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【漫画】ハイスクールシンドローム11「古典」

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前田。次の授業何だっけ?

古典だろ。今日も伊勢物語の続きをやるんじゃね。

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古典か。今の小説や漫画ももちろん面白いけど、やっぱ古典には、俺たち日本人のルーツが詰まってる。脈々と受け継がれて来た、日本人の魂のソウルが時代を超えて、今の俺たちの心にビンビン伝わって来るよな!

魂のソウルって、全く同じ意味だから。でも、古典が面白いのは同感だな。「三四郎」とかの現代文でも、昔の日本の様子が事細かく描かれてて、もちろん面白いんだけど、それこそ500年前とかの古典には、俺たちが想像もつかないような生活スタイルで毎日生きてる人たちの様子が知れる。

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松尾芭蕉の「奥の細道」だって、今じゃバイクでひとっ飛びだけど、移動手段が徒歩しかなかったからこそ、旅の重さが増して、より一層感慨深い物語になってる。

バイクで走ってたら、まず蝉の声なんて、まず耳に入って来ないもんな。まぁ、仮に松尾芭蕉が現代に生まれて来たとしても、彼ならあえてバイクに乗らず、徒歩の旅を選ぶんだろうけど。

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特に、伊勢物語の東下りで、在原業平(ありわらのなりひら)が富士山を目にするシーン。今でこそ、富士山はネットでいつでも見られるし、東京タワーやスカイツリー、高い建物もいっぱいあるけど、当時あれだけ巨大で気高い物を見たら、そりゃ相当感動しただろうなって、想像するのもいとおかし。

今の時代、なんでもすぐネットで調べられるから、逆に自分が想像できないほど凄いものってあんまりないもんな。長い旅の末、見た富士山はそれはもう、今の俺たちじゃ体験できないほど、綺麗なものだったんじゃないか?

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ま、俺は当然、お嫁さんもいねーし、東京まで歩いて旅したわけじゃねーけど、ぶっちゃけ、在原業平以上に富士山を見て感できる自信あるな。

あ。今お前世界中の業平ファンを敵に回したな。今すぐ、歌を詠んで謝れ。

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だって、どんな曇ってる富士山でも、お前と一緒に見た富士山だったら、いつだって最高の思い出になるもん。

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きゅん・・・!

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バカ。それは俺じゃなくて、お前の彼女に言え!あ、わり。お前今彼女いねーか。・・・できると良いな。小野小町みたいにかわいい彼女。

なんで、昔軸なんだよ!てか、写真もないから、俺の好みのタイプか全然わからんわ!!

おしまい。

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