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意欲のない人には何をしても無駄

タイトルからしてちょっとマッチョな感じですね(笑)
今日は普段は中々言いづらいことなんですが、大事なことだと思うので書こうかと思います。

先日ある人材マネジメントの本を読んでいました。その本の著者はHRコンサルティングの経験だけでなく、企業側に入りハンズオンで様々な人事施策を実行されてきた方です。その本の中で印象的な言葉ありました。それが今回のnoteのタイトルになっています。


「意欲のない人には何をしても無駄」

人事をしていていつも苦悩するのは、意欲のない人には何をしても無駄だ、ということです。


と書かれていました。


これだけ書くと何かとても冷たい印象を持たれるかもしれません。
しかし、僕は全く違う印象を持ちました。著者は恐らく意欲のない人に対しても様々な施策を試みたり、個人的な働きかけや、対話など、考えうるアクションをやり尽くしたのだと思います。それは本を読み、著者が持っているHRへの哲学と信念、その可能性に挑戦した数々の施策をみれば明らかです。

やり尽くした先に辿り着いた結論なのだと感じたのです。


例えば僕も多くのセミナーや研修に参加してきましたが、総じて自費で参加している人よりも、企業から派遣されてきた人は意欲がありませんでした。ノートを取り出しメモをとったり、レジュメに気になることや、大事なところを書き込んだりもしません。中にはこっくり、こっくりしている人もいます。※あくまで相対的な話しです。


ある研修では最終日に課題の発表がありました。課題はチーム単位で取り組む必要があり、当然ですが研修で初めて会った人だけでチームを組みます。チームビルディングからやらないといけないのですが、課題への取組み方も人それぞれでした。一番楽そうなタスクに逃げ込む人もいれば、タスクの振り分けが終わった後で連絡が取れなくなる人、そもそもタスク振り分けのミーティングに来ない人もいました。そういう人は決まって企業派遣の人でした。


「最初から研修に来るんじゃねぇーよ」


と普通に思っていました。

社員の自己啓発に会社が安易に費用負担することが、どれだけ意味がないのかを僕は痛感しました。意欲が無い人にどれだけ機会を与えても意味がないのです。その本にはこんな諺が書かれています。

馬を水飲み場に連れていくことはできるが、
水を飲むかどうかは馬次第である。


一方で、社員から出る一般的な要望には必ず研修制度があります。


「研修制度が欲しい」


みたいな感じの声が上がってくることがあります。


研修制度を整備し、学ぶ機会を提供している大手企業は多いはずです。その大手企業の社員が先ほどのような有様なのです。お金を捨てているのと同じだな~と、ましてや中小企業の経営をしている僕は思ってしまいます。


あと、よくあるパターンがこれです。


「学びたいけど時間がない」


仕事が忙しいから学べない、家庭の事情があって学べないなど、様々な理由を上げて学べないを正当化します。本当に意欲があるのだが、時間がないため学べないという人が、今の日本にどれだけいるのでしょうか?


絶対にいない。
とまではいいませんが、少なくても僕は出会ったことがありません。「学びたい」といいながら大半の人が本の1冊さえ読みません。電車の行き帰りや、週末に手軽にできる自己啓発さえしないのだから、企業側がどれだけ機会をつくり、促す制度を立ち上げたとしても無理というものです。


そういう人達はプライベートな時間は一切使わずに、勤務時間だけで自己啓発や能力開発をしたいと思っているのかもしれません。特に日本という国は社会にでてから学ぶ人が少ないです。仕事は一生懸命やるけども、学ぶことに対しては貧欲ではないのかもしれません。



仮にそうだとして、それでも企業にできることは何だろうか?
と、考えてみました。

2つあるかなと思っています。


1つは本にも書いてあったのですが、学ぶ意欲の高い人を採用するということです。「誰バス問題」ですね。学ぶ意欲の高い人が集い、学ぶこと、成長することに対する意欲の高い人たちが企業の文化を作っていくことが必要です。時間はかかりますが、面接などで学ぶ意欲を評価することはできるかもしれません。


もう1つは、学びたい意欲のある社員を選りすぐって手厚い機会を提供することです。若くても、若くなくてもいいのですが、人は学びたいという意欲が高まったときしか学べません。他人が意欲を高めることはできません。本人の内側から本気で学びたいという意欲が高まった時に、その本人にあった学びの機会をハンズオンで企画して提供していくことが、本人にとっても、企業にとってもWin-Winなのではと僕は思っています。


最後に、特に若い人に伝えたいことがあります。
社会に出てから学ぶ人は案外少ないです。意欲を持ち努力を続ければ学生時代にあった差などあっという間になくなります。もちろん仕事は手を抜かないが前提ではありますが、自分に負荷をかけ成長へのブーストを高めていくことが結果として自分の財産になると僕は信じています。

生意気言ってすみません。

こんにちは。最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは僕のつたない経営や、インナーブランディングを行う中でのつまづきや失敗からの学びです。少しでも何か皆様のお役に立てたら嬉しいです。サポートはより良い会社づくりのための社員に配るお菓子代に使わせていただきます!