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#世界

beautiful code

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世界は美しい暗号に溢れている。

そのとき見ている景色に、もう一つ別の、どこかの、いつかの景色が重なることがあった。それは過去に行ったことのあるどこかであったり、ネットや雑誌で見かけたことのある景色であったり、まったく情報も知らず行ったこともない異国、もっと言えば「ここ」ではない、地球にはないどこかの景色であったりした。

アート作品や器、音楽、鉱物もそうだ。
美しいものは景色を呼び起こし、重ね、

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それでも美しいと言う

それでも美しいと言う

ご近所の草原が紅葉していて、綿毛の種を持った植物を見られて、光るように美しい野菊が咲いていて、ここがかつて名も無い湿地帯だったころを思って。

世界があまりにも美しくて、絶望も希望もいっしょくたにして、犬と歩きながら

かつてのわたしであったひとと、その相棒と、あるいは誰でもなかった影と、歩きながら。

救われてしまった。

あの日選ばれなかったはずのわたしは、それでも、この世界を美しいと言ったの

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水面のように揺らぐ

水面のように揺らぐ

小さな森へ行く。湖の水が少ないが、夏に感じた危機感のようなものはもう感じなかった。虫が多い。きのこと蜻蛉はまだ例年よりも少ない。歩いていくと色々な種類の蝶がふと思い出したように姿を見せる。

そこかしこに「どこか別の国の、遠い場所の」景色が重なっている。ここであって、同時にここではない場所の気配をまとい、妖精に手を引かれるようにして立てば、わたしは「ここ」からいなくなってしまうだろう、というような

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