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ファッションも地産地消、日本では使い勝手が悪い洋服、サマーコートとか N167

 随分昔のことだがヨーロッパに旅行する際に家内に洋服は何を持っていけば良いか?と質問されて、「サマーコート」と素で答えたところ、激怒された。7月だか8月に向かったのはロンドンとパリである。  

 その結末は住んだことのある方はお察しの通りだ。結局、家内はサマーコートを用意せずに日本と同じ服装で旅に出たが、ロンドンの3日目あたりで恐ろしく気温が寒くなったタイミングがあり、結局、現地でサマーコートもしくはサマージャケットを購入した。ロシアに行くのであればもしかしたらサマーコートを持参したかもしれないが、人間は案外思い込みが強いものだと思った。  

 もちろん私もそれより随分前に似たような経験をしているから、サマーコートが必要であることを知っているだけで、運が良い人は1週間程度の旅であればその寒さを経験しないこともある。  

 しかしながら、サマーコートと言うネーミングからしてある意味夏でも寒い日があることを知らない人にとっては小馬鹿にしているとしか思えないし、日本では非実用的な洋服であることは間違いない。  

 このサマーコートよりももっと非実用的なのはレインコートである。特にゴム引きコートなんて日本で使おうものには汗をかいて湿ってしまうので、外からの濡れを守っても内側から湿ってしまう。  

 しかしながら、これも生産されている現地では乾燥しているので内側から湿るようなことはない。むしろ快適なコートとして利用できる。似たような話で日本でプチバトーのレインコートを子供に買ったが、汗だくになって使えなかったが、場所変わって乾燥地帯のオーストラリアでは寒さと雨に強いので実用的に使っている(厚手の生地のレインコートで内側にもしっかり保温できるようになっているが、日本の梅雨時に使うことはあり得ない代物。まさに無計画な親の買い物だった)。  

 といった経験をしながら、オーストラリアにいるとスポーツウェアがついつい増えていく。ファッションもやはり地産地消に意味があるのだとしみじみ感じる今日この頃だ。 

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