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中高生対象ワガママSDGsプログラム🌐2022京都ゲストトークReport📝(Vol.2)

きのPでおなじみ!グローカルセンターの木下です!
今年度から新たに始まった「ワガママSDGs京都」

ワガママSDGsとは、中高生が自分事として発見した社会課題の解決、「ワガママ」の実現を協働して「試作(プロトタイピング)」するSDGs実証プロジェクトです。

このSTEP1では講師を招いての講演を通じた社会課題解決、ワガママ=自分事から始まる課題解決について学びます。STEP2では考えた課題解決策を地域のサポーター(企業、行政、大学、金融機関など)と一緒に試作(プロトタイピング)を行い、実践までチャレンジします!

STEP1のDay1は、参加者同士の関係の質を深めるを大きなテーマにワークを行いました。その後講師を招いてのプログラム(8/23)の様子を本レポートでお届けします!(前回の様子はコチラ

ワクワク・・・!

今回は、なんと人のワガママを心の底から応援し伴走するプロフェッショナルでこの8月1日に新しい会社(MOMENT)を設立された近藤令子さんをお招きしました✨飽くなき探求心をエンジンに、深い愛が根底に流れる令子さんの問いかけでメンバーの内なる望みに光が当たっていくような時間を過ごしました。

それではどうぞ!

🌐講演3:人の望みを引き出し応援をすることが天職、近藤令子さん

合同会社 MOMENT 代表 近藤 令子(こんどう れいこ) さん
米国CTI 認定Co-Active® コーチ / ICF 国際コーチング連盟アソシエイトコーチ/ 元 Hatena 創業メンバー、元 Voice4u コアメンバー/ 京都信用金庫QUESTION アソシエイトパートナー/ 京都リサーチパーク MOVE ON ファシリテーター/ 一般社団法人ぷちでガチ理事 / 大阪ガス都市開発ブランドアドバイザー

▶︎note記事 はコチラ
▶︎QUESTION取材記事はコチラ

10代の私は「NO」を言われ続けていた。

ー親の言うことを聴くべきだ。オートバイ、海外すべてNO。漫画なんて読んだら馬鹿になる!と、当時住んでいたマンションの11階から友だちの漫画を捨てられた漫画のようなエピソードが!!そして就職先まで親の満足する会社を選ぶ自分に気が付き「本当に私が望んでいることはなんだろう?」と入社式前日に内定を辞退。これ以上ないくらい怒られ、「NO」を言われ続けていた10代の自分と決別すべく、このままだとダメだ!と夜中に荷物をまとめて家出をしたそうです。

自分探しをした20代

 20代半ば、アルバイトしてるだけじゃだめだな。と、OL、ライター、司会者など様々な仕事を経験しながら視野を拡げつつ「自分探し」をし、28 才で自分で貯めたお金で同志社大学に入り直す。

おもしろい!を追いかけたら開かれていった道

当時、グーグルやヤフーの検索が始まり日本でもインターネットが拡がり始めた時。教育機関からインターネットが普及し、大学では1人1個のパソコン、メールアドレスが普及されはじめこれは、面白いな!と思ったそうです。その時に出会った京大生が「京大で研究したいんだけど、サービスを立ち上げたい。」と言った一言がターニングポイントとなり、人力検索はてな(のちに上場する株式会社はてな)の立ち上げに参画。事務的な仕事一切合切をお手伝いしたそうです。2001 年、インターネット企業「はてな」の誕生です✨会社は2016 年に上場。 

変な会社、はてなの取り組みが常識はずれなことばかり

インターネットで社会を変えたい!という想いを持って粘り強く、諦めず、試行錯誤を重ねていくうちにサービスがヒットしたそうです。

 👂ここからメンバーが気になるワードをpick up!


放ろう研修って?
→もっと経験をさせたいというエンジニア→クレカを渡してアメリカ大陸放ろう!当時Zoomもなかった、4-5人行ったメンバーは偉くなっている!w

✅会長が犬?🐶
→オラクルをまねて、マスコット犬を!ユーザーさんがシナモンを会長と言い出した。初代会長になったw

風力発電!?
→はてなのサービスは風で動いている!はてなの創業者はサーバーを動かしてデータ保管してサービスを運用。電力をめちゃくちゃ使うので、何か自分たちがはてなで稼いでいる傍ら社会への貢献を考えたそうです。北海道の電力を買取 自然エネルギーを使ったサービス運用。好きなことをやって儲からせていただくおかげで、還元する。(わがままSDGsとつながる)

同じ場所だとつまらない!オフィス交換
→当時会社のオフィス、同じ場所でPCに向かうが主流だった。仲のいい会社と交換!(水曜は社員は好きな場所でOK等、公園、カフェ・・・) メルカリの創業者の当時の会社とスイッチ。

✅昼寝
→一日はつらい、、w 社員が全員好きな時に寝れるスペースをつくろう!

などなど、ランダムにピックアップされた面白い取り組みを紹介いただきました。こうした取り組みは、納得がいくまでメンバーでディスカッションするプロセスを大切にされたそう。「飲みたい人、仕事したい人、しゃべりたい人、すべてのYESをかなえられない。それぞれのプロセスを受け止めると納得する。」という言葉はこれからの活動でも大切にしたいです。

・・・令子さんの歩んだ道のりは、プランして歩める道ではない!!!

振り返ると気が付いたら「いつも声をかけていただく」

その後、2018年に転機が。シリコンバレーにいる日本人から、日本の会社(日本法人)をつくりたいとコンタクトがあった。シリコンバレー発、日本の会社Voice4u 株式会社を共に設立。自閉症や言葉の話せない人のコミュニケーション支援アプリ(代替コミュニケーションアプリ)開発でたった一人の「重度の自閉症の息子と、コミュニケーションをしたい」という想い(ワガママ)から始まった取り組みが、16万人ユーザーに広がる。社会のためではなく初めは自分のため、結果世界の人たちの役に立つツールになったそうです。

数々の創業者を目の当たりにし、相当変だった!!そして「アドバイスほしい」「起業したい」自分が関わった人から相談が持ち掛けられる・・・という日々でコーチングに目覚め、2022 年、コーチングの国際資格を取得。
同社を退職。今年8 月に合同会社MOMENT を設立。「誰もが自分らしくイキイキと生きられる社会になるための一歩」としてコーチング事業をスタート!!

自分はなにかをしたいわけではない「応援が好き」という才能に気づき、コーチングに出会った。

ー女の子は短大くらいでて、旦那さんを支えてという価値観から脱し、自分の感覚に素直になって、企業の内定を断って。時代も相まって、ひょんなきっかけでインターネットの創業者と出会い。道なき道を歩んだ令子さんは本当に自分でつかんで、自分の人生を生きていることを追体験しました。

 人の望みを応援することが天職。

何事も・・・ひとりではできない!よってたかって起業家をサポートして事業が成功する。特に令子さんは、やりたいことがある人の「感情面をサポートする。」=適職、天職、と気づき、「いいんじゃない!いんじゃない!」の伴走で、変な人の才能を引き出すことが得意!という自身の才能を見つけました。それらが業界の新しい当たり前になるのを目の当たりにした体験を基に、人が持つ想いを為したい、でもまだできない人を支えると決めたそうです。

🌐アメリカのコーチングCTIの精神をヒントに
・人は想像力にあふれて、かけることのない存在である。
・今この瞬間で完成、完全
・今この瞬間から創る 人との関係も。
 変わりたいと思ったら変わることができる
・その人の全てに焦点を当てる。
 
🌐「自分たちがどうありたいのかは自分たちでディスカッションするしかない。自分たちで答えを探してください。」

なにがすきだった?
  ーなんでわくわくしたのかな?
   対話していると自分の好きがわかってくる。
    コーチャブルになる、コーチャブルな人でもOK!

会社や学校だとdoingになりがち!doingの背後には、必ずbeingがある。みんなのあり方を大切にしてね。と愛のあるメッセージを頂きました✨

WE LOVE YOU REIKON

学生の声🌟3名の講師のお話を聴いて

学ぶことばっかで頭がパンクしそう。良い機会だった~!疲れた~という声と共に振り返りです✨ゲスト3人とも話していることは違うけど、熱い想いなどの共通点が見えた。好きなことに対して自分が取り組めることは最高とみんな言っていたという感想も。

あとがき

 今回は、自分のワガママ=自分事から起業し、その活動が社会課題解決にもつながっている若手の社会起業家と、人のワガママを全力で応援することを通じて社会を動かしてきたコーチというバランスを考えて講師をお招きさせていただきました。
 Beingも大切だし、Doingも大事。でもDoingって同じことしている人はたくさんいると思います。そこに個性を持たせるのがBeingであり、そのBeingは「自分」がありたい姿、なりたい自分を追求できる。そんなことが伝わっていたらいいなと思います!
 STEP1が終われば、いよいよ実践プロトタイピングです!!
 中高生チームに「地域協働サポーター」(京都の企業人、大学、行政職員、金融機関などなど!)が入り全力で中高生のワガママをサポートしていただきます!
 地域協働サポーターに興味がある!!!という方がおられましたらお声がけくださいませ!!
 

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