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有事のリーダーシップ

3月31日の年度末です。
新型コロナウィルス影響が拡がっています。特に経済がヤバイですね。これはもう体感なんですが、世の中が動いている感覚は既に半分くらいじゃないかと思っています。

今は東京のロックダウンに身構えていて、あまり身動き(経済活動)がとれていない企業が多いのではないでしょうか。今日、ロックダウンが発表される説が流布されていますが、僕は無いと思っています。感染者数が100人を超えると現実味を帯びてくるのですが、無いことを願うばかりです。

今日は「有事の流儀」というテーマで書いていこうと思います。
何か上からの感じですみません。
(別に僕が上手くやれているわけではありません)

有事にトップがすべきこととは

今は宣言こそされていませんが、非常事態だと思っています。
僕は経営者なので経済環境を特に気にしています。
ワクチンが無い状況で見通しをつくっていくためには、4月を何とか乗り越えてGW明けの初夏の季節(気温・湿度・紫外線)にウィルスが減る、もしくは活動力が減退することに賭けるしかありません。博打というよりはもう願いでしかありません。

もし、夏でもウィルス感染が収まらない場合は、この状況でのやり過ごし方を探りながらワクチン開発を待つしかありません。

こんな不測の事態にリーダーはどうすべきなのでしょうか。
昨日こんなツイートをしてみました。


有事が起きた時、トップに必要なことは時間軸を中長期で取ることだと思っています。当然ですが、短期的で局所的な対応をすることは重要です。しかし、これをトップがやってしまうのは危険です。全てのリソースが近視眼的な観点から配分されてしまう恐れがあります。

いわゆる現場仕事は、今この瞬間に必要とされているのが分かるので、ついついそこに自分のリソースを振り向けてしまいがちです。しかも、仕事をしている感や、有事に対応している感を味わうことができるため酔いやすく、全体への目配りが行き届かなくなる副作用もあると思っています。


「拙速は巧遅に勝る」

企業の規模にもよりますが、基本は現場のマネージャーに意志決定の権限を委譲するのがセオリーです。現場では日々状況が変化しています。その変化に対応していくには現場に近いところまで意思決定権を降ろさないと機能しません。

リーダーは時間軸を中長期で取ることが必要です。大局観をもって現状を評価し、これから起こることを予測していくことに注力すべきです。今は中期であれば3か月、長期であれば年内で考えればといいと思います。

この時間軸で起こるリスクと、できる対応策を練ることが何より重要です。今日明日で起こる現場のオペレーション問題は現場マネージャーに任せなければなりません。

そして、現場マネージャーへのメッセージは「拙速は巧遅に勝る」です。有事で最悪なのは決めないことです。または、決めるのが遅いことです。正解はないので、時間をかけて考えても意味がありません。現時点で想定できる情報からとっとと決定すべきです。

そして、実行した結果から修正を重ねていけばいいのです。これが有事の現場の回し方です。PDCAを高速で回していくことが何より重要です。現場の状況は良くなったり、悪くなったりします。昨日の打ち手が今日も効く保証はありません。現場としてもストレスが高まる状況ですが、出来る限り判断の根拠を共有しながら前に進んでいくしかありません。


トップな仕事は「問い」を立てること

有事と聞いて思い出すのは2011年3月11日の東日本大震災です。
今はまだこの時程の緊迫感はありません。(いいか悪いかは別として)

あそこまでの有事になると、初動は全てトップがやり切るくらいの覚悟が必要です。正解や答えは未だに見つかっていないのですが、その時に学んだ有事のリーダーシップは以下の3点です。

① 今後の方針を明確に明示する
② 情報収集と情報伝達を人任せにしない
③ 素早く自分の責任において決断する

この3つを高速で回していかないと現場は不安になり、混乱が増していきます。サッカーで言えば経営者のワントップで、全てのボールを経営者に集めシュートを決めるフォーメーションです。当時は1週間くらいこのフォーメーションだったと思います。

今回のコロナウィルスはある意味(影響が世界に拡がっている)で3.11よりも酷い状況になっています。しかし、事前に準備できる余裕がギリギリある状況です。しっかりと準備を進めたいと思います。


そして、一番重要なトップの仕事は「問い」を立てることです。
今、このタイミングで必要な「問い」を立て、それに答えていく。
この繰り返しです。

引き続き頑張ります。

こんにちは。最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは僕のつたない経営や、インナーブランディングを行う中でのつまづきや失敗からの学びです。少しでも何か皆様のお役に立てたら嬉しいです。サポートはより良い会社づくりのための社員に配るお菓子代に使わせていただきます!