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だから私はガラパゴス⑬: マーケティングユニットリーダー 冨田悠

『プロセスとテクノロジーで人をよりヒトらしく』というミッションのもと、メンバーが自分らしく働ける環境づくりを目指しているガラパゴス 。
このシリーズ企画「だから私はガラパゴス 」では、ガラパゴスで働くメンバーが大事にしている価値観やはたらき方、現場の雰囲気や具体的な仕事の進め方を、メンバーそれぞれの視点でご紹介していきます。

第13弾は、AIR Design for Marketing事業部 マーケティングユニットリーダーの冨田悠さんです!

こんにちは。冨田と申します。2022年の7月に入社しました。現在はAIR Design for Marketing 事業部 MS・CSディビジョン マーケティングユニットのリーダーを務めています。

スタジオ設立へのチャレンジ、自社事業の成長~クローズまで

子供の頃から音楽が好きでバンド活動もしていたのですが、大学時代には楽曲制作やイベント主催などで少々の売上をあげたりしていました。それに加え起業ブームだった当時の時代背景もあり、卒業後は就職ではなく音楽関係の仕事で起業するという方向に進みました。
ただ、楽曲制作やイベントだけでは安定収入にならないので、事業の中核として「音楽スタジオを作ろう」と考えたんです。

これがそもそも、何もわかっていない無謀な若者による甘い考えでした。元手がなくて近所の信用金庫で「3000万円融資してください」と言って断られたりして(笑)。どうしようかと途方に暮れていたところ、個人投資家向けの不動産仲介をしていた社長さんと知り合い、投資家さん探しを手伝ってもらう中で事業計画もブラッシュアップされて、なんとかスタジオ設立にこぎ着けることができたんです。今振り返ると恐ろしいチャレンジですよね(笑)。

そんな経緯で大学卒業半年後にレコーディングスタジオが完成。スタジオ運営と楽曲制作、インディーズレーベルの運営をなどをしていました。
一方、CM音楽の制作をしていた関係で広告代理店さんとも繋がりができ、PRイベントの企画やアーティストのブッキングなど広告関連の仕事も少しずつ増え、最終的には音楽と広告の二軸へと変遷していった感じです。

このように危ういながらも少しずつ事業成長していたのですが、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災で事業が苦境に立たされました。特に震災の時はエンタメ系のイベントは自粛されていましたし、計画停電でスタジオ運営もままならず、最終的に事業の継続は難しいと判断に。とは言え、社員やお客様への影響もありましたので徐々に縮小し、3年ほどかけて会社をクローズしました。

現在もバンド活動は継続中。マイペースに音源をリリースしているのだそう。

マーケティングキャリアのはじまり

それから1年ほどで心機一転、広告関連の経験があったこともあり、事業会社のマーケティング責任者を経て、受託のマーケティングコンサルタントとなりました。マーケティングコンサルタント時代の経験は今のスキルの礎ともなっています。

それまでは「どの媒体が良い」とか「予算いくらくらいで何件取れるか」とか、広告起点で集客を考える、いわば「広告脳」だったんですが、大手企業やグローバル企業の中に入って戦略段階から考えることで、「マーケティング」をちゃんと考えられるようになりました。

広告は単なる情報伝達の1手段であって、誰にどのような情報をどういう形で伝えるのか、そしてどのように態度変容を起こすことがビジネスの成長に繋がるのか、これらを考えることがマーケティングです。この基本的な事実に、遅ればせながら気づかせてもらったことは、現在マーケターとして働く上で欠かせない経験だったと思います。その後別の事業会社を経て、ガラパゴスへの入社に至ります。

ガラパゴスに入社を決めた経緯

ガラパゴスへの入社について、最初のカジュアル面談でほぼ心は決まりました。過去の経験から、「長期的に腰を据えて会社の成長に深く貢献したい」という考えを持っていましたが、そのためには自分がきちんと会社の考え方に賛同できることが不可欠。その点で、ガラパゴスのミッション、ビジョン、バリューには、いずれにも強く共感できました。

最初に話を聞いたのが現在の上長である内藤さんで、とにかく話がすごく合う感覚がありましたし、内容がとても腹落ちしたんです。「“デジタルモノづくり産業革命”を起こす」というゴールに本気で向き合っていることが明確に伝わってきましたし、入社後もその印象は変わっていません。皆が同じ方向を向いていると思います。

入社後のミッション、チームへの印象

マーケティングチームに関しては、まさに0から1のイメージでチームを作っているフェーズです。現在のメンバーは必ずしもマーケティング経験が豊富なわけではないんですが、柔軟性や前向きさを持っているので、どんどん挑戦し、学び、良い雰囲気を作ってくれています。ガラパゴスという組織全体が成長している中で、マーケティングチームも柔軟にやり方を変え、文化を変え、あるべき姿を探っているところです。

入社して3か月ほどということもあり、まずは目前の改善から進めていますが、今後はマーケティングの全体戦略を描いた上で、個別の施策、各自のミッションや役割分担などに落とし込んでいきたいと考えているところです。ガラパゴスのマーケティングチームとして、皆が有機的に結びついて連携できるよう動いていきたいです。


昨年、普通二輪の免許を取り、新たな趣味としてツーリングやソロキャンプが追加されたのだとか。愛車のHONDAクロスカブ110でキャンプへ。

未知の領域への挑戦、ガラパゴスの特徴や面白さ

まだ成長過程にあるサービスではありますが、「AIRDesign」は新しい市場を創造し、独自のポジションを目指すことができるサービスだと考えています。既存の近しい市場、ニーズに対して、その形を変えていくことで新しい市場が生まれる、そのような「未知の領域」に挑んでいく醍醐味はすごくあります。
マーケティング視点での制作に特化している点も特徴的だと感じます。マーケターやデザイナー個人のレベルでは、マーケティング視点を持って制作に向き合っている人もいますが、ガラパゴスのようにサービスとして設計し、拡大させている会社は珍しいのではないでしょうか。

それから「プロセスとテクノロジーで人をよりヒトらしく」というミッションに本気で、真正面から取り組んでいるところ。口にするのは簡単ですが、実現するハードルは相当高いですから。例えば代表の中平さんは、デザイナーの労働環境について言及していますが、音楽業界でいうところのミュージシャンも同じなんです。業界構造の中でどうしても搾取されてしまう部分があって「好きでやっていることなんだからお金は安くていいだろう」というような慣習もあります。僕自身、音楽業界で近しいことに挑戦していたこともあるので、ガラパゴスで再挑戦していきたいと考えています。

組織全体への印象/ガラパゴスが持つ圧倒的なスピード感

組織全体の成長や変化はすごく実感します。とにかく、スピード感が圧倒的。良い面と改善が必要な面、両方あるとは思いますが「すぐに変える、すぐに動く」という文化は会社全体に浸透していると感じます。ガラパゴスには7つのバリューがありますが、例えば「フェイル&グロウ」の精神は最初に実感しました。他社の場合は、何らか改善に向けた施策を提案した際、実行までに1か月以上かかることもまま少なくありません。それがガラパゴスの場合は、僕が提案した翌日には動き始めるような、そのくらいスピード感があります。たまに「スピードを出しすぎでは?」と思う時もないわけではないですが(笑)。規模が大きくなってもそのスピード感と、変化に対する思い切りの良さを維持していることは大きな強みだと感じます。

ガラパゴスが目指すべき「らしさ」の確立

今後の成長を考える上で、ガラパゴスという会社、もしくは「AIR Design」というサービスのブランドアイデンティティを確立していくことが重要だと考えています。一言で言えば「ブランディング」ではあるのですが、単にCMを流せばいい、とかではなく、「ガラパゴスらしさ」や「AIR Designらしさ」を確立し、広く社会に認知されていくこと。そのためには、本質的にあるべきサービス・事業展開をして、正しく社会の皆さんに知ってもらうことが必要だと考えています。結果、マーケターの方々によりAIR Designの必要性を感じてもらえれば嬉しい。将来的には一般の人にも「AIR Designっぽいね」と自然に言われる、そんな「らしさ」が定着することを目指していきたいです。

和文化が好きで、居合道や茶道も嗜んでいる冨田さん。こちらは居合の演舞会での一コマ。

ガラパゴスでは、エンジニアをはじめ、一緒に働くメンバーを募集中です!

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(文責:武石綾子・前川敦子)