。
この大げさな渾名は、同盟国に対する超大国の傲慢かもしれない。それでいて龍山、そして梨泰院という街の本質をまた炙り出してもいるのである。
この街の数奇な歴史は、その縮図としての『梨泰院クラス』で描かれた華やかなライフスタイルと、アメリカ文化であるハロウィンで起きた痛ましい事故という二面性に繋がっている。
大使館の集まる「韓国の乃木坂」
梨泰院のある龍山区は、東京の港区のような大使館の集まる街。
梨泰院と龍山の間、地下鉄緑莎坪(ノㇰサピョン)駅から南山の麓まで続く約1kmの緩やかな坂道はかつて韓国陸軍中央経理団があったことから「経理団(キョンニダン)通り」といい、各国からやってきた料理人のお店や、海外で修行を積んで本場の味を再現するお店などが軒を連ねている。
また、龍山区二村(イチョン)洞は日本人駐在員たちの暮らす「リトル東京」。梨泰院や漢南洞などの一等地には既に欧米人が住んでいたため、後発の二村洞が日本人街になったという。
欅坂の絶対的エースだった平手友梨奈さんが、今度は韓国の坂道から世界デビューへ。てち伝説の第2章がついに幕を開けた――しかも異国の地から。
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