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【漫画】ハイスクールシンドローム16「化学I」

前田。次の授業何だっけ?

化学Iだろ。また、ベンゼンの化学反応の穴埋め問題やらされるんじゃね?

ベンゼンか。最初「芳香族炭化水素」って聞いた時、「何で名前に「芳香」って付いてんだ?」って思ったけど、話を聞いてる内に「香料になるから」ってわかって、なんかスッキリした。

確かに、一番初めに聞いた時は俺も疑問に思ったな。でも、逆に「これが普段嗅いでる香料の正体か!」ってわかって、長年降り積もってた疑問が一気に解けた感じ。

化学の勉強って、そういう発見があるからやめられないよな。俺なんてまだ片足どころか、親指の先すら突っ込んだかわからない状態だけど、少し話聞いただけでも、目から鱗。「ふむふむ、そうか」って、マジで納得しちまう。

計算問題とか、「こんなもんやってられっか!」ってすぐ投げ出したくなるけど、授業で勉強した内容を踏まえて、あとで図書館で化学の本とか読んでみると、普通に面白かったりする。

その点では、あくまで高校で習う化学は、「入門」程度。 「これで興味を持った人は、もっと色々本を読んで勉強しよう!」って感じなのかもな。

元々は、みんな同じ元素なのに、くっつき方が変わるだけで、ここまでバラエティーに飛んだ物質が、無数に生み出される。仕組みは単純だけど、めちゃくちゃ奥が深い。疑問がどんどん膨らんで、いつでも先が気になるところが化学の一番の魅力かもな。

あぁ、俺も化学をもっと勉強して、新しい化学物質とか作ってみたいな。それでステルス迷彩を作って、こっそりデパ地下でつまみ食い。夢が膨らむぜ!!

成果はでかいのに、やることは案外小さいな。まぁ、とにかく頑張ってくれ。あ、間違っても俺の家に、発明品を持ち込んで、失敗して部屋で爆発とかはやめてくれよ。

でも、やっぱ俺は将来、科学者より、文系サラリーマンの方が向いてるかもな。

おい、さっきまでのやる気はどこへ行った?エジソンを超える、天才発明家になるんじゃなかったのか?

だって俺は、物を作って誰かを喜ばせるより、今目の前のやつと喋って楽しませる方が向いてるからよ。何より、お前の元気の源に慣れるのが、一番嬉しいしな。

じわっ・・・!

おぉ、そうか。なら、早速一つ頼むわ。演目は・・・そうだな。「時そば」で頼む!

ところで大将。今何時だい?って、俺はいつから落語家になった!てか、急に振られて対応できるレベルだったら、もうとっくに本業になってるわ!!

おしまい。

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