【漫画】得意不得意14「折り紙が得意!」
なぁ。お前得意なことなんかある?
うーん。どうだろう。前の日に、明日の仕事の準備をちゃんと終わらせてることぐらいかな?勇太は?
俺はとにかく、折り紙が得意!どんなに複雑なモチーフでも、俺の手にかかれば、たちまち完成瓜二つ!
それは凄いな。僕なんて、鶴を折るのですら、説明書を見ないとできないよ。一体どうやってそこまで上手くなったの?
ぶっちゃけ、俺も説明書見ながらじゃねーと、流石に折れねーけどよ。でも、色んな本見ながら、毎日少しづつ折ってる内に、段々レパートリーが増えて来た。
やっぱり説明書は最重要ってわけか。僕なんか料理ですら、レシピをどんどん見ずに作っちゃうからな。プロに教わりながら、少しづつできることを増やしていく。勉強の基本だね。
勉強って言っても、俺が個人的にやってて楽しかったから、続けられただけだしな。折り紙はネットやゲームに比べて、ギスギスしてねーし、目もバシバシしねぇ。ロードも挟まねぇから、いつまでも自分のペースで没頭できるし、何より完成した時に、リアルに触れる成果物ができるから、満足感半端ない。
ある種、プラモデル作りに近いものがあるね。もちろん、デジタルな遊びも良いけど、やっぱりまだまだアナログには、アナログだけのオフラインとしての魅力がある。
コレクションが増えていくだけじゃなく、単純に自分の腕がレベルアップして行くのが面白いしな。今丁度、部屋のタンスの上に恐竜ワールドを作ろうと絶賛奮闘中なんだ!完成した暁には、ぜひお前も我が城へ招待させてもらうぜ。
楽しみだな。その時は、僕も勇太に恐竜の折り方を教えてもらって、僕だけの恐竜をパークの中で育ててみたいな。
でも、良いな勇太さんは。他人に誇れる特技があって。僕なんか、人にアピールできること一つもないから。
は?何言ってんだ?
お前は俺の大事なお客さん!せっかく、壮大な恐竜のテーマパークが完成しても、誰一人来園者がいなけりゃ、ただの深夜の公園と一緒だもんな。
勇太・・・!
そうか、じゃあ僕は一人だけ、新聞紙でティラノサウルスを作ってやろうっと!そして、パークの恐竜、全てを従えて、なるぜ恐竜キング!
それは流石に反則!そういう奴は、俺が紙飛行機にして、来客者用の交通手段にしてやる!!
おしまい。
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