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大量のものを試し、うまくいったものを残す。

今日から3日間のファスティングを始めます。簡単に言うと断食ですね。この年になると基礎代謝が低すぎて、世の中にあるものを普通に食べたら即太ります。これは中々困ったものです。

何が困るかというと、僕は太るといい加減になるという特性を持っているからです。悪い意味で拘りがなくなるので、体重を変えないことを決めています。カッコよく決めているといっても、時期によってターゲット体重からプラス3キロ位は増えます。大体3キロ位太ったらファスティングする流れです。

断食といっても酵素ドリンクなるのもを飲むので、体内に一切の栄養と取りこまないわけではありません。もちろんお腹は空きますが。。。

奥さんも一緒にファスティングするので、そこはラッキーなのですが、その時の体調によっては頭痛がしたりします。果たして今回はどうでしょうか?

さて、今日は「大量のものを試し、うまくいったものを残す」というテーマで書いていこうと思います。

このフレーズを聞いてピンと来ている方も多いかと思います。ビジネス書の金字塔「ビジョナリーカンパニー」の中にでてくる一節です。

昨日、新年度の経営方針発表会を開催しました。

スピーチの中でこの「大量なものを試し、うまくいったものを残す」という一節を拝借させて頂きました。現在のような見通しつかず、正解のない世界で、道を切り開いていくためのヒントが隠れていると思うからです。

そもそもビジョナリーカンパニーとは何か?

本書ではビジョナリーカンパニーを以下のように定義しています。

・業界で卓越した企業である
・見識のある経営者や企業幹部の間で、広く尊敬されている
・私たちが暮らす社会に、消えることのない足跡を残している
・最高経営責任者(CEO)が世代交代している
・当初の主力商品のライフサイクルを超えて繁栄している
・1950年以前に設立されている

僕なりに簡単に要約すると、50年という時空を超えてビジョナリー(先見性・未来志向)で、高成長・高収益を上げ、社会から必要とされ続けている企業のこと。

著者のジム・コリンズは研究を続けた結果、ビジョナリーカンパニーの8つの生存法則を発見します。それが以下の8つです。

1. 製品ではなく企業そのものが究極の作品と考える
2. 現実的な理想主義
3. 基本理念を維持し、進歩を促す
4. 社運を賭けた大胆な目標
5. カルトのような文化
6. 大量のものを試して、うまくいったものを残す
7. 生え抜きの経営陣
8. 決して満足しない

どれも大事なのですが、今回は6番目の「大量のものを試して、うまくいったものを残す」です。

私たちは今現在、極めて変化のスピードが激しい時代に生きています。インターネットの出現からビッグデータ、AIなど様々なテクノロジーが私たちの世界を変えようとしています。

その中で起こった今回のコロナ禍。

ただでさえ変化に適応しなければならなかったオールド企業に対して、異次元の変化を突き付けているといっても過言ではないでしょう。

ただ、現実はいつも1つです。

現実に適応していくほかありません。
では、適応していくにはどうしたらいいのでしょうか?

所謂コロナ銘柄と呼ばれる旅行関係、航空関係、飲食関係、エンタメ関係など、大きな影響を受けている産業が沢山あります。

現在はコロナ銘柄に限らず、広範な産業で大きな影響を受けていると考えられます。

一部のIT企業がこのコロナ禍でも収益を伸ばしていると聞きますが、IT産業にしても顧客である多くの産業が大きなダメージを受けてしまうと周り回って、その影響を受けることになります。

経済は繋がっているし、グローバル経済であれば尚更です。

100年に一度の天災。
世界大恐慌以来の大不況の到来。
人類史上初のグローバルパンデミック。

様々な形容詞が踊ります。

しかし、大事なことはこれからの変化に適応していくことです。

これからの時代で何が明暗を分けるのか。
それはシンプルに「挑戦」できるかだと思っています。

好きな表現ではありませんが、生死を分けるのは失敗ではなく、挑戦の絶対量だと考えています。

時代は変わるのではなく、既に私たちは「新しい世界」に住んでいます。

何が正解かは誰も分かりません。
誰も経験をしたことのない変化の中を生きているからです。

大事なことは変化の中で「挑戦」できるかです。

手探りの中で様々な可能性を試し、その結果から再び新しいことを試す。その連続性によって全く違う次元に到達するだと思っています。

何だか全く戦略性も、具体性も、再現性も無いような話しですが、真実とは常にある意味で残酷なのかもしれません。

ご紹介した「ビジョナリーカンパニー」の中で、偉大な企業には必ずしも美しい戦略性や、緻密な計画性は見当たらないと書かれています。それよりも、戦略や計画を適宜見直し、その時々での可能性にトライした偶然の産物の結果だと結論づけています。

本の中にも出てくる偉大なイノベーション企業である3Mの社是はこちらです。

試してみよう。なるべく早く。

今では誰もが当たり前にように使用するポストイットは3Mの商品ですが、ポストイットが力強い接着剤を開発する過程での失敗作だったことは有名な話しです。

これも3Mの開発者が様々な可能性を試し続けた先の偶然の産物なのです。


山口周さんは著作「ニュータイプの時代」の中で企業や個人をオールドタイプとニュータイプにわけてこう評論しています。

オールドタイプ:綿密に計画し、粘り強く実行する
ニュータイプ:とりあえず試し、ダメならまた試す

本の中ではAmazonが取り上げられています。実はAmazonは「試行と撤退」の達人であると書かれています。Amazonは上場以来、70を超える新規事業を立ち上げますが、約1/3は早期に撤退しているそうです。

新規事業は綿密な計画を立てて、ヒト・モノ・カネを投入して立上げ成功に導くのが定石だと考えられがちですが、現在のAmazonの成功は決して予定調和の先で手に入れたわけではなく、膨大な数の「試行と撤退」の先で勝ち得た成果だということを示唆しています。


そして数々の名経営者の方達が「試す」ことの重要性を説いています。

ファーストリテイリング 会長兼社長 柳井 正

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新しい事をしていたら失敗は当たり前。
一勝九敗が普通。
一勝する為に九敗する。
その為には、
早く試して、早く失敗して、早く修正する。
それ以外に成功する方法はない。


本田技研工業 創業者 本田 宗一郎

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人生は「見たり」「聞いたり」「試したり」の三つの知恵でまとまっているが、一番大切なのは「試したり」であると思う。
そして、一番足りないのが「試めす」こと。


不確実性の高い世界に適応していくために、
大量のものを試し、うまくいったものを残す。

そんな一年にしたいと思います。

こんにちは。最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは僕のつたない経営や、インナーブランディングを行う中でのつまづきや失敗からの学びです。少しでも何か皆様のお役に立てたら嬉しいです。サポートはより良い会社づくりのための社員に配るお菓子代に使わせていただきます!