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【Glocal Shift Programme】〜最終成果報告会・前半2チーム編〜

こんにちは!インターン生のベル&ゆうひ&みぞです。

高校生が社会課題への提案を行い、また自分自身の人生を深めていく「グローカルシフトプログラム」🌹

今回は10/1に行われたチーム活動最終成果報告会の様子をお届けします。(※10月末から3月末にかけては個人探求活動に移ります。)
今回、高校生たちは興味関心ごとに4チームに分かれ、それぞれのチームで決めたテーマについて取り組み、課題解決の方法を提案しました。

〜チームごとの取り組みテーマ〜
①環境問題(主にプラスチック)について:「プリキュア3」
②若者の政治参画について:「日本」
③ジェンダー問題について:「べいびーちーむ」
④世界(途上国を中心)の貧困・飢餓について:「TEAM WORLD」

このnoteでは
①環境問題(主にプラスチック)について:「プリキュア3」
②若者の政治参画について:「日本」
の2チームの発表と質疑応答の様子をご紹介します。(残り2チームは後半noteをご覧ください👀)。

◯チェックイン

毎回恒例のチェックイン。今回は最終成果報告会への意気込みについて話してもらいました!

・めっちゃ緊張してるけどチームで決めたメンバーカラーの服着て頑張ります!
・高校生受験よりも緊張してます...…。
・みんなで最後の最後まで話し合って発表内容を詰めました!

高校生の発言より一部抜粋

開会にあたり、グローカルスタッフのHilaさん、とにーさんから熱いエールが贈られました。

◯開会挨拶「みんなはみんながおもっているよりとってもすごい」

シフトプログラム1期生を代表し、みぞからエールを送りました!

「自分がシフトプログラム参加者だった頃。最終成果報告会での発表前はめちゃくちゃ緊張して声も震えていたその時のことを覚えています。私がみんなに伝えたいことは、みんなは、みんなが思っているよりとってもすごいということです!学校生活を含め、部活動やその他、色んな活動で忙しいみんなが、夏休み、土曜日、放課後まで、貴重な時間を費やし今日まで頑張って来たこと。発表で後悔なく出し切れるかは、わからないけれど何かに一生懸命に取り組んだ経験はきっとみんなの宝物になるから、大切にしてね。楽しんでください!」

という同じ経験をしたからこその言葉で温かいメッセージも贈られ、いよいよ最終成果報告会がスタートです!

◯審査員紹介

高校生の報告に対して産、官、学、民、そして起業家の視点からこの3名に審査していただきます!!!

 ●湯川 カナ 氏(一般社団法人リベルタ学舎 代表理事/なりわいカンパニー株式会社 代表取締役/兵庫県広報アドバイザー)
 ●札谷 加奈子 氏(株式会社トモエサヴール代表取締役兼チョコレートバイヤー)
 ●中谷 真憲 氏(京都産業大学法学部教授/グローカルセンター専務理事事務局長)

▼湯川氏と札谷氏のプロフィール詳細はこちら

▼中谷氏のプロフィール詳細はこちら

◯チームの報告&質疑応答

ついにドキドキ&ワクワクの報告の時間となりました。以前くじ引きで決めた順番で発表をしてくれました。

☆プリキュア3チーム(海洋汚染について)

▼タイトル
「海の平和は私たちが守る‼︎」〜海洋汚染への意識とプリキュアとの約束〜

▼発表内容
プリキュア3チームは海にたどり着いたマイクロプラスチックを魚が食べてしまうことで起こっている魚の減少やマイクロプラスチックを食べた魚を食べることで人体にも影響が出てくることを受け、プラスチックの海への流入フローに着眼しました。それを問題と定義して、海にたどり着くプラスチックの中でも特にペットボトルを減らすことを目的に取り組んできました。プリキュア3チームは解決策としてマイボトル自販機の設置を広げることを提案してくれました。インフルエンサーがマイボトルを利用すれば大衆への影響力も高まり、影響を受けた人たちもマイボトルを利用することで社会貢献をしている自分に自信を持って生きてほしいというメッセージを伝えてくれました。

▼質疑応答
質疑応答では、データの調査の方法やチームの思考プロセスが引き出されました!臨場感ある実際のやり取りをお届けします✨

・中谷氏:
Q:調査の仕方についてはどのように行いましたか?
A(高校生):情報の収集の仕方は検索が肝だと思います。上手な検索の仕方がわからなかったのでグローカルの外崎さんに教えてもらい、自分達の知りたいことが論文のテーマと一致していたら引用する、論文の参考文献も読んでみるなどを繰り返しました。

Q:そこで環境省のデータは参照しましたか?この問題はデータ上不備があったでしょう。どんな不備があったかおぼえていますか?
A:最新のものと昔のものとを比較して使いました。ゴミが陸からでているのがわかっている、けれどどうやってでているのかわからない。仮説をたてたけど、そこからどうやって考えていくか、が難しかったです。

中谷氏:世界中のプロの研究家がこの問題に取り組んでいるけど、プラスチックの海への流入経路ははっきりしない。発生経路がわからないため、誰も納得のできる合理的な説明、回答ができていない。だからこそ、
・海の中に流れ込んでしまったものをどうするか?
・どうとりのぞくのか?
というのが世界のこの手の分野の研究者の関心ごとです。それに対して、流入量、フローの発生を止めるというのがみんなの視点。その上で、マイボトルについて提案するのは「おもしろいな」と思いましたが、
Q:ペットボトルを全部マイボトルにできるでしょうか?コンビニなどを含めて考えるとどうでしょうか?
A:マイボトルだけではできない、現実的ではないと思います。ポイ捨てをしないように心がけると、フローが少なくなっていくのではないかと考えています。

・湯川さん:
海洋汚染やプラスチックの問題は、世界中の人が考えている課題ですよね!どれだけ人を巻き込んでやってみようと思うかが大事なんじゃないかな。影響力のあるインフルエンサーに頼るのは「プリキュア」らしくないかもしれないね。まず自分たちが何をしていけばいいのかということから考えてみると良いと思う。
Q:自分達から発信していくにはどうすればいいと思いますか?
A:TikTokでは歌でメッセージを伝えているものもあるから、歌なら自分達でも伝えることができると思います。

審査員からの質疑の様子

☆日本チーム(若者の政治参画について)

▼タイトル
「政治参加~若者が行動に移すには?~」

▼発表内容
日本チームは若者の半数以上が政治に関心を持っておらず、社会問題に対して行動が起こせていないことを問題意識として持ち、日本に住む人が社会問題を認識して意識を変えて行動できるようにすることを目的に取り組んできました。その解決策として政治参加をモチーフにしたカードゲームを開発するという提案をしてくれました。学校の夏休みの宿題などに活用してもらうことによって、ゲームの「手軽にできる」という特徴を生かして若者に楽しく政治参加について学んでほしいという思いを伝えてくれました。

▼質疑応答

・湯川氏:
Q:総理大臣に成り上がるというゲームを通じ、チームで設定した目標をどうやって達成し、何に気がついてもらうことが狙いですか?
A:ポイントはプロセスだと考えています。「政治に対する関心」はゲームをプレイするに際して、政治について調べる時にも生まれるし、議論する時にも生まれる。その過程を日常生活にも取り入れてほしいというのが狙いです。
湯川氏:ゲームを使って調べて議論することで政治への意識の醸成や話題を日常に取り入れられるということは魅力的です。ゲームをプレイして影響を受けた人がどのように、また、どこに喜びを見出し、どうやって幸せになるのかをもっと設計して提案すると良いですね。

・札谷氏:ゲームで政治に関心を持ってほしいとのことでしたが、具体的にどこが面白さやきっかけになりますか?
A:現状では、政治に関心を持つことのハードルが低すぎるもの、高すぎるものなどが多く、丁度良いきっかけがないように感じています。このゲームが「丁度いいきっかけ」になるのではないでしょうか。また、ゲームのアバターを通してプレイすることで、ゲームへの没入感も高まり、政治への興味も持ちやすくなると考えています。そして私自身、物事に取り組む際に何から始めればいいかわからないタイプですが、とっかかりやすい機会を作り、そこに参加することによって「俺今政治の話をしてる~!」という自己肯定感も満たせると思います。夏休みの宿題として、税についての作文の課題がありました。それも興味喚起の一つではあるけれど、内心つまらないなと思って書いていました。私たちの提案は、まじめなゲームだけど作文より面白いものになるはずです。

〇中谷氏:話の中で選挙権の話が出てくるけど、被選挙権の話は出てくることがなかったよね。
Q:同世代が政治家になる可能性の方、被選挙権については考えたかな?
A:高齢者のほうが投票に行く人が多いという現状の中で若い政治家による若い人に向けた政策をしても通らないので、今回は被選挙権についてではなく、選挙に行く若者を増やす方向で考えました。

……と、このように熱い報告&質疑応答が行われました!審査員の方の質問も鋭く報告の根幹を射抜くものばかりで、聞いているこちらもドキドキしながら聞いていました💘

残り2チームの報告&質疑応答と表彰、対話セッションは後半のnoteにてご紹介します。そちらもぜひご覧ください👀

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