【漫画】得意不得意10「貯金が得意!」
なぁ。お前得意なことなんかある?
うーん。どうだろう。毎日ちゃんと爪のお手入れしてることぐらいかな?勇太は?
俺はとにかく、貯金が得意!どんな時でも、真面目に節制。絶対毎月貯金マン!
それは凄いな。僕なんか、「今月こそは、ちゃんと貯金するぞ!」って思っても、気づいたらいつの間にか、お財布の中が空っぽ。毎回月末にもう一度ATMに駆け込むもん。
まぁ、言って俺は結構バッサリだからな。「今晩酒飲もうぜ!」って言われようが、「週末どっか遊びに行かね?」って言われようが、全部答えは「No!」そろそろ向こうも怒りが爆発して、ナマハゲになって襲って来るかもな。
でも、別に「いや。行きたくないから!」とか、冷たい断り方してるわけじゃないでしょ?周りのみんなは、勇太が貯金頑張ってること知ってるだろうし。そこまで徹底して続けられるって凄いな。
まぁ、俺の場合、貯金が一番の趣味みたいなとこあるしな。毎日「よし!今日は356円で乗り切った!」って感動して、月末に「やった!今月はプラス3万円!」って手に汗握るのが、修羅場をくぐり抜けた冒険者みたいでワクワクする。
もちろん勇太の努力があってこそのその結果なんだろうけど、「過酷な状況に自ら飛び込んで、それを楽しめる」って貴重な才能だね。僕も「お金貯めたい!」って願望はあるけど、勇太さん「貯金そのものが楽しい!」ってレベルにはまだ行けてないな。
ま、趣味は人それぞれだし、別に良いんじゃね?俺は完全にゲーム感覚で、主人公のレベルを上げるみたいな感じに、ひたすら楽しんでるけど。ぶっちゃけ、人生のコスパが本当に良いのかは謎だしな。変にお金使わないように、無理やり終電逃してもタクシー使わず、自力で歩いて帰ったりよ。
僕だったら、迷わず即行でタクシー使っちゃうな。でも確かに、勇太さんぐらい徹底しないと、実際月何万も貯金するのは、難しいかも知れないね。
でも、良いな勇太さんは。他人に誇れる特技があって。僕なんか、人にアピールできること一つもないから。
は?何言ってんだ?
お前はいつも俺の暇つぶしに付き合ってくれるじゃん?ほら、今もこうやって一緒に喋ってくれてる。お前が俺にいつも快適ライフを提供してくれてるからこそ、俺はお金を使わずに毎日幸せに生きられるんだぜ!
勇太・・・!
なるほど!つまり、僕が喋れば喋るほど、勇太が幸せになるってことね。じゃあ、早速、今宵も披露させていただくとしやすか!僕の十八番「番町皿屋敷」!
「一枚足りなぁ〜い・・・!」ってなんで、よりにもよって怪談なんだよ!てか、そもそもお前が一方的に喋れば幸せとか、そんな単純な話じゃねー!!
おしまい。
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