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「話す」内容よりも大切なこと

私は経営者なので社員に何かを伝える機会が結構あります。
毎日の朝礼だったり、会議だったり、案件ごとのミーティングだったり、廊下ですれ違ったり、たまたまトイレが隣同士だったり・・・。
もう色々です。

いつ、誰に、何を伝えたか分からなくなることもあります。(←老人かっ)
多分「あ~工藤さん、またこの間と同じ話ししてるよ~」とか思ってる社員もいるかもしれません。

こういう時の社員の頭の中は、
「聞いた聞いた。それ知ってるし。」
「出た!お決まりのヤツ」
みたいな感じで完全にダウンローディングになっています。

ダウンローディングとは、その場に合わせた儀礼的な態度や、自分の過去の枠組みに縛られた聞き方・話し方することで、職場内の会話の8割、9割位はダウンローディングになっていると思います。

※通常、業務はダウローディングモードで行われているのが普通であり、ダウローディングが一概に悪いわけではありません。

でも、同じ話しを繰り返し繰り返しているというのは、
やっぱりこれは大事だよなと思っているからであって、
何も話すことがないから「これ言っとけばいいや」
みたいなことは振り返ってみても無いわけです。

僕は徳永英明の名曲「壊れかけのRadio」では断じて無いわけです。。。。(←古っ)


U理論では会話には4つもモードがあると言われていて、
僕もTPOに合わせてモードチェンジをしたいと思っています。

キャプチャ

今朝あるチームの大事なミーティングがありました。
これまでの仕事のやり方を大きく変えるために、
必要な意識合わせをする重要な対話の機会でした。

ここまで来るのにかなりの時間と労力をかけてきましたし、この対話が良いカタチで次につながっていくことを期待していました。
なので、今回もなるべくなら対話モードで「伝え、伝わる」といいな~と思っていたのですが、難しいですね、対話。

7、8人が話したあとに私が話すことになりました。
話してすぐに感じました。
「全然聞いてねぇな、そして伝わってねぇな」と。
まぁ大人なんで不良の高校生みたいな態度ではないんだけど、
完全にダウンローディングモードだなって感じでした。

でも、経営やっているとよくある話です。
で、今日はU理論とか小難しいことを伝えたいわけではないんです。

じゃあ何が言いてぇ~んだよって突っ込みが聞こえます(←当然じゃ)

「こいつ聞いてねぇーなー」とか、
「はぁ~~、全然届いてないんだな~」とか、
分かっていながら話すのは経営者だってとても苦痛だということです。(うわっ、愚痴)

苦痛だとどうなるかというと、
自分もダウンローディングモードになっていきます。
そして、質の低いコミュニケーションが行われてしまいます。(←意味ねぇ)

別に何人の会話でも一緒なんですが、誰かがダウンローディングモードに入ると、経験的に他の人も不思議なくらいダウンローディングモードになります。

何なんですかね?
同調圧力かっ?って突っ込みたくなります。

恐らく誰もが「会話の4象限」のモードチェンジを偶然に体験したことがあるかと思います。
ずっとダウンローディングモードであるわけでなく、ディベートモードになったり、ダイアログモードになったり、4つのモードを行き来しているはずです。

大事なことは会話の内容(事と次第)に合わせて意図的に「会話のモード」をチェンジできるようにすることなのですが、これをチーム全体で行うのは超絶難しくて心が折れそうになることが時たまあります。

変えようとしても中々変わりませんが、変わりやすくなる状態をつくり、
それを維持していくことが組織にとって重要なことだと最近感じています。

要は「場」づくりです。
いくら話す内容が良くても、相手の聞くモードが違っていたら
どんだけ熱弁をふるっても伝わらないよって話です。

今朝はその一番重要な「場」づくりをスタッフに任せてしまい、
みんなのモードがほとんどセットアップされていない状態で
対話をスタートしてしまったのがまずかったと思っています。

お笑いライブで若手の前説がズッコケてる感じ。

話し始めてすぐ「全然聞いてねぇな~(モード的に)、そして伝わってねぇな」と。
そうしたら自分も段々とイライラしてきて、(←もう完全にダウンローディングモード)
最後はダメだと思いながらも畳みかけるような会話になってしまいました。

畳みかけたあとは必ず凹みます。
反省。

経営者と社員との対話は「場」づくりが大事。
その大事な「場」づくりを人任せにしちゃいけないですね。

ではでは。



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