【漫画】普通と違う１９「外食できない私」【猫無料漫画】
どうして、僕だけ普通と違うんだぁ〜！！
何が何が！？
僕、外食ができないんだ！
外食？何で？外で飯食う金がないからか？
違う。僕、豪華な食事が目の前に並んでると、何だか罪悪感を感じるんだ。「この僕が本当に、こんな豪勢な食事をして良いんだろうか？」って。
は？どういう意味だ？当然、良いに決まってるじゃねーか。まさか、そのまま食い逃げしようだなんて考えてる訳でもないだろ。一体何が問題何だ？
例えば、綺麗な木彫の大きな机に座って、拘った小皿がいっぱい目の前に出て来ると、もう耐えられない。「ひえぇ。僕なんて、床に直置きの紙皿で良いですぅ〜！」ってなっちゃう。
お前普段、家でどんな食事してんだよ。逆にこっちが心配になって来たぜ。それに、そもそもせっかく外に美味しい飯食いに行ってるんだろ？楽しまないと損じゃねーか。もっと「おぉ。綺麗な器だな。もしかして、これが俗に言う有田焼か？」って、前向きに考えねーと。
僕もそうしていんだけど、中々自分の感情を上手くコントロールできない。それに、僕考えちゃうんだ。「このおうどん一杯５００円か。もし、代わりに、スーパーで値引きのお弁当買ったら、お釣りでビールまで買えるじゃないか」って。
よくある貧乏思考だな。でも、そうやって比較しながら、自分の金銭感覚を磨き上げて行けるんだから、それで良くね？それに俺だって「もし、これ買うのをを我慢したら？」って考えるのはよくある。普通のことだろ？
それだけじゃない。僕、お店に行くと、どうしても周りの目が気になって、つい緊張すちゃう。実際、誰も僕のことなんかそんな気にしてないって、頭でわかってはいるんだけど、どうしても、周りの話声に耳を傾けちゃう。「もしかしたら、みんな僕の噂話をしてるんじゃないか？」って。
本当に自意識過剰だな。言って、正直俺も気になるけどな。特に近くに女子グループが座ってる時とか。てか、お前がそこまで外食がハードル高いなら、逆に無理して行かなくても良くね？別に、外で絶対飯食わなきゃいけない時なんて、ぶっちゃけ強制参加の飲み会の時ぐらいだろ？
ずっと、家に閉じ篭って、ご飯ばっか食べてると、だんだん暗い気分になって来るでしょ？僕も、たまには息抜きしたいの！普通に外に出かけて！！
悪かった、悪かった。そんなに声を荒げなくても良いだろ？
ねぇ。どうやったら、僕もみんなと同じように、普通に外食ができるようになると思う？
そうだなぁ。
「オシャレな店で食べると、より美味しく感じるよね！」っていうのは、あくまで他人の考えだから、お前が直感でそう思わないなら、無理に誰かに合わせる必要なんてないんじゃねーか？俺だって、別に隣にお前がいれば、場所がどこだって、一気に飯が美味しくなるしよ。
ブチ猫さん・・・！
あ！そろそろ時間だ。ごめん、ブチ猫さん。僕この後、レストラン予約してあるから！フフフ。どんな味かな？ミシュラン３つ星ディナーは！！
お前普通にめっちゃ外食楽しんでんじゃねーか！さっきまでの話は一体何だったんだ！
おしまい。
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