【漫画】得意不得意１２「掃除が得意！」
なぁ。お前得意なことなんかある？
うーん。どうだろう。朝着替えるのが速いことぐらいかな？勇太は？
俺はとにかく、掃除が得意！どんなに散らかった部屋でも、チョチョイのチョイで、綺麗に元どおり！
それは凄いな。僕なんて、いつも「掃除しなきゃ」と思いつつも、結局部屋の隅に積まれた雑誌を眺めながら、毎晩寝るもん。
まぁ言って、俺の部屋はとにかくモノが少ないからな。掃除って言っても、床の上に置いたままのゲームを片付けて、ささっと机の上を布巾で拭けば即終了。
モノが少ないのは魅力的だね。僕も毎回モノが多くて掃除が大変だから、「減らさなきゃな」って思いつつ、いざ手放すとなると、中々勇気が出なくて、いつもそのままスルー。
モノを減らすのって、買うのと違って結構思い切りが必要だからな。実際、俺も「モノを減らしたい！」ってお思い始めてから、今の状態になるまで、結局５年ぐらいかかってるし。
何事もコツコツやるのが肝心ってことか。でも、やっっぱり僕は、「もったいない！」って思っちゃうしな。僕も本当は勇太みたいに、バッサリ割り切れると良いんだけどね。
ま、そこは人どれぞれってことで、別に良いんじゃね？もちろん、「モノが多過ぎて、掃除ができません！」って状態は流石にやばいけどさ。
ちゃんと収納する場所があれば、モノさんも居場所に困らないもんね。寂しいと、ついついモノを買っちゃいがちだけど、まずは買う前に、家にあるものを整理する。そうすると、案外掃除も楽になるのかもね。
でも、良いな勇太さんは。他人に誇れる特技があって。僕なんか、人にアピールできること一つもないから。
は？何言ってんだ？
お前の部屋にモノが何もなかったら、俺がお前ん家に遊びに行った時、何も面白くないだろ？だから、ちょうど良いんだよ。お前の家。お前の個性がめちゃ現れてて、俺、好きだしな。
勇太・・・！
よし、じゃあもっと個性を爆発させるか！壁は緑で、床はショッキングピンク。ドアノブはドクロで、机は切り株！
おい、そこは世界観統一しろよ。てか、確かに個性的ではあるが、全然お前の内面と合ってねー！！
おしまい。
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