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【漫画】得意不得意7「歌うのが得意!」

なぁ。お前得意なことなんかある?

うーん。どうだろう。毎日ゲームに必ずログインしてることぐらいかな?勇太は?

俺は、とにかく歌うのが得意!カラオケに行けば、いつも「お前プロの歌手かよ!」って言われるぐらい、マジで神の歌声の持ち主。

それは凄いな。僕なんて、上手いどころか、リズムに合わせて歌詞を読むので精一杯だよ。一体どうやったら、そんな上手に歌えるようになるの?

言って、正直今のは流石に盛り過ぎたけどよ。でも、歌を歌うのが好きなのは本当!家でも、通勤途中でも、会社でも。とにかく暇さえあれば、まずは歌の練習。

家の外でもか。僕の場合、たとえ周りに誰もいないってわかってても、絶対外で歌なんか歌えないな。もし、歌っても小声でブツブツ呟く程度。ちゃんとした練習にはなりはしない。

当然、俺もそんなガチじゃないぜ?あくまで、その時の気分に合わせて、曲を選ぶ感じ。会社に着くまでの道のりでは、戦闘アニメのオープニング曲。逆に夜仕事で疲れて帰ってくるときは、一人しっとり大人な雰囲気の曲。

まるで、DJみたいだね。自分に向けて、今一番聞きたい曲を選んで、流してあげる感じ。でも、確かに歌が上手かったら、24時間いつでも自分の周りがライブ会場。好きな音楽で心が満たされる。

あとは単純に歌うと、ストレス発散になるしな。口下手な俺でも、歌を歌えば、自然とリラックスした気分になれる。歌が俺の言いたいことを代弁してくれる感じだな。特に、オシャレな歌を歌うと、「俺ってこんなにセンス良いんだぜ?」って、イカした気分になれる。

それはわかる気がする。僕も実際、音楽がファッションの一部みたいな感じだもん。音は目には見えないけど、香水みたいに体にまとうもの。ある種、自己表現と自己拡張のための必須アイテムだね。

でも、良いな勇太さんは。他人に誇れる特技があって。僕なんか、人にアピールできること一つもないから。

は?何言ってんだ?

お前は俺の新曲を真っ先に聞いてくれえる、一番大事なお客さんだろ?だから、おめーがいねーと、俺の鼻歌ライブは始まんねーんだよ。ま、ぶっちゃけ曲は全部他の人が作ったやつだけどな。

勇太・・・!

ウーン。イイネー君の歌声!コレナラ次の東京公演もきっとお客さん満員間違いなダヨ!!

何で急にお前が俺のマネージャーになってんだよ!言っとくが、ギャラは一文たりとも、お前にやらねーからな!!

おしまい。

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